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年頭所感2026:NTT 島田社長

NTT株式会社
代表取締役社長 社長執行役員 CEO
島田 明

島田社長(2025年11月撮影)

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 本年は、「光電融合元年」となります。

 AI時代となり、大量に消費される電力をいかに削減していくか――この大きなチャレンジが本格的にスタートします。大阪・関西万博でお披露目した「IOWN光電融合デバイス」は、性能を倍増させ、いよいよお客様にご利用いただく最終準備段階を迎えます。すでに多くのお客様との商談が進んでおり、国内外のパートナーの皆様との連携を通じて、IOWNのロードマップを着実に遂行してまいります。

 さらに、本年は「AIビジネス」が大きく飛躍する年でもあります。

 「AIビジネス」は、NTTグループ全体で2025年の売上が1,000億円を上回る規模に成長してきました。本年は、tsuzumi 2をはじめとする多様なAIを組み合わせることにより、お客様のビジネスの高度化に貢献してまいる所存です。加えて、次世代計算基盤として期待される光量子コンピュータについては、まず、2027年に1万量子ビット、2030年には実用レベルとされる100万量子ビットの達成に向け、開発を一層強化してまいります。

 昨年、社名を「NTT株式会社」へと改め、新たな一歩を踏み出しました。この節目に、1985年民営化時に策定したCorporate Identityを見直し、新たにNTT Group’s Coreを制定いたしました。

 「 人々の豊かな暮らしと地球の未来に貢献するため、お客さまを発想の原点とし、常に自己革新を続け、世の中にダイナミックな変革をもたらす企業グループをめざす。

 全世界35万人の社員とともに、このNTT Group’s Coreを揺るぎない「核」に据え、新たな変革への挑戦に本年も挑んでまいります。

 最後に、本年が皆様にとってより良い飛躍の年になることを祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。