みんなのケータイ

台湾の通信キャリア「遠傳電信」を試す
2025年5月22日 00:00
5月20日から開催されるCOMPUTEXの取材で台湾・台北に来ています。今回の滞在は10日間。
数日程度の海外渡航なら、最近はahamoと楽天モバイルの無料データローミング、もしくは数GB程度の割安なトラベルeSIMでまかなうのですが、さすがに取材での滞在で10日となる、使用するデータ量も多いため現地のプリペイドSIMのほうがオトク。台北のゲートウェイとなる、桃園国際空港ターミナル1で現地SIMを購入しました。
桃園国際空港ターミナル1は、到着ロビーに出て左手に3つの通信キャリアが並んでいて、SIMを買うのには困りません。ざっと料金をチェックしてみると、3キャリアともほぼ同じ。
最大手の中華電信で購入しようと受付で話してみると、5GプランにeSIMはなく、物理SIMのみで、eSIMにするなら4G/LTEプランとのこと。
ここでちょっと悩みます。現在旅行者向けに台湾の空港で販売しているプリペイドSIMは、どのキャリアも5Gプラン、もしくは4G/LTEプランの2種類をラインアップ。
もちろん5Gのほうが高速で通信できますが、テザリングは上限が決まっていて10日間のプランだとテザリングは10GBまで。
いっぽう4G/LTEプランは、低速なもののテザリングも含めて無制限。しかも10日間のプランなら5Gの半額です。
去年までは無制限のテザリングも使いたいため、5Gと4G/LTEプランの2種類を購入していました。
ですが4G/LTEプランは意外と速度が出ないことと、宿や展示会会場のWi-Fiも速く、ahamoと合わせれば40GBもテザリングで使えればじゅうぶんかなということで、今年は5Gプランだけが欲しい。
とはえ物理SIMはSIMの差し替えがめんどう。と悩んでいると中華電信の店員さんから「隣の遠傳電信は5GもeSIMだよ」といわれて、そのままカウンターを横移動。遠傳電信の5Gプラン10日間/1000NTDを購入しました。
ちなみに支払いはクレジットカードもOK。移動時間も迫っていたこともあり「設定は自分でやるのでQRコードだけ頂戴」と伝え、支払いと契約書類へのサインを済ませ、5分ほどで無事eSIM用のQRコードコードをゲットできました。
ちなみに、料金自体は値上がりしているわけではありませんが、台湾ドルが急騰していて為替レートだと2020年頃は1NTD=約3.5円だったのが、2021年後半には4円を突破しここ最近は4円後半に。
両替レートだと桃園国際空港で手数料のかからない自動両替機でも、5000円が991NTDと5円を超えています。つまり5G/10日プランは5000円と結構高い。これも、5Gと4G/LTEプランの2種類買いを諦めた理由のひとつです。
というわけで、宿に到着してから入手したeSIMをPixel Foldにセット。宿のWi-Fiに接続した状態で、カメラアプリからQRコードを読み込んで作業を進めていくだけなので簡単です。
速度は計測した宿の場所がビルに囲まれたエリアだったので、上り下りともに10Mbps台でしたが、大通りに出てみると下りで346Mbps、上りは127Mbpsと高速。これなら動画のアップロードも問題なさそう。
それと、テザリングに上限はありますが、端末からの通信は無制限。なので写真枚数の多い原稿を納品したり、YouTubeに動画をアップする場合は、Pixel Foldに転送してから送信するか、データを保存したSSDをPixel Foldにつなげてアップすれば、テザリングのデータ量を節約できます。
こんな感じで、台湾での10日間を乗りきろうと思います!