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スマホの「補償サービス」を見直して節約、住信SBIネット銀行「プラチナデビットカード」が役立った

 筆者が携帯電話販売の現場から去ってそろそろ10年が経つのだが、周りからすれば「元携帯屋」であり、今も携帯電話に関する何かをしている人なので、料金の見直しや機種の買い替えの相談をされることが多い。

 相談されればもちろん答えるし、料金明細や購入を希望する機種から最適・最安を出せていると自負しているのだが、実は自分の契約については「いつでも見直せるので後でいいや」と、そこまで安い料金で利用していない。

 そうは言っても色々と値上がりしている昨今、毎月の支出で削れるものはできるだけ削りたい。

 ついでに我が子が小学校最高学年になり、新年度早々の授業参観・懇談会では、卒業と進学の準備で今から聞いているだけでも結構なお金が飛んでいきそうで、重い腰をあげ、ついに自分の契約の見直しを始めた。

 過去にも、「使うかも……」と残していた、レビュー機に挿すためのSIMカードを、維持費が少し安くなる会社へ移したりもしているのだが、それ以外にも「持ち歩く台数が増えたときにちょうどよく使える」と残していた番号を解約したりと、だいぶ思い切った契約・料金の見直しを進めている。

 そんな見直しの中で今回、回線そのもののプラン変更や他社へののりかえ、解約ではない“節約”として取り組んだのが「補償サービス」だ。

 適当に並べてみたが、筆者が普段使っているモバイル機器の一部だけでもこれだけある。

 そしてこれらの機器の多くは、補償サービスに加入している状況だ。

 自分自身も過去には、防水でない機器を水没させてしまったり、落とすなどして画面を割ってしまった苦い思い出もあり、「もしも」を考えると加入している方がいいに決まっている。しかし、使っているすべての機器が同時に、修理が必要なトラブルに遭う可能性は稀だろう。

 そこで今回は、手に持ったまま外で使うことが多いiPhone 14の補償だけ残し、それ以外のスマホなどで加入している月払いの補償サービスを解約することにした。

 もちろん「完全に補償なし」は怖いので、もしもへの備えをほかに用意した上での解約だ。

 今回代わりに用意した“備え”というのが、筆者がメインバンクとして使っている住信SBIネット銀行の「プラチナデビットカード」(年会費1万1000円)だ。

 プラチナデビットカードに自動付帯されている保険に「モバイル端末の保険」があり、年間に1回だけだが、修理であれば最大10万円まで保険が下りるという内容だ。

 年に2度も3度も修理に出した経験は、さすがに過去にない。またスマホ以外のデバイスの修理の経験もほとんどないし、それぞれメーカーが明らかにしている修理代金の上限額や相場でも10万円を超えていないため、プラチナデビットカードの付帯保険で十分カバーできると判断した。

 保険の利用には、一度実費で修理を行って、その明細などを用意して保険の請求を行う必要がある。そのため、キャリアやメーカーが用意する補償サービスと比べると一時的には懐は痛むし手続きにも時間がかかってしまうのだが、そこは「滅多にないこと」として目をつぶる。

 またプラチナデビットカードの年会費として1万1000円かかるが、今回解約した補償サービスの月額合計を年間で計算すると3万円ほどになる。年間で約2万円の削減はかなり大きい。

 元携帯屋という立場で言えば、「画面が割れて何万円も修理費を払うなら、月々たったこれだけの額で、こんなに安く速く修理や交換ができます」とずっと案内をしてきた。

 実際にそうしたトラブルに遭った人に対し、高額な修理代金を提示することもあった。そのため、携帯電話などモバイル機器向けにキャリアやメーカーが用意する補償サービスの手厚さ、その凄さは今でもオススメしたいのは間違いない。

 が、さすがにこれだけ多くのモバイル機器を使っていると、1台ずつ補償サービスに加入しているのは毎月の負担としては大きいため、支出の見直しとしてはうまくいったのではないだろうか。

 なお、解約したキャリアやメーカーの補償サービスに入り直すことはできない。

 もし筆者と同じようにクレジットカードやデビットカード、各種保険に付帯されている保険サービスで代用を考える場合は、年間に利用できる回数や金額、対象となる事故の範囲などをしっかり確認した上で、補償サービスを解約するよう気をつけよう。