「Galaxy S22」のFMラジオを使うため、アンテナになるType-C接続イヤフォンを購入してみた

　4月にau版の「Galaxy S22 SCG13」を購入してみて、ちょっと驚いたのが、FMラジオ機能を内蔵していることでした。データ通信で放送相当の音声を聞くのではなく、あくまでFM電波を受信して聞くタイプのラジオです。モトローラやASUSなどから発売されたSIMフリー版スマートフォンがFMラジオを内蔵しているのは知ってましたが、「GalaxyS22」にもあるんですね。

今回の主役であるType-C接続イヤフォン「TYPE-C EARPHONES」。GalaxyのWebサイトにも掲載されています

　これまでの経験からすると、アンテナ線代わりになる有線イヤフォンを接続しなければFMラジオを聞けません。しかし、「Galaxy S22」には3.5mmイヤホン端子は非搭載。ならばUSB Type-C接続のイヤフォンを使うのだろうと、手元にあった「Google Pixel USB-C イヤフォン」を装着してみたところ……アンテナ線として認識してくれません。なぜだ?!

「Google Pixel USB-C イヤフォン」を接続しても、アンテナ線としては認識してくれませんでした

　その後いろいろ調べてみたところ、GalaxyのWebサイトに掲載されているUSB Type-C接続イヤフォン「TYPE-C EARPHONES」を発見。さらにAmazonの販売ページには、GalaxyのFMラジオ機能に対応する旨が記述されているではないですか。ならばと先日、Amazonプライムデーに合わせて購入しました。お値段は2551円でした。

　このイヤフォンはいわゆる耳栓型で、サイズ違いの軟質素材製イヤーチップ3種類が付属。またケーブルの途中には、マイク・音量調整ボタンなどを集約したリモコンがあります。そして当然、接続端子は3.5mmプラグではなく、USB Type-Cとなっています。

イヤフォン部分はこんな感じ

Type-C端子部はサムスンのロゴ入り

　Galaxy S22には専用のラジオアプリがプリインストールされているので、これを起動。「TYPE-C EARPHONES」が接続されていれば、あとは簡単にラジオを聞くことができます。放送波をスキャンしてのラジオ局プリセット、音声をイヤフォンではなくスピーカーから出力するといった機能も備えています。そしてワイドFM局も問題なく聴取可能！ これは嬉しいですね。

FMラジオアプリが正常動作している状態。バックグラウンド動作もしますので、画面をオフにしても再生は継続します

　理想を言えば、ありとあらゆるUSB Type-C接続イヤフォンでFMラジオを聞きたいところです。アンテナ結線の仕様なのか、それともマーケティング上の理由なのか、なにか都合があって対応イヤフォンを絞っているのだとは思いますが、FMラジオは災害発生時の情報メディアとしての役割もあります。FMラジオ機能が他のスマホにも広がっていき、なおかつ使いやすいものになっていきますように……。

有線イヤフォンを接続したまま、音声をスピーカー出力することもできます