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「Android 16」最初のベータ版が公開

 グーグルは、開発者向けに「Android 16」最初のベータ版を公開した。

 今回発表された「Android 16」ベータ版では、アプリの適応性、ライブ更新、カメラのナイトモード機能などの新機能が含まれる。

新機能

アプリの適応性の向上

 アプリでは、600dp以上の大画面デバイスにおいて、アプリが画面の向きやサイズ変更に制限をかけることが廃止されるほか、ライドシェアや配送、ナビゲーションに特化した進行状況の通知スタイルが新たに導入され、ユーザーは進捗を簡単に追跡ができる。

ビデオ・カメラの変更点

 ビデオ・カメラの変更点では、新しいAPVコーデックが追加され、2K、4K、8Kの高解像度コンテンツの録画と編集に対応した。カメラのナイトモードにおいては、ナイトモードに自動的に切り替わる新しいAPIが追加され、暗い環境での撮影がより簡単になった。

縦書きテキストのサポート

 日本語などの縦書き言語に対応するため、Android 16では縦書きテキストのレンダリングと測定の低レベルサポートが追加された。これにより、より多言語に対応したアプリ開発が可能とする。

アクセシビリティの向上

 アクセシビリティでは、フォーム入力の必須フィールド表示や、視覚的な説明補足をサポートする新しいAPIが導入され、アクセシビリティが強化された。

 そのほか、戻る操作の予測アニメーションが、3ボタンナビゲーションにも対応し、ユーザーが戻るボタンの動作を直感的に理解できるように変更された。

Android 16の正式リリース

 Android 16の正式リリースは2025年の第2四半期を予定しており、2025年にはもう一つのマイナーなAPIリリースも計画されている。

 Android 16のプレビュー版を利用するには、対応するPixelデバイスを登録するか、Android Studioのエミュレータで使用できる。定期的にベータ版のアップデートが提供されるとし、今後もブログやAndroid 16 デベロッパーWebサイトで公開される予定。

 また、「Gemini拡張機能」がサムスンのGalaxy S25シリーズで発表され、Android 16ではこれに対応した新たな統合方法が提供される。将来的には、さらに多くのデバイスでもこの機能が利用可能になる予定としている。