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Pixel 8 Proの「温度計」が初めて役立った!

 Tensor G3チップ、Pixel史上、最も明るい6.7インチディスプレイ、30倍ズームでも驚くほどクリアなカメラに加え、AIによって不要なものを消したり被写体を移動させたりしても自然な写真に仕上げてくれる驚きの「編集マジック」――といった楽しい機能を備えるGoogle Pixel 8 Pro。そんな数々の華々しい機能の中に若干埋もれ気味な印象は拭えませんが、新たに温度センサーが搭載されています。

Pixel 8 Proの背面に新たに搭載された温度センサー。温度計アプリで利用します

 温度センサーは背面のカメラバーの右隅、ライトの下にある丸い部分。プリインストールされている「温度計」アプリを使って、ものの温度を調べることができます。アプリの使い方は非常に簡単で、センサーを測りたいものに5センチ以内に近づけ、ディスプレイの「タップして測定」の部分をタップするだけ。アプリ上に温度計アイコンで表示され、センサーの位置が分かるようになっているほか、画面下の「デフォルト」ボタンをタップすると、測定するものの素材を選択できます。

温度計アプリ。センサーを測定したものに近づけて画面をタップするだけです
測定対象のものの素材の合わせて測ることもできます
冷たい水が入ったグラスを測ってみました

 非常に分かりやすいアプリですが、端末の機能をチェックするときに試したくらいで、実際に使うことは1度もありませんでした。しかし先日、ついに活躍の場が訪れました!安売り店から買ってきた常温の缶ビール(と呼んでいるビールテイスト飲料)を無造作に冷蔵庫に入れてしまい、元から入っていた、よく冷えたビールと区別できなくなってしまったのです。温度を測って1番低い温度のビールをおいしく飲むことができました。まぁ、指で缶を触ってもなんとなく分かるような感じではあったのですが。

 とはいえ便利に使ったのはそれくらいで、今は再び温度センサーが背面にあるだけの状態になっています。スマホで温度を測って便利、楽しいというシチュエーションが日常では本当にありません。Googleのサイトには「フライパンや飲み物など」と書かれていますが、フライパンの温度の厳密さを要求するような料理はしませんし、飲み物は確かにビールを測りましたが、通常、1人の部屋でコーヒーや紅茶の温度を測ってどうするんだという気持ち。Googleさん、ごめんなさい。

 温度センサーの部品はそんなに高額じゃないだろうと勝手に思っているのですが、それでもコストでしょうし、Pixel 8 Proは大きい方とはいえ、スマホの限られたスペースにわざわざ部品を入れたのです。ホント、GoogleさんがPixel 8 Proに温度センサーを搭載した意図がわかりません。

 もしかして今後、AIでどうこうという可能性はあるでしょうか。うーん……次のPixel 9 Proでひっそりと温度センサーが取り外されていても、私自身はあまり気にしないと思います。