レビュー

ソフトバンクの5G対応Chromebook「Lenovo 14e Chromebook Gen3」クイックレビュー

 ソフトバンクから、レノボ(LEnovo)製のChromebook「Lenovo 14e Chromebook Gen3」が12月中旬以降に発売される。

 セルラー回線(5G/LTE)をサポートしており、外出先でもシームレスに利用できる本機について、本稿ではクイックレビューでご紹介する。

スペック

 ソフトバンクから発売される「Lenovo 14e Chromebook Gen3」のCPUは「Intel ADL-N N100」を搭載。メモリーは4GB、ストレージは64GBを備える。

 ディスプレイは14インチのTFT液晶を搭載。スピーカーはステレオスピーカーを本体背面に備えている。

 カメラは、ディスプレイ上部に1280×720のWebカメラを搭載。プライバシーシャッターを備えており、利用しない時にはシャッターで隠すことでカメラを物理的に利用できないようにできる。

プライバシーシャッターを備えたカメラ

 外部端子は、USB-Aが2つ、USB Type-Cが1つ、HDMI端子が1つ、オーディオジャックが1つ備わっている。

 本体の大きさは約324×216×19.3mm、重さは約1.45kg。

側面
ヒンジ側
左側面
右側面
左側面(開いた状態)
右側面(開いた状態)

外観と操作性

 本体の背面には、LenovoのロゴとChromebookのロゴがあしらわれており、Chromebookのロゴはカラーのものが使用されている。

 キーボードは、日本語配列のキーボードが備えられている。上下左右のキーは小さいながらも独立して配置されているほか、エンターキーやシフトキーの大きさなどが広くとられており、ストレスなくタイピングできる。

 やや軽めの打鍵音ではあるが、しっかりと打鍵した感触が返ってくる感触でタイピングできる。

 キーボード上部のファンクションキー部分では、戻るボタンや更新ボタンなどのほか、ディスプレイの輝度調整やマイクのミュート、スピーカーの音量調整ができる。同じ並びの右側に電源スイッチが配置されている。電源スイッチは長押しすることで「電源オフ/再起動」などのメニューが表示されるため、たとえば「Delete」や「Print Screen」といったほかのキーボードにありがちなキーと間違って押してしまっても、即座に電源がオフになる心配は無い。

 なお、キーボードのアルファベット表記は小文字で表記されている。

 キーボードの下部にはタッチパッドが備わっている。タッチパッド下部のクリックは、左クリック(右利き時)のみ対応している。

 キーボード側の背面には、ステレオスピーカーが備わっている。また、ヒンジ側に大きめの滑り止めがあり、奥から手前に傾斜がつくようになっている。

背面のヒンジ側(奥側)には大きめの滑り止め

Webアプリ準拠のChromebookにはありがたいSIM対応と

 Chromebookでは、Googleの各種サービスが利用できるほか、アプリもインターネット接続で利用できるものが多く、スマートフォンのように常時接続が前提としたアプリ構成となっている。

 同機では、携帯回線に直接接続できるので、スマートフォンのテザリングを使用したり、Wi-Fiスポットを探したりといったわずらわしい手間がなく、思い立った場所で作業やクリエイティブ活動ができる。

 たとえば、アドビ(Adobe)の写真編集ソフト「Photoshop Express」や「Lightroom」アプリが利用できるほか、手軽に作品が作れる「Adobe Express」やAdobeの生成AI「Adobe Firefly」がブラウザベースで利用できる。開いてすぐにオンライン環境であれば、出先の移動時間などでもアイデアをその場で形にできそうだ。

「Adobe Express」でのクリエイティブ活動も手軽に

 一つ残念なのは、ディスプレイの輝度があまり高くないことだ。今回は晴れの日の屋内で触ってみたが、昼間に最大輝度で利用してみると、窓際で少し見にくい印象を受けた。晴れた昼間の屋外で使用するシーンを考えると、もう少し明るさがあると作業しやすいと感じた。

最大輝度で晴天時の窓際はやはり暗く感じてしまう