みんなのケータイ

複数回線のソフトバンクポイントを集めて、代表回線のPayPayポイントに

【Leitz Phone 2】

ソフトバンクで利用している「iPhone 14」(左)で貯まったポイントは、ソフトバンクの代表回線「Leitz Phone 2」のPayPayに交換できる

 ここ数年、各携帯電話会社は自社および自社グループ内のQRコード決済サービスに注力していることもあり、各社のポイントサービスの内容も随時、テコ入れされている。新たにポイントが付与されるサービスもあれば、ポイント付与がシブくなり、「改悪だ~」なんて、ネット上で騒がれることも少なくない。

 こうした各社のポイントサービスの内容は、本誌やポイ活関連のニュースをこまめにチェックしていれば、ポイントを取りこぼすこともなさそうだけど、「とりあえず、面倒だし、忙しいから、そのまま」なんていうこともある。筆者の場合、各社で複数の回線を契約しているけど、複数の回線で貯まったポイントの扱い方は、それぞれで少しずつ異なる。

NTTドコモ

 まず、NTTドコモの「dポイント」は、基本的に複数の回線契約があってもポイント共有グループという形でまとめられる。たとえば、家族4人で支払いをまとめ、ポイント共有グループを設定していれば、各回線で貯めたdポイントをみんなで共有して、使うことができる。

 共有グループ内でdポイントを使われたくないときは、代表回線で各回線を「ポイント利用拒否」に設定する。また、ポイント共有グループから特定のメンバーを削除(独立)したいときは、ドコモインフォメーションセンターやドコモショップなどで手続きが必要。

au

 auはNTTドコモと違い、au IDごとに「Pontaポイント」が貯まるしくみ。契約する回線ごとにau IDを設定していれば、個別にPontaポイントが貯まるんだけど、複数の回線に同じau IDを設定することもできるため、その場合は複数回線分のPontaポイントが貯まる。

 貯まったPontaポイントはそれぞれのau ID(回線)のau PAYなどで使えるけど、請求をまとめた同じ請求書内の家族間であれば、貯まったPontaポイントを相互に送ることができる。Pontaポイントを送るときは、送り先のauの電話番号、もしくはau ID、契約者氏名の頭文字2文字(筆者であれば、「ホウ」)を入力する。筆者が契約するauの各回線は、このしくみを使うことで、主回線にPontaポイントをまとめているんだけど、その都度、手続きをしなければならないのがちょっと面倒。自動的にまとめるしくみを導入しませんかねぇ。 > auさん

ソフトバンク

 そして、ポイントの扱いが何度か変更され、ちょっと厄介だったのがソフトバンク。ソフトバンクでは契約者に対し、長らくTポイントが付与されてきたが、2022年3月31日をもって終了し、現在はソフトバンクポイントが付与されている。これまで付与されてきたTポイントはソフトバンクポイントに交換できたんだけど、このサービスも2023年3月31日に終了している。

 新たに付与されはじめたソフトバンクポイントは、月々の利用料金や機種代金、修理代金の支払いに使うことができる。筆者のように、複数の回線を契約しているときは、それぞれの回線ごとにソフトバンクポイントが貯まっていくため、今ひとつ使い勝手が良くなく、しばらく放置したまま(貯まっていくまま)にしていた。

今年4月から付与がはじまったソフトバンクポイントは、各回線ごとにポイントが付与される

 ところが、今年4月4日から、新たに「PayPayポイントへの交換」と「ソフトバンクカードへのチャージ」という使い方が提供されることになった。ようやくソフトバンクポイントを有効活用できると思ったが、よくよく考えてみると、PayPayは元々、1つの電話番号につき、1つのPayPayアカウントというのがルールだったはず。ということは、複数の回線のソフトバンクポイントをPayPayポイントに交換しても「各回線ごとにPayPayポイントが貯まっていくだけでは?」と思っていたら、実はそうでもないようだ。

 スマートフォンの[My SoftBank]アプリを使い、ソフトバンクポイントのページを表示し、[ポイントを利用する]-[PayPayポイントに交換する]の順に選んでみると、[受け取り先の変更]という項目が表示される。つまり、その回線に紐付いたPayPayではなく、他の回線(代表回線)を交換したPayPayポイントを受取先に設定できるわけだ。ただし、この変更手続きは[My SoftBank]アプリから操作できず、Web版から操作する必要があるという。

PayPayポイントに交換するための受取先を変更しようとすると、[My SoftBank]アプリからは操作できず、Webページの「My SoftBank」から操作する必要がある

 そこで、より確実に操作するため、パソコンのブラウザから操作してみることにした。[My SoftBank]のWebページを表示し、[ポイント管理]-[ソフトバンクポイントをPayPayポイントに交換する]を選んでみると、[PayPay特典の受取先を変更する]というボタンが表示されるので、そこをクリック。セキュリティチェックの画面が表示された後、受け取りたいPayPayに登録した携帯電話番号(代表回線の携帯電話電話番号)とパスワードでログインすると、受取先を変更することができた。付与されたソフトバンクポイントを自動的にPayPayポイントに交換するようにも設定できるので、忘れずに設定しておきたい。

「My SoftBank」のWebページで[ポイント管理]-[ソフトバンクポイントをPayPayポイントに交換する]を表示。「PayPay特典の受取先を変更する」を選ぶ
確認の画面が表示され、「上記について確認しました。」にチェックを付け、[設定に進む]をクリックする

 また、この受取先の変更は、ワイモバイル(Y!mobile)で契約している回線でも同様の手続きができる。筆者はかつてのウィルコム(PHS)とイー・モバイルで契約していた回線をそのまま引き継いだため、ワイモバイルで2回線を契約しているが、これも「My Y!mobile」のWebページで[ソフトバンクポイント管理]を選ぶと、PayPayポイントの受取先を変更でき、自動的にPayPayポイントに交換する設定もできる。

 ちなみに、受取先はワイモバイルで契約している回線と紐付いたPayPayである必要はなく、前述のソフトバンクで契約している代表回線のPayPayを登録することができた。

 そんなわけで、これらの手続きを経て、ソフトバンクとワイモバイルでそれぞれ契約している複数回線のソフトバンクポイントをPayPayポイントに交換しながら、ひとつの代表回線に集めることができた。

変更手続きが無事にできたので、ソフトバンクポイントをPayPayポイントに交換。自動的に交換する設定もしておいた

 ソフトバンクポイントは各回線の利用料金に応じて、付与されるので、今後、筆者のソフトバンクのメイン回線と紐付いたPayPayにどれだけポイントが貯まるのかが楽しみ。貯まったポイントを何に使うかって? せっかくなので、[PayPay]アプリから利用できるPayPay証券の「資産運用」に投資して、お小遣いを増やしたいと思います。増えるといいなぁ。

各回線からの交換で貯まったPayPayポイントは、今後、PayPay証券の「資産運用」(PayPayポイントで投資信託やETFを購入できる)に活用する予定