Pixel 8 Proには温度計を搭載。その理由を担当者に聞いてみた。

　グーグル（Google）が発表した「Pixel 8 Pro」には温度計を搭載する。いままであまりスマートフォンに搭載されることのなかったセンサーだが、「Pixel 8 Pro」に搭載した理由についてGoogle Pixel 製品管理担当 シニアディレクターであるピーター・プルナスキー氏に聞いた。

　同氏によると「Pixel 8 Pro」に搭載された温度計で体温を測定する機能を現在FDAに申請中とのこと。認証を得る前では、料理中の温度を測るなどといったことに温度センサーを活用できるという。

プルナスキー氏
　「我々のミッションのひとつは、デバイスを通じて、利便性の高い機能や情報などを提供することです。特にヘルスケア、ウェルネスの分野に着目しています。

　体温を測定する機能は、規制当局による承認が必要です。米国ではすでにFDA（アメリカ食品医薬品局）に申請しています。グローバルで見ると、（今回の温度計機能での）体温測定の認証を得るのは時間がかかるでしょう。実現すればFitbitとの連携が進み、健康管理に活用できる可能性が生まれます。

　もちろん、認証を得る前でも、料理中の温度を測るなど、温度センサーを実用的に使えます。

　一見するとスマートフォンと関わりがない機能に思えるかもしれませんが、すでに携帯電話にはライト（懐中電灯）が備わっていますよね。照明の暗い部屋の中で物を照らしたり探したりするために、人々は日常的に利用しています。

　つまり、温度計機能もまた、新しいタイプのセンサーの導入なのです。長期的には非常に戦略的な分野だと考えており、私たちにとっては出発点に過ぎません。」

温度センサーデモ画像