みんなのケータイ

動画撮影にハマる。ストレージ容量に悩む。

 今さらかもしれませんが、スマートフォンでの動画撮影にハマっています。

 元々動画は撮っても見返す機会があまりないと思っていたので全くといっていいほど撮ることがなかったのですが、昨年甥っ子が産まれたことで小さい子の予測できない動きを残しておくなら写真よりも動画の方が楽だと気づき、そこからスマートフォンでサッと動画を撮影することが増えてきました。

 娘が小さな頃は保育園など行事のタイミングでハンディカムを使って動画を撮ったりもしていましたが、当時のスマートフォンの動画撮影機能は「手ぶれがひどい」「撮影中にズームが行えない・ズームできても画質がかなり荒くなる」など、スマートフォンでの動画撮影は「おまけ」という認識でした。今のスマートフォンの動画撮影機能はとにかく高機能で、実際に撮ってみると各メーカーの新製品で動画撮影機能を売りにするのにも納得です。

 またスマートフォン標準のカメラだけでなく、よりこだわった撮影が行えるアプリも充実しています。

 デジタルシネマカメラや編集ソフトウェアなどで有名な「Blackmagic Design」の「Blackmagic Camera」は標準のカメラにはない設定を行ったり、後の編集でも加工のしやすいデータ形式での撮影に対応するなど、動画撮影や編集の沼に気持ちよく沈んでいくことができます。

シャッタースピードなど本格的な設定変更が行える撮影アプリを使うとさらに動画撮影が楽しい

 ただ、動画にハマると気になってくるのがストレージ容量です。

 4Kの動画を撮影すると20~30秒程度の動画でも100MB前後のファイルサイズになりますし、編集のしやすい「Apple ProRes形式」で撮影を行うと、こちらは30秒程度の動画でも2GB近いファイルサイズになってしまいます。

 iPhoneをはじめ最近のスマートフォンはmicroSDカードなど、外部メモリーカードに非対応の機種も多くストレージ容量の上限をユーザー側で増やすことが難しいため、動画を撮影しているとあっという間にいっぱいになってしまいます。

4K動画は数十秒の撮影で100MB近い容量になる。
Apple ProRes形式だと30秒前後で2GB近い容量に……。

 またスマートフォンでの動画撮影だけでなく、動画編集をiPadで行うことにもハマっています。

 パソコンで編集に使っている「DaVinci Resolve」はiPad向けアプリにも存在し、画面の配置や編集機能もパソコン版と遜色なく利用できるため、外出先、特に旅行先などでも簡単にいつも通りの編集が行える点が気に入っています。

iPadでの動画編集はPCライクで作業しやすい

 ただiPadもiPhone同様にストレージ容量の問題があり、こちらも動画撮影にハマってからは頻繁に使い終わった動画データを消す、ときには編集したい素材が全部取り込めないので他のデータを消すといった使い方をしています。

 これらを解決する方法としては次の買い替え時にiPhoneもiPadもよりストレージ容量の大きなモデルを購入するのが一番簡単です。

 ただ為替の影響など年々価格が高騰しているスマートフォンらの、さらに容量の大きなモデルを買うとなれば支出は相当なものになります。

 iPhoneは撮影データを早々にパソコンやiPadに移してデータを消してしまえばストレージ容量の問題はなさそうですが、動画撮影にハマったキッカケである甥っ子の成長記録のように見返す機会の多い動画はiPhone内に残しておきたい気持ちもあるため、最も大きなモデルを買わないにしても、少なくとも今より1段階、容量の大きなモデルを次の買い替え時には選ぶ必要があるでしょう。

 他の方法としてはクラウドストレージなどのサービスを利用することですが、これも外出先では大容量データのアップロードに時間もかかりますし、動画の再生まで含めデータ通信量が大きくなることも課題になるため解決策ともいえません。

 なおより撮影体験を良くしようだとか、そもそも動画の撮影をiPhone以外で行えばいいのでは? とジンバルカメラ(DIJのOsmo Pocket 3)も買いましたが、iPhoneとデバイスとしても撮影データとしてもキャラクターが違い、どちらにもメリットを感じているので課題の解決には至りませんでした。

Osmo Pocket 3に限らず、動画撮影に便利そうなデバイス・周辺機器を買い始め沼からもう抜け出せそうにありません。

 すっかり動画撮影の魅力や動画編集の楽しさにハマってしまったため、これを今さらやめるのもなぁ……ということで、今後もこの趣味を続けていくにはデバイス選びや通信プランの見直しなど、お金のかかる趣味として付き合っていくことになりそうです。