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欧州旅行で便利なライドシェアサービス「BlaBlaCar」と荷物預かりサービス「Radical Storage」
2024年3月1日 00:00
今年もMWC Barcelonaの取材でスペインに来ています。今回は取材が始まる前に、以前から行きたかったアラセナという街に足をのばしてみましたが、その道中で2つのWebサービスを初めて使ってみました。
ひとつ目は「BlaBlaCar」というライドシェアサービス。一般的にライドシェアというとUberやGrabのように、利用者側から「●●から××まで乗せて」というリクエストを出して、ドライバーをマッチングしてくれるサービスです。
一方BlaBlaCarは、ドライバー側が先に「●●から××まで行くので同乗者を募集」という情報を載せて、利用者が申し込むという形式。ライドシェア＝相乗りという意味では、こちらのほうが昔からあるスタイルですね。
アラセナまではセビリアからアクセスするのが一般的ですが、バスが1日1往復しかなく旅程に合わないため、往復共にBlaBlaCarを利用してみました。
基本的にはほかのライドシェアなどと同じで、アカウントを作成して支払い用のクレジットカードを登録すれば利用可能です。ただしアカウント作成時には日本の電話番号が登録できなかったので、HolaFlyの欧州用のeSIMを作成し、その番号（オーストリア）を使って登録しました。
あとは移動したいルートと日付を入力して検索すると、登録されたドライバーのルートがヒットするので、旅程に合った時間のドライバーを選べばオーケー。ちなみにすぐには確定せず、半日ほどでドライバーから同乗が承認される感じです。
またあまり先までのスケジュールを登録しているドライバーは少なく、だいたい翌週までくらいの予定で登録しています。ですので事前にキッチリとスケジュールを立てて移動したい人には向いていないかも。
待ち合わせ場所はアプリやWebサイトからチェック可能。ですが慣れない海外なので、サービス内のメッセージ機能を使ってあらかじめ確認しておいたほうがいいかも。というのも、復路のアラセナからセビリアへの移動ではアプリが示していた待ち合わせ場所で待っていてもドライバーが現れず、メッセージを送ると別の場所だったからです。
幸い往路で降りた場所だったため、すぐに移動できましたが、事前に確認しておけば慌てずにすんだかなと思います。
待ち合わせ場所には、往復とも同乗者が二人いてドライバーを含めて4人で移動。途中で降車する利用者もいたり、自分が降りたあとに乗り込んでさらに先まで行く人などさまざまでした。
利用料金は1時間20分ほどの距離で、6ポンド前後なので1150円ほど。バスも同じくらいの料金がかかるようなので、かなりおトクに移動できました。
こんな感じで気軽に相乗り移動ができるBlaBlaCarですが、ネックとなるのが大きな荷物。基本的にバックパック程度の小さな荷物の持ち込みのみが対象で、大きな荷物を持ち込む場合は、別料金だったりそれに対応するドライバーを探す必要があり、選択肢が狭まります。
そこでもうひとつのサービス「Radical Storage」を利用。Radical Storageは、ホテルやレストラン、売店といった施設で荷物を預かってくれるサービスです。本当はセビリア空港にコインロッカーなどがあればそこにスーツケースを預けるつもりだったのですが、セビリア空港の公式サイトに荷物預かりの施設がなく、Radical Storageの利用が案内されていました。
こちらもアカウントを作成して支払い方法を登録すれば利用可能。施設によって受付時間が変わるので、今回はいつでも対応してもらえるように24時間対応のホテルを選びました。
利用方法はあらかじめ預けたい場所を選んで、日時を登録。するとQRコードが発行されるので、当日その場所に行って荷物を渡してQRコードをスキャンしてもらえばオーケー。引き取り時もQRコードを読み込んでもらいます。
料金は2日間で14.75ユーロなので、日本円で2400円ほど。到着時間が読めなかったので、2日間のコースで申し込んでいますが、時間指定もできそのほうが割安で預けられます。旅行中に数時間街中を動き回りたいけど荷物が邪魔、というケースで利用すると便利です。
BlaBlaCarとRadical Storageは欧州各国でサービスを提供しているので、欧州旅行を計画している人は試してみてください。
