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祝・老眼デビュー!? Galaxyのおかげで私は「スマホで拡大鏡」の偉大さを知った

【Galaxy S22】

 私、森田秀一、とうとう老眼デビューと相成りました。1~2年前から予兆はあったのですが、どうやらもう決定的。特に店の売り場において、商品の説明書きが読みづらくなってしまいました。ライトがガンガン当たっているような明るいところはまだしも、自分の頭が影になるような暗がりでは完全にお手上げです。

Galaxy S22で「ルーペ」(拡大鏡)を使っているところ

 しかし、近視矯正の眼鏡を四六時中かけっぱなしの身としては、老眼鏡も手に取りづらい。なので当面は、スマホに搭載されている拡大鏡(ルーペ)機能で様子を見ることにしました。

 実は、この「スマホで拡大鏡」を使おうと決心した背景には、Galaxy S22の存在がありました。たまたまホーム画面用のウィジェット一覧を覗いていたところ、「ルーペ」という項目があったのです。これを使うと、内蔵カメラで映したものが画面に拡大表示されます。

 「Galaxy S22」は発売から約1年半が経過し、OSのアップデートもかかりました。その際にルーペ周りの機能も拡張されたらしく、現在は本体設定画面からユーザー補助→視認性向上と選択してくとズバリ「ルーペ」という項目があります。ここでは、ルーペを呼び出すためのショートカット操作を3種類から選べるようになっていて、本体側面ボタンの同時押しを割り当てられる等、使い勝手が高まりました。

ウィジェット一覧から「ルーペ」を登録できます
本体設定画面からは、ルーペのショートカットを登録可能。物理ボタンの同時長押しも割り当てられます

 Galaxy版ルーペでは、拡大率がスライダーで調整できるようになっています(ピンチイン/ピンチアウトでも可)。読みたい文字のサイズに合わせて随時調整できますし、また拡大率は別アプリに切り替え後も原則保持されているので、ルーペ起動のたびにスライダーを動かす必要はありません。

 さらにオプションを開けば、画面の明るさ、色の反転、特定色の強調表示などもできます。ある意味、従来の虫眼鏡よりも多機能な「電子虫眼鏡」を実現している訳ですね。

ルーペのメイン画面。中央のスライダーは拡大率の調整用
オプションを開くと、画面の明るさや、色の反転などを選択できます

 そして、ルーペ画面でシャッターボタンを押せば、静止画が仮保存され、さらに拡大・縮小できます。

 この仮保存状態からは、手動でボタンをタップすれば画像が端末に正式保存されますし、もし不要なら放置しておくだけでそのまま消去されます。文字視認のためだけの画像が端末内で溢れかえったり、写真ライブラリーに混ざってしまう心配がない訳です。

シャッターボタンをタップすれば、静止画が仮保存され、そこからもう一段、拡大率を調整できます

 拡大鏡や虫眼鏡をうたうサードパーティ製アプリは数多いですが、このようにOS標準機能的な位置付けで提供されているケースに出会ったのは、筆者の場合はGalaxy S22が初めてでした。基本となっているのは標準カメラ機能であり、拡大鏡はその変奏にすぎない、とは思います。しかし実際に使ってみると、小技が効いているというか、微妙に使い道が違う。そのあたりに気付けたのは大きな収穫でした。

 ちなみに、拡大鏡の動向について色々調べてみると、iPhone(iOS)では機能を搭載するのはもちろん、なんと「ドアの検出」もできるのだとか(視覚障害者向けの機能と思われます)。さらにGoogleでも、Pixelシリーズ専用の「拡大鏡」アプリを段階的に公開しているようです。想像以上に、メーカーが切磋琢磨している分野なのかもしれません。