みんなのケータイ

巻き取られるか悩ましいOCN モバイル ONE回線と050 plus
2025年2月12日 00:00
海外出張のとき、よく使っているサービスが転送電話だ。筆者は、ドコモ(がNTTレゾナントから受け継いだ)の「050 plus」を使い、かかってきた電話をここに飛ばすようにしている。この場合、携帯電話から050 plusへの転送は“国内通話”という扱いになるため、国際ローミング時の通話料はかからない。
筆者は電話のメイン回線にしているドコモで「かけ放題オプション」に入っているため、転送のための通話料は無料になる。
このサービス、筆者は基本料無料で利用している。以前、OCN モバイル ONEが050 plusを無料でセットにしていたタイミングで契約していたからだ。新料金導入後や新規受付終了後も、基本料無料が続いており、OCN モバイル ONEの月額料金である550円だけで利用できている。500MBコースとはいえ、モバイル回線の料金とセットでこの金額なのはお得だ。
ただ、すでにOCN モバイル ONEは新規受付を終了していることもあり、ドコモはirumoへの乗り換えをあの手この手で勧めている。「irumoへの乗り換えでdポイント最大2万ポイントプレゼント!」というバナーが表示されると、ついついタップしてしまいたくなる。元々あまり使ってないうえに、サービスが終了して以降、当然ながら料金やデータ容量は改定されていない。
維持費としては安いが、500MBだとほとんど使い物にならないため、それならばirumoなり、月額料金がかからないpovoなりに乗り換えてしまった方がいいような気もしている。
この時に困るのが、先に挙げた050 plus。あらかじめ支払い方法を設定しておけばOCN モバイル ONEと同時解約にはならないようだが、今度は月額330円かかってしまう。
海外出張時にしか使わないIP電話の維持に、330円はちょっと高いような気がする。とは言え、現状、スマホで利用できるIP電話サービスも徐々に縮小しており、選択肢は少ない。
050 plus以前に活用していた楽天モバイル(こちらも楽天コミュニケーションズから移管されたサービス)の「SMARTalk」も、2月28日にサービス提供を終了してしまう。基本料0円で維持しやすいサービスだったのだが……。
次の選択肢として考えているのは、mineoを提供するオプテージの「LaLa Call」。こちらは、110円とリーズナブル。mineoやeo光があれば、110円ぶんの通話まで無料になる。
ついでにOCN モバイル ONEをmineoの「マイそく スーパーライト」に変えれば、料金はモバイル回線込みで360円になる。OCN モバイル ONEと050 plusのセットより、190円も安い(笑)。
ただ、さすがに32Kbpsだと使いたい時にも使えない。24時間速度制限を解除するオプションは、1回198円なので、たまに使う時はこれを購入すればいいのかな……という気はする。
一方で、OCN モバイル ONEをirumoに変えて0.5GBプランにすれば、1万ポイントもらえるのも魅力的。500MBだと使うとすぐになくなってしまう上に、5G非対応で速度も3Mbpsと遅いので、維持費用は上がってしまうが3GBプランにして2万ポイント入手してもいいだろう。
ここまでしてドコモ回線に移行させる必要があるのか……と思ってしまうが、自社で基地局を持つMNOがMVNOを運営しているのは、あまり健全な状態とは言えない。ドコモも、あの手この手でOCN モバイル ONEを巻き取ろうとしているようだ。
一点気になったのが、契約時にirumo回線にするdアカウントでエントリーしてなければいけないこと。また、dアカウントを作るのか……。
この場合、現在メインで使っているドコモ回線のdアカウントにdポイントがつかず、使い勝手が悪い。アカウント統合すればいいようだが、それは前回トラブルになったいたので、できれば避けたい。ポイント送付機能を使えばよさそうだが、回線を巻き取られるだけなのに、またもや1アカウント、1回線の制約に悩まされることになってしまった。
そんなこんなを考えながら、MNPやIP電話の乗り換えは、まだ実行できていない。3月のMWCまでに何とか決断できればいいのだが。
【お詫びと訂正 2025/02/13 13:28】
記事初出時、OCN モバイル ONEで5Gが利用できない旨に触れておりましたが、「5Gオプション」として提供されております。お詫びして訂正いたします。