本日の一品
ながら聴きの最適解、ワイヤレスイヤホン「Anker SoundCore C40i」
2025年1月28日 00:00
コロナ禍以降、移動中に音楽を聴く以外でも何かしらイヤホンやヘッドホンを身につけていることが増えました。
今でこそリアルの発表会や打合せの機会も増えてきましたが、それでもビデオ取材・ビデオ会議の機会が極端に減ったわけではないため、自宅で作業している最中にもスピーカーとマイクを兼ねるデバイスを身につけたままということがほとんどです。
もちろん音質だけなら、もともと趣味で集めたそこそこいい値段のするイヤホンやヘッドホンを使えばいいのですが、自宅で長時間それらを使ってビデオ取材や会議となると耳がむれて不快だったり、家族の呼びかけに応えられなかったりといった不便さも出てきます。
そこでここ数年は耳穴を塞がない、いわゆるオープン型のヘッドセットなどをいろいろ買っては試しているのですが、最近になって増えてきた「イヤーカフ型」が気になり今回試してみることにしました。
イヤーカフ型もいろいろなメーカーから発売されていますが今回試したのはAnkerの「Soundcore C40i」です。
これまでに筆者が使ってきたオープンイヤー型の遍歴ですが「ヘッドバンド型の骨伝導方式」や「耳掛け式のフルワイヤレス型」で、どちらも音の聞こえに問題はないものの、普段常にメガネをかけているとどうしてもメガネのツルの部分と当たってしまい、またメガネをかけ直す際に一度ヘッドセットを外さないといけないのが面倒でした。
イヤーカフ型であれば耳を挟み込むようにして装着するため、メガネとの干渉もなくより快適に身につけられそうということで、興味を持ったというわけです。
AnkerのSoundcore C40iですが、装着方法こそ「耳を挟み込む」というイヤーカフ型の独特の仕組みなだけで、充電器を兼ねるケースに左右のレシーバーを収納するというのは一般的なフルワイヤレスイヤホンと変わりありません。
付属品でユニークなのはイヤーピースに変わる「イヤーカフキャップ」でしょう。これをレシーバーに取り付けることでイヤーカフの隙間を狭くすることができ、身につけた際のぐらつきを押さえるなど装着感の改善を図ることができます。
筆者は元々耳たぶなど含め、耳全体に厚みがあるのでイヤーカフキャップを取り付けるとむしろ圧迫感を感じたので着けずに使用しています。また、身につける際の場所は耳たぶよりも上の位置となり、意外と大きなレシーバー部分が耳穴の手前の窪みに丁度よく収まり意外と安定感があります。
耳たぶにアクセサリーをつけた状態でも干渉することなく使えるため、イヤーカフキャップとあわせて一風変わった装着方法ですが、多くの人の耳に合うはずです。
音質については好みもありますが、12mmと17mmの2つのドライバーにチタンコーディングされた振動板の採用で、オープンイヤー型でも周りが静かであれば十分に低音から高音までしっかり鳴っていることがわかります。
もちろん会議など人の声もそうで、音の解像度が高いため音楽含め聞こえづらいと感じることは稀です。またスマートフォン用のアプリを使えばイコライザーのチューニングも可能です。
プリセットから選んでもよし、カスタムイコライザーで自分の好みに設定してもよし。ガッツリ音楽を聴くのに使いたければ多少ドンシャリ気味のイコライザ設定にした方がいいでしょうし、天井スピーカーから流れてくるBGMのように聞きたいのであれば敢えてフラット気味にして、ボリュームを落とすことで集中力を削がれないよう自然に音楽を鳴らすこともできます。
便利な機能としてはマルチポイント接続への対応も見逃せません。スマートフォンやタブレット、PCなど複数台(同時最大は2台)とペアリングしておけますし、接続先もアプリ操作から容易に変更することも可能です。
このアプリを操作するためにはスマートフォンとの接続は必須といえるので、スマートフォンともう1台、その時々で使いたいデバイスを切り替えるような使い方が一番使い勝手がいいと感じました。アプリからはイコライザや接続先以外に、Soundcore C40iのレシーバー部分のボタンに割り当てる機能の変更もできます。
また、メンテナンス機能になりますがファームウェアの更新もアプリ上から行えますし、マニュアルもアプリ上から飛べるため操作方法が不明になった際はとりあえずアプリを立ち上げればどうにかできる点も総合的な使い勝手の良さとして満足度を押しあげてくれます。
初めて使ったイヤーカフ型ですが、なんとなく想像していた「長時間の装着は耳が痛くなりそう」なんてこともなく、個人的にはメガネやアクセサリとの干渉もなく、首を振るなどしても取り付けた位置から大きくズレてしまうようなこともない装着感に非常に満足しています。
もちろん音やマイクの感度もビデオ会議利用で問題なく、作業中にBGMを流しておくような使い方も耳障りに感じることもないため、オープン型のイヤホンとしてはこれまで使ってきたどれよりも最適解だと感じています。
Soundcore C40iの実売価格も1万円台前半とそこまで高くないため、普段使いの「しっかり音楽を聴く用のイヤホン」とは別に、作業中のお供用として買い足すのもオススメです。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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Soundcore C40i | アンカー・ジャパン | 1万2990円 |