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ユーザーの“毎日学習”への執念がすごい語学学習アプリ「Duolingo」
【iPhone 16】
2025年2月19日 00:00
先日5年ぶりに海外旅行をして、自分の英語力の衰えを感じた筆者。少し危機感を感じたので、「Duolingo」アプリを使って、英語の勉強をすることにしました。一見すると、短時間でも学べる語学アプリなのですが、“毎日いかにして学び続けてもらうか”の執念がすごいアプリでした。
一見すると普通のアプリ
基本的には、よくある語学学習アプリです。単語や文法を、タップやタイピングなどで学習できます。リスニングやスピーキングの問題も出題されますが、電車での移動中など再生、発声がはばかられる場所であればその問題をスキップできるので、数駅の電車移動などちょっとした時間に学習が進められます。
また、ストーリーやミニゲームも用意されており、さまざまな出題パターンでユーザーを飽きさせない工夫が見られます。学習データは、アカウントに蓄積されるため、間違えた問題が少し時間が経ってから再び出題されるなど、復習できる機能も備えられています。これらは、一連のカリキュラムの中に組み入れられているので、ユーザーが意識することなく続けられます。
“毎日学習させる”ことへの執念
そんなDuolingoですが、毎日学習させるためにユーザーにさまざまな働きかけを行っています。
アプリ内では、連続記録チャレンジが表示され、学習した日やサボった日などが一目でわかるようになっています。2日程度であれば、アプリ内のアイテムを使うことで連続記録を絶やさないようにできるので、ついうっかり記録が出なくても、がんばろうとさせてくれます。
そして、プッシュ通知は、ユーザーが学習するタイミングを狙った通知が送られます。筆者は、夜寝る前にアプリを開くことが多いので、23時くらいになると「そろそろ学習の時間」などとリマインダーが送られます。
1日の間に学習されずに連続記録が絶えそうになると、プッシュ通知で「連続記録が無くなる」という通知とともに、ホーム画面には「連続記録更新までの残り時間」のカウントダウンと、鬼の形相をしたDuoくん(Duolingoのキャラクター)が表示され、ユーザーを煽ります。
趣向を凝らしたさまざまな働きかけは、見ていて飽きることがなく、筆者も数日の中断はあれど連続して学習できています。そのおかげか、少しですが、リスニング問題でも段々内容が理解できてきたのがわかります。中学、高校、大学と英語は学習していましたが、実際にアウトプットする機会が少ないと、その引き出しががたつくといいますか、すっと出てこなかったり入ってこなかったりしますが、定期的にその引き出しを使うようになって、徐々にサビが落ちてきているイメージです。
翻訳アプリの普及や生成AIの進化が進んでいますが、なんとなく外国の人が日本語で話しかけてくれるとうれしく感じます。相手もきっとそうだと思いますので、せめて英語の日常会話くらいはすっと出てくるように、毎日続けていこうと思います(Duoくんにも怒られそうだし……)。