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Netflix、グローバル展開10周年で「Netflix Effect」発表 世界への経済波及効果は3250億ドル以上

 Netflixは、サービスを190以上の国や地域へ拡大したグローバル展開10周年を記念し、過去10年間で世界各地の産業や経済、文化にもたらした影響をまとめた「Netflix Effect」を発表した。特設ページが公開され、作品への投資額や経済波及効果、具体的な地域事例などの詳細なデータ掲載されている。

10年間の経済的・社会的インパクトと投資継続

 「Netflix Effect」では、長期的な視点から同社の活動がどのように経済や人々の日常へ波及したかが紹介されている。公表されたデータによると、過去10年間で4500以上の都市でオリジナル作品が制作された。世界各国の映画やシリーズへの直接投資額は1350億ドル以上。

 投資に伴う経済波及効果は3250億ドル以上にのぼる。他企業が投資を抑制する傾向にあるなかでも、同社によって毎年数百億ドル規模のコンテンツ投資が継続され、スペインからニュージャージーに至るまで制作拠点が拡大。さらに、ロサンゼルスのエジプシャン・シアターやローマのシネマ・エウロパなど、歴史ある劇場の修復や技術開発への貢献も実施されている。

 雇用創出の面では、エコシステム全体で42万5000以上の雇用機会が生み出された。直近5年間では、75以上の国や地域でトレーニングプログラムが実施され、約9万人以上のクリエイターや制作人材の育成が支援されている。

世界各地での地域経済への貢献

 アメリカでは「リンカーン弁護士」4シーズンがカリフォルニア州の経済に4億2500万ドル以上の効果をもたらし、4300人以上のキャストとクルーが参加した。「ストレンジャー・シングス 未知の世界」は5シーズンを通じて8000人以上の雇用が創出され、全米から3800社以上のベンダーが作品づくりを支えている。

 コロンビアのアマゾン奥地で撮影された「グリーン・フロンティア」では、地元コミュニティの出身者がクルー150名中30名を占めた。スウェーデンのストレングネスでは「ラブ・イズ・ブラインド」ヨーロッパ版の制作拠点として年間40週にわたり街が活気づき、照明やケータリングなどの雇用創出に加え、ホテル滞在による地域ビジネスへの波及が見られる。

 日本発の事例としては、「今際の国のアリス」全シーズンを通じて日本経済に120億円以上の経済波及効果が創出され、700名以上が参加した。セット制作などに際して、職人の協力や建設業を含む幅広い産業への波及が確認できる。

作品ヒットが波及する文化・消費行動への影響

 オリジナル映画「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」は、劇中歌「Golden」のグラミー賞受賞やアカデミー賞2部門受賞といったカルチャーの波を生み出した。Duolingoの調査によれば、アメリカで韓国語を学ぶ人が22%増加し、韓国行きの航空券予約も25%急増したという。

 過去10年で、作品は過去の楽曲のチャート復帰、ニッチなスポーツへの注目、チェスセットや家庭用収納ボックスに至るまで、あらゆる商品のヒットを後押ししてきた。日本発のアニメ作品も世界的な広がりを見せ、2025年に約15億ビューに達し、世界のメンバーの50%以上が視聴している。