みんなのケータイ
5G接続チャレンジ! 「Lenovo 14e Chromebook Gen 3」
2024年2月29日 00:00
国内初となる5G対応Chromebookの「Lenovo 14e Chromebook Gen 3(以下、Lenovo 14e)」。実質9000円以下なのにSIMスロットを内蔵している、ということで鼻息荒く購入してから2カ月近くが経過した。
本機を手に入れるまでは、UMPCに外付けキーボードとディスプレイという組み合わせをバックパックに放り込んで取材先へ向かっていたが、今ではLenovo 14eが一軍入り。充電のために取り出すとき以外は、ほぼバックパックに常駐している状態だ。
テザリング不要で、開いたらすぐにインターネットにつながる手軽さ、起動の速さ、スタンバイから撤収までをスマートにこなせるため、予想していた通りの使い方がかない、かなり満足している。不満点といえば、キーボードの最上段が左にズレており、予期せぬ文字が入力されていることくらいか。
「仕事で使っているんですよー」と言いつつ、実際には取材先でのメモ取り、もしくは電車で着席できたときに膝の上での文字入力程度にしか使っていないため、カフェなどに持ち込んで、本格的な作業をしたことがない。
SDカードスロットがないから撮影した写真を読み込めない、読み込めても画像編集などを4GBメモリーで行いたくない、執筆作業に必須の外付けディスプレイを1.45kgの14eに追加して持ち歩きたくないなどいくつかの理由がある。
基本的に、取材相手を目の前にしている、もしくは電車の中で急いで文章を書いているという使い方をしていたので、スピードテストをすることをすっかり忘れていた。5G対応なのに。
というわけで、せっかくの14eなので僻地にある我が家から、最も近い5G電波が飛んでいるらしいエリアである、京王堀之内駅前へ行き、スピードテストを行うことにした。
京王堀之内駅前は、バスロータリーのおかげもあり、開けた印象だ。ロータリーの周囲は商業施設の建物でぐるりと囲まれていて、慎重に電波の届きそうな場所を探す。特徴的な5G基地局の白い箱のようなものを見つけられれば手っ取り早かったのだが。
iPhone 14で電波状況を確認しながら、スピードテストを行うための位置決めをした。エリアマップの範囲内でもあるし、期待大だ。
しかし、Lenovo 14eを開いてみると、アンテナの上の表示はまさかの「LTE」。ソフトバンクで契約しているiPhone 14も、ワイモバイルで契約しているOPPO Reno9 Aもアンテナには5Gと表示されている。
表示はLTEでも、実際は5Gをつかんでいるかもしれない、となんの根拠もない非科学的な期待をしつつスピードテストを行ってみたものの、何度測っても200Mbpsにも届かない。
せっかくの14e(二度目)なので、どうしても5Gを体験したい。そこで今度は都会に出て5G接続チャレンジをすることにした。どうせなら、キャリアのお膝元にしようじゃないか。
都営大江戸線 大門駅B2出口あたりで試してみた。アンテナの上には今まで見たことのない「5G」の文字が表示されているもののイマイチの速度だ。
東京ポートシティ竹芝のビルへ行く以外の選択肢を考えられなかったので、JR浜松町駅を通過し、高速1号羽田線をくぐり、ソフトバンク本社のあるビルまで移動。さすがになんのアポもないので、1階ロビーでスピードテストを実行してみることにした。iPhone 14の結果も良好で、これは期待が持てる。
5回測定したところ、上り平均219Mbps、下り平均は88.4Mbpsとなった。最高では上り243.1Mbps、下り94.6Mbpsであり、こちらも今まで見たことがない数値。
「5G」表示が出ており、個人的には、電車を乗り継いでソフトバンク本社のある浜松町までやってきてこの数字を見られただけで大満足だ。
もっとも今月に入ってから何度もスピードテストを繰り返したため、高速通信のパケットを使い果たしてしまい、せっかくのSIMカードスロット搭載端末なのに、その後の通信をテザリングに頼らざるを得なくなってしまったのは言うまでもない。スピードテストのやり過ぎには注意しよう。