みんなのケータイ

「Galaxy S23」を予約&購入&応募したけど、もらえなかった「Galaxy Buds2」

【Galaxy S23 SC-51D】

せっかく予約して、購入したのに対象外?

 端末購入時の割引額が制限されたことに加え、コロナ禍の影響もあって、端末価格も上昇したことで、ハイエンドモデルを中心に、スマートフォンの売れ行きが鈍ってきていると言われている。そんな中、少しでも発売時に話題を作るため、各携帯電話会社や端末メーカーは、いろいろなキャンペーンを実施している。

 たとえば、サムスンは今年の「Galaxy S23」シリーズで、「Galaxy S23」と「Galaxy S23 Ultra(256GB)」を発売前に予約し、購入し、応募した人に対し、「Galaxy Buds2」をもれなくプレゼントするというキャンペーンを実施していた。オンラインショップ限定の「Galaxy S23 Ultra(512GB/1TB)」を予約、購入、応募した人には、256GB版や512GB版との差額相当を還元する「Wストレージキャンペーン」を実施していた。

せっかく予約して購入した「Galaxy S23 SC-51D」だけど、キャンペーンの「Galaxy Buds2」はもらえず

 今回、筆者は「Galaxy S23」をNTTドコモ、「Galaxy S23 Ultra(1TB)」をauで、それぞれ予約し、期間内に購入し、[Samsung Members]アプリから応募したが、「Galaxy S23 Ultra(1TB)」の差額相当の還元はAmazonギフト券で受け取ることができたものの、「Galaxy S23」で応募した「Galaxy Buds2」はもらうことができなかった。

 「Galaxy S23 SC-51D」は発売日前にドコモオンラインショップで予約し、商品入荷の連絡後、購入の手続きを行い、[Samsung Members]アプリから応募の手続きをした。「Galaxy S23」シリーズは4月20日発売なので、連休明けくらいに届くかなと予想していたが、6月14日になって、キャンペーン事務局から届いた『【照合結果のお知らせ】<Galaxy S23 series ご予約&ご購入キャンペーン>』という件名のメールが届いた。

 送られてきたメールの内容によると、応募時に登録した画像では期間内の予約が確認できなかったため、対象外というお知らせだった。筆者としては、きちんと手続きを踏んで、応募をしたつもりだったが、何かミスがあったのかもしれない。

Galaxyキャンペーン事務局から送られてきたメールによると、登録した画像に予約期間内に予約したことを確認できなかったとのこと。ちゃんと発売日前に予約して、購入して、応募したのに……

キャンペーン事務局に問い合わせてみたが……

 そこで、メールに記載されていたGalaxyキャンペーン事務局に連絡し、不足している情報や画像などについて、教えて欲しい旨を伝えたところ、すでに数週間前にSMSで連絡をしていて、手続きが取られなかったので、今回のメールを送ったのだという。しかし、筆者のところには、SMSが届いていない旨を伝えると、「SMS以外にもGalaxy MembersのWebページにも告知した」との回答。

 もともと、[Samsung Members]はメールアドレスを使った「Samsungアカウント」に紐付いているはずなのに、なぜ、SMSのみで知らせるのかがわからないし、Galaxyユーザーとは言え、[Samsung Members]のサイトをそんなに何度もチェックするほどのことはない。結局、こちらの説明はまったく聞き入れられず、「もう対応できない」の一点張り。キャンペーン事務局の「十分、告知した」と言い張る姿勢には、少し呆れたが、Galaxyの予約&購入キャンペーンについては、これまでもいろいろと疑問を感じていたこともあり、今回はそれ以上の交渉は諦めることにした。

予約&購入キャンペーンって、わかりやすい?

 Galaxyの予約&購入キャンペーンは、以前から新機種が発売されるたびに行われており、今回の「Galaxy Buds2」などの完全ワイヤレスイヤホンのほかに、過去にはVRゴーグルやワイヤレス充電器など、Galaxyを使ううえで便利なアクセサリーが提供されてきた。

 ただ、このキャンペーンは基本的に『予約』が必須条件であり、予約の期間を過ぎると、対象にはならず、結局、ユーザーも買う気が失せてしまうというマイナス面がある。「忙しくて、予約できなかったから、今回は買うのを諦めた」と話していた知人が居たが、発表から発売までの期間が約2週間と短く、最近は端末価格も高いため、なかなか決心できないのが実状。

