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KDDI髙橋社長、ソフトバンクGとOpenAIの合弁会社に「OpenAIに固着するのもどうか」とコメント

KDDI 代表取締役社長の髙橋誠氏

 KDDI 代表取締役社長の髙橋誠氏は5日、同社の第3四半期決算説明会で、ソフトバンクグループと米OpenAIの合弁会社設立についてコメントした。

 ソフトバンクグループは3日、Chat-GPTなどを提供するOpenAIと合弁会社「SB OpenAI Japan」の設立に向けて覚書締結したと発表。企業向けに汎用人工知能(AGI)の「クリスタル・インテリジェンス (Cristal intelligence)」の開発と販売をするとしている。

 KDDI 髙橋社長は、「具体的な内容がピンと来なかったので、なかなかコメントが難しい」と前置きした上で、「AIがLLM(大規模言語モデル)からエージェントに移行してきているのは明らかで、これを法人向けに販売される会社で、法人から出てくるデータを連携させながら、今後の産業に寄与させていこうという発想だ」との見解を示した。

 KDDIにおいても、同社子会社のフライウィールが、企業間のデータ連携を推進するソリューションを提供しており、髙橋氏は「企業からのデータをLLMに活用し、産業に結びつけていくことはやっている」と基本的な方向性は同じだと指摘。

 一方、グーグル(Google)のGeminiやAWS、中国のDeepSeekの登場など変化が激しい中、「正直、AI、LLMの世界がものすごいスピードで動いているので、OpenAIだけにスティック(固着)するのもどうかと個人的に思う」とコメント。「孫さんがやられることなんで色々と構想があると思う。「我々としても見ていきたい」とした。