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今どき完全ローカル保存!?──ColorOS 13で使えるOPPO Reno9 Aの「メモ」アプリ
2023年8月29日 00:00
“実質”9800円で購入したオウガ・ジャパンのOPPO Reno9 A。搭載しているOSは、Android 13をベースにしたColorOS 13だ。ColorOS 13には、OPPO独自の「メモ」アプリが追加されている。
このメモアプリには、通常の「メモ」のほかに、「タスク」管理機能もある。「メモ」ではシンプルテキストを入力できるほか、チェックリスト作成、画像の追加(既存画像とアプリ内で撮影した新規写真)、手書きメモの挿入などを行える。テキストサイズを「小」から「特大」まで5段階に変えられるほか、ボールド、イタリック、アンダーライン、マーカーといった修飾をかけることができる。段落には段落番号の付与、箇条書きの設定、左寄せ、中央揃え、右寄せの設定が可能だ。
同じテキストにすべての文字修飾をかけられるし、同じ段落内でも文字の大きさを変えられるフォルダを作成したり、作成したメモをパスワードがないと表示できないように設定したりすることもできる。そのため「写真つきの日記として使えるのでは?」と考えたが、そもそもスマホのフリック入力で長文を打つような世代ではない。ひらめいたアイデアや、思い出したToDoがあるときに、手元にReno9 Aがあったら書き留めておくぐらいが想定される使い方だろう。ちなみに、「タスク」タブ内の個別タスクだけでなく、「メモ」タブ内のすべてのメモにそれぞれリマインダーを設定することができる。
Androidスマホであれば、Google Keepをメモとして使っている人も多いことだろう。実際、筆者も気になるサイトのURLを保存しておいたり、家人と情報を共有したりするのに重宝している。とはいえ、ColorOS 13のメモにはGoogle Keepのメモより優れているなぁと感じた機能がある。それは手書きしたものが、「図」として別に保存されるのではなく、1枚の紙のように、テキストと同じレイヤーに保存されることだ。そのおかげで、「テキスト」「手書きメモ」「テキスト」「手書きメモ」といった手書きとテキストのサンドイッチ構造を作れるし、何ならテキストに手書きで注釈を入れることもできる。Google Keepより直感的に操作でき、GalaxyシリーズのNotesアプリに似た使用感だ。挿入した写真の上に手書きメモを書き足せるところも似ている。
残念ポイントもいくつかある。1つはテキストの色を変えられないことだ。ただ、これはカラフルな手書きメモで補完できるので致命的ではない。手書き文字をテキスト認識できないのも残念だが、そもそも専用スタイラスが用意されておらず、指やタッチペンで雑にしか書けない手書き文字をテキストにしてリサイクルしようと思えないので、これも別にそれほど気にするところではないだろう。
最も残念で致命的だと感じるのは、クラウドと連携できないことだ。OPPOにはHeyTapクラウドという独自のクラウドサービスがあり、もとはOPPOのデバイスユーザーには無料で最大5GBのストレージが用意されていた。その後、無料での提供がなくなり、有料サービスへと移行したのだが、あろうことか2023年7月に「有料サービス購入受付」が終わってしまった。つまり、「お金を積むから、オンラインで連携できるようにしてちょーだい」といくら願っても、それがかなわないのだ。
しかも、スマホにGoogleアカウントを登録しても、メモを完全な形でGoogleドライブやGoogleカレンダーと同期することもできない。
「OPPOのメモはリリースされたばかりだから、きっと不便なのは今だけだよね!」と自分に言い聞かせつつ、購入直後にHeyTapクラウドに申し込んでおかなかったことを後悔するのであった。