みんなのケータイ

生活が不規則すぎてApple Watchの「睡眠記録」がややこしいことに

 年始の恒例行事といえばCES。CESは毎年年始に米ラスベガスで開催されている、世界最大級のテクノロジー見本市です。2020年までは筆者も毎年、現地で取材していました。が、コロナ禍のオンライン開催を経て、3年ぶりの本格的なリアル開催となった今年は、高騰する航空券と燃油、さらに円安で手も足も出ず、渡米を諦めざるを得ませんでした。

 そんなわけで期間中は日本から、ライブ配信されるカンファレンスをチェックする日々。日本にいながら、多くのカンファレンスをリアルタイムで視聴できるのは、ここ数年で一気に進んだオンライン化のおかげで、本当に有り難い限りです。ただいくら配信技術が進化しようと、いかんともし難いのが時差。現地朝9時からのカンファレンスは、日本時間だと深夜2時スタートです。生活があっという間に昼夜逆転した結果、Apple Watchの「睡眠記録」がめちゃくちゃになってしまいました。

夜中に起きて仕事するという生活に突入した結果、「睡眠ステージ」の記録がめちゃくちゃになってしまいました

 筆者は「watchOS 9」で「睡眠