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さらば折りたたみ! Galaxy Z Fold3 5Gのメインディスプレイが逝ってしまった

新(Galaxy S23 Ultra)旧(Galaxy Z Fold3 5G)交代

 今から2年前、ずっと憧れていた折りたたみスマホであるGalaxyの「Fold」シリーズ第3弾「Galaxy Z Fold3 5G」を手に入れた。

 ただ、価格は憧れというより、筆者にとって現実離れしていると感じるほど高かったため、2年で返却するau「スマホトクするプログラム」を利用した。毎月6875円のレンタル料だと思えば悪くない。

 折りたためるスマホのメリットはたくさんあった。

 まず、普段はコンパクトにカバーディスプレイを操作したり見たりし、もっと情報が必要だと感じたり、大画面で見たいと思ったりしたときには広げて大きなメインディスプレイを見られるのは“大きな”メリットだと感じた。

 特に、電車などで移動中、動画の細かい部分をもっときちんと見たい場合などに便利だった。

 半開きなど、75~115度に開いた状態で使えるフレックスモードもよく活用した。操作している様子を動画撮影するには、三脚などで固定して、ブレないようにしたいところだが、Flexモードを使えば三脚なしでも撮影できる。

 連続写真を撮りたいときにも、画角さえ決まっていれば「はい、チーズ」「はい、チーズ」と声だけで次々とシャッターを切れて重宝した。

75~115度の間で保持できるフレックスモード
三脚なしでも台の上に置けたので、動画撮影や両手を使うシーンでの写真撮影に便利だった

 そもそも半開きにすればスタンド要らず、というところも気に入っていた。外付けキーボードと組み合わせて、ミニマムな文字入力環境を作れたからだ。

 しかし、デメリットもある。まず重い。出荷時にメインディスプレイに貼付してあったフィルムが、ヒンジ部で浮いてしまう。

 ヒンジ部がペコペコしてしまい、Sペンで筆記したときに沈み込む感覚があり、少し恐怖を覚える。何より、メインディスプレイを開かないとSペンで筆記できないので、機動性に欠けてしまう。

 Sペンを使ったGalaxy純正アプリ「Note」への筆記をメインとして想定していたこともあり、「次はGalaxy Noteシリーズと同じように使えるUltraかな……」と考えていた矢先、Galaxy Z Fold3 5Gのメインディスプレイヒンジ部が真っ黒になってしまった。

 有機OLEDディスプレイなので、「液漏れ」とは呼ばないらしいが、液が染み出て広がったような印象だ。おまけにメインディスプレイのヒンジから右半分が使えない。これでは使えない。

ディスプレイの折りたたみ部分が真っ黒に……気にせず使おうとしたが、右半分もおなくなりになっていた。せっかく秋らしい壁紙にしたのに

 たまたまその2日後にKDDIのau営業スタッフから架電があり、「今お使いの機種が、ちょうど2年になりまして、一番オトクに機種変更していただける月となっております」と言う。

 しかも、狙っていたGalaxy S23 Ultraも変更先の機種の対象となっており、スマホトクするプログラムで、今の機種代金より月々の支払いが3000円ほど下がると言うのだ。

 もっとも、Galaxy Z Fold3 5Gの残債を月々支払って自分のものにしてしまうこともできた。その場合の支払いは月々3310円。Galaxy S23 Ultraに機種変更するより350円ほど月々の支払額を抑えられる。

 故障紛失サポートに加入しているので、タダ同然の修理代でメインディスプレイを復活させることもできる。とはいえ、新機種の誘惑には抗えない。

 そんなわけで、これといってオトクな機種変情報を探すこともなく、あっさりGalaxy S23 Ultraへと乗り換えることになったのだ。

 さらば折りたたみ、こんにちはスグノートトレルスマホ。

\コンニチハ!/
本体にSペンを内蔵。抜けばすぐさまフローティングアイコンが表示され、チャキッとノートをとることができる。これよこれ

 さて、Galaxy同士の機種変更は非常に簡単である。新旧機種の「Smart Switch」アプリを立ち上げ、指示されるままに操作していけば良いのだから。

 いつもならワイヤレスで行うところ、今回は、「せっかく試供品のケーブルがついているので」ということで、ケーブルを使ったデータコピーを行ったがすぐに後悔した。

 写真まで含めた完全コピー(メール、SNS、決済アプリなどのログイン情報はコピーされない)のため、約1時間もかかってしまったのだ。どうせ時間がかかるなら、次からは充電しながら行えるワイヤレスにしよう、と心に誓ったのはいうまでもない。

そもそも試供品のケーブルがUSB 2.0と低速であるうえ、「全て」を選んだせいで約1時間かかってしまった

 データコピーと開通手続きも終わり、1日がかりでようやく使えるようになったGalaxy S23 Ultra。今後、高まった機動力を存分に活かしていきたい。