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HUAWEI Eyewear 2に大満足、個人的に今年のベストバイ

 スマートフォンメーカーやオーディオメーカーから数多くのオーディオグラスが発売されていますが、裸眼視力がかなり低く、起きている間はメガネを外せない筆者は、多くのオーディオグラスを「度入りのレンズがつくれない」という理由で、気になりつつも購入できずにいました。

 そんな中で出会った「HUAWEI Eyewear」シリーズは、メガネチェーン店の「OWNDAYS」店頭で度入りレンズとセットで購入したり、HUAWEIのストアで購入した本体をレンズ交換することで、度入りのオーディオグラスを入手できます。メガネユーザーにとって欠かせない「度入りレンズ」を失わずに、オーディオグラスが体験できる。ということで、初代モデルを2023年の年始に、次いで発売された「HUAWEI Eyewear 2」は、OWNDAYS店舗での発売日に購入しました。

「HUAWEI Eyewear 2」、発売日にOWNDAYS購入した
こちらは「HUAWEI Eyewear」の初代モデル

 この夏に生まれた乳児の世話をしたり、元気に走り回る小学生の習い事送迎などの機会もまだ多く、そうしたシーンで事故やケガを防ぐためになるべく手と耳を塞ぐことがないように、耳穴を塞がずに音声通話や音楽再生に使えるヘッドフォンや、オープンイヤー型のイヤフォンもこれまで多く試してきましたが、それらはどうしても「装着する」ための一手間が必要です。慌てて外出をした際などにはうっかり身に着けるのを忘れてしまうこともありました。

 その点、そもそも日常生活にメガネを必需品としている筆者としては「HUAWEI Eyewear 2」を身に着けることは、目が覚めて真っ先にすることの一つです。このため、購入してから今日まで「装着し忘れた」ことは一度もありません。スマートウォッチと並んで、常時身に着けて利用する、筆者の身体に最も近いデバイスの一つです。

 外音の取り込みを犠牲にすることなく、散歩中にポッドキャストを再生したり、外出中に不意に掛かってくる電話にハンズフリーで応答したりできるのは、一度体験してみると手放せない快適さです。歩きながら、家事をしながら、買い物しながら、子どもの世話をしながらなど、さまざまな「ながら」利用をしていますが、マイクと口の距離が一定であることもあってか、通話相手に音が聞こえにくい、と言われたこともありません。

 寒さが強くなってくると、防寒具として耳が露出しないタイプの帽子なども重宝しますが、この時にバックヘッド型のイヤホンだと帽子と干渉することがあります。この点も、メガネタイプの「HUAWEI Eyewear」であれば心配は無用です。

雪が降らない地域でも冬の外出時は防寒具が必須。耳を覆うタイプの帽子を被っても干渉しない

 前モデルと比較してバッテリーの持ちも延長しており、音声通話やビデオ会議などで1日4-5程度使ってもバッテリーは余裕です。一日中ずっと装着していても、耳などが痛くなったり疲れるようなこともありません。それでいて、「それ、HUAWEIのオーディオグラスですか?」とか、「メガネで音が出るやつですか?」など、オーディオグラスであることを尋ねられたことは、2023年始に初代モデルを使い始めてからこれまでの一年間で一度もありません。ガジェット感が目立ってしまう。ということも特段無いようです。

 「HUAWEI Eyewear」は、メガネのツルの先端部分に専用のマグネットケーブルを接続して充電しますが、初代モデルで発生しがちだった「起床したら充電されていなかった」という事故は、ツルと充電ケーブルの形状が改善されたことで、ほぼゼロになっています。充電状態を示すインジケータが、充電ケーブルから本体側に変わったことで、充電状態が認識しやすくなったのも、地味に嬉しいポイントで、実際に使っていると充電まわりのストレスなく運用できます。

 一方で、先に公開されている石野さんの記事で紹介されているような、通知読み上げに使うことは控えています。その理由は、記事でも紹介されているように意図しないタイミングで音声出力が本体に切り替わってしまう不具合があり、その解決方法が見いだせていないことと、Galaxyスマートフォンによる読み上げはやや機械的な音声読み上げの印象が強く、通知読み上げを意識して聞く必要があるためです。

 この点は、過去にソニーモバイルコミュニケーションから発売された「Xperia Ear duo」などで採用された、声優さんの音声を元にした合成音声の方が圧倒的にストレス少なく「通知を聞く」ことができていたので、他のプロダクトでも同じような機能が実装されないか、ユーザーとしてはOSベンダーまたはメーカーの取り組みに期待したいところです。

通知読み上げ機能を備えた「Xperia Ear Duo」(現在は販売終了)

 また、着信応答や音量のコントロールなどの各種操作は「HUAWEI Eyewear2」本体をタップして操作するため、専用のボタンなどが備えてある場合と比べると、やや操作の確実性には欠けます。連続動作時間が延びたので、筆者としては「朝から晩まで装着しっぱなしでも使える」ということでかなり満足していますが、タップ操作については慣れが必要という印象です。

 ほかにも、走行音が大きな電車やバスなどでの移動中や、周囲に人が多い環境でのコンテンツ再生には向いていません。音漏れの問題もありますが、そもそも外音にかき消されて聞こえにくくなるため、混雑した電車内や騒がしい環境での利用については向いていません。

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