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高性能カメラが楽しいnubia Z70 Ultraとゲーム特化のREDMAGIC 10 Pro、どっちが好み?

【nubia Z70 Ultra / REDMAGIC 10 Pro】

 2025年も幕開けから約2か月が経過しました。今年は端末が登場するペースも早く、現時点ですでに、Galaxy S25シリーズ、Galaxy A25、POCO X7 Pro、nubia Flip 2といった、魅力的な端末が続々と発売を開始しています。

 中でも個人的に気に入っている2機種が、nubia Z70 UltraとREDMAGIC 10 Pro。どちらもZTEのスマートフォンで、日本市場への本格参入を発表したnubiaブランドのフラッグシップモデルと、ここ数年日本でも継続して販売しているゲーミンブランドであるREDMAGICシリーズのスマートフォンとなります。

 両端末とも、ディスプレイは6.85インチの大画面で、144Hzリフレッシュレートに対応。インカメラを画面下に埋め込んだ、UDCを採用しているため、画面いっぱいにコンテンツを表示できるといった魅力があります。

 nubia Z70 Ultraは、カメラ機能に特徴を持つスマートフォンで、5000万画素メインカメラ、5000万画素超広角カメラ、6400万画素望遠カメラの3眼構成。特にメインカメラの仕様が面白くて、焦点距離が35mm、F値は1.59~4.0の物理的な可変絞りに対応しています。超広角カメラは2.5cmのマクロ撮影、望遠カメラは光学5倍ズーム、50倍のデジタルズームにも対応します。

 プロショットモードではデジカメライクな細かい設定も行えるので、工夫を凝らせば、自分好みの表現ができるのが、nubia Z70 Ultraの魅力だと感じています。カメラにそこまで造形が深くない筆者でも楽しく使えているので、多くの人が満足できるカメラなのではないでしょうか。

 加えて、35mmというメインカメラの焦点距離が絶妙で、ほかのスマートフォンのメインカメラと比較すると、被写体が少し近く感じるのですが、モノを撮影する際に、スマートフォンや自分の体の影が入りにくく、サッと撮影できるのがうれしいポイントです。

 また、カメラ機能に特化したスマートフォンというだけに、本体側面にシャッターボタンが搭載されているのも特徴です。シャッターボタンは、デジカメのように、半分押しでのオートフォーカス機能にも対応しており、指が届きやすい位置にあるので、撮影は快適。シャッターボタン長押しで、カメラアプリをクイックに起動することもできます。

 現時点では、シャッターボタンを半分押した際のピピっという大きな音だけが気になるところですが、メーカーに確認したところ、アップデートにより対応予定とのこと。カメラ機能に優れたスマートフォンは多くありますが、物理的な可変絞りに対応したレンズ、シャッターボタンの使い勝手などは、ほかにあまり見かけない強みだと感じています。

 一方、ゲーミングスマートフォンのREDMAGIC 10 Proは、高いディスプレイ性能や処理能力に加え、シリーズの特徴でもある空冷ファンを搭載したスマートフォン。搭載チップセットは、nubia Z70 Ultraと同じく、Snapdragon 8 Eliteですが、手元で計測した限り、ベンチマークスコアはREDMAGIC 10 Proのほうが高くなっています。

 実際にゲームをプレイしていると、ファンがブンブンと回転を始め、本体の熱をしっかりと逃がしてくれます。長時間ゲームをしていてもストレスは感じない程度の温度に収まるので、アプリゲームのヘビープレイヤーにはおすすめの端末です。

 また、7050mAhと、超大型のバッテリーを搭載しているため、アプリゲームやWeb閲覧などをしていても、驚くほど電池が持ちます。近年見かけることの少なくなった、イヤホンジャックも搭載されているので、有線イヤホン派にもおすすめできます。

 空冷ファンを搭載している関係から、防水防塵性能はありませんが、新たにFeliCaを搭載し、おサイフケータイ機能にも対応したため、普段使いもしやすくなりました。

 ちなみにnubia Z70 UltraはFeliCa非搭載。おサイフケータイ機能に対応するのであれば、標準的なフラッグシップモデルであるこっちではないのかとも思いますが、nubiaブランドとしては、日本本格参入直後なので、次世代機以降での対応を期待したいところです。

 カメラが優秀なnubia Z70 Ultraと、排熱といったゲームプレイに特化したREDMAGIC 10 Pro。防水防塵に対応しているnubia Z70 Ultraと、おサイフケータイ機能に対応したREDMAGIC 10 Proといったように、それぞれに長所と短所があるので、「どっちが好きなの?」と聞かれると、答えに詰まってしまいます。同時に、読者のみなさんがスマートフォンを選ぶときに、絶対に譲れないポイントはどこなのだろうと思いを馳せている次第です。どちらにせよ、ユニークな2機種であることに間違いはないので、今後のZTEのさらなる展開にも期待しています。