 また、筆者が対象外とされた要因とも関係あるが、基本的に予約するのは各携帯電話会社のショップだ。リアルの店舗であれば、予約番号などが書類で渡されるかもしれないが、オンラインショップの場合は予約の受付がメールで送られてきたり、ユーザー自身が予約完了の画面のスクリーンショットを撮っておく必要がある。

 ところが、NTTドコモやauのオンラインショップで予約した際、どのような画面を撮っておくべきなのかが明示されていないうえ、各携帯電話会社側のサイトも内容が変更されることが考えられる。以前、別の知人が「どこで何の画面を提出すればいいのかがわからなかったので、諦めた」と話していたが、購入に慣れていないユーザーにとっては、どの画面、どの番号、何を提出すればいいのかがわかりにくいのだ。

 「じゃあ、各携帯電話会社から予約と購入の情報を出してもらい、該当者に賞品を送ればいいじゃないか」と考えそうだが、残念ながら、個人情報保護の観点から情報の開示は難しいようで、現在のようにユーザーからの申告情報を元に、各携帯電話会社に照合する手法をとっているようだ。

 実は、Galaxyの予約&購入キャンペーンについては、筆者や知人以外にも「もらえなかった」「却下された」という話を何度か耳にしたことがあった。今回の一件について、関係者に確認したところ、賞品を不正に取得するユーザーを防ぐため、数%は応募を拒否するケースがあるんだという。確かに、キャンペーンを悪用するユーザーに対処する姿勢は理解できるけど、実際に期間内に予約して、購入している人にも関わらず、一定数のユーザーが拒否されているというのは、いかがなもんでしょうか? 本来であれば、何とかお客さんに予約&購入した履歴(証明)を出してもらって、賞品を渡す方向へ努力すべきじゃないかと。SMS送信と会員サイトへの告知というアリバイ作りだけはしっかりとやっておき、「期間内に連絡してこなかったおまえが悪い」と言わんばかりの姿勢は、ちょっと(だいぶ?)いただけない印象です。

もっとわかりやすく、使いやすいキャンペーンに期待

 スマートフォンの価格が高騰している中、こうしたキャンペーンを実施してくれること自体は、ユーザーにとってもありがたい。仮に、すでに完全ワイヤレスイヤホンを持っていたとしても友だちや家族に譲ったり、古いイヤホンを売却して、少しでも費用を浮かせるといった対処ができる。

 ただ、予約が必須だったり、手続きが煩雑だったりすると、ユーザーとしても今ひとつ面倒に感じてしまうのも確か。キャンペーン事務局の対応も不親切だったりすると、予約して買った気持ちが「なんだ、コイツら」とばかりに、マイナス方向に向いてしまい兼ねない。メーカーとしては発売前の予約で盛り上げたいという考えがあり、発売日からのスタートダッシュを期待しているんだろうけど、十数万円以上の商品を2週間足らずで決心して、サクッと買える人はそんなに多くないはず。海外ではよく見られるマーケティング手法とは言え、どちらかと言えば、端末メーカーの実績のために実施しているキャンペーンみたいで、本当の意味で多くのユーザーにとって、喜ばれるキャンペーンになっているのでしょうか?

 サムスンもこうした状況に対し、手をこまねいているわけではなく、「Galaxy S23」シリーズの発売日以降もオンライン限定モデルの「Galaxy S23 Ultra」の512GB版と1TB版を購入した人に対し、256GB版と512GB版との差額相当を還元する「Wストレージキャンペーン」を実施していたり、6月20日から発売されたオープン市場向けのSIMフリー版「Galaxy S23 Ultra(1TB)」の購入者に1万7000円分のクーポンを提供するキャンペーンを実施している。ちなみに、クーポンはSamsungオンラインショップで利用できるもので、「Galaxy S23」や「Galaxy S23 Ultra」の購入者にも配られていたんだけど、なぜかSamsungアカウントを紐付く形ではなく、同ショップにアクセスする端末ごとに紐付く形で配布されているようだ。

 とまあ、このほかにもまだちょっとこなれていない部分があるものの、今後はSamsungオンラインショップを軸に、いろいろなキャンペーンが提供されることに期待したいところ。まずは、6月23日に発売された「Galaxy Tab S6 Lite」を買うかどうかを考えてみます。あっ、5000円割引のクーポンが……!

気を取り直して、「Galaxy Tab S6 Lite」をSamsungオンラインショップでチェックしてみたら、5000円割引クーポンが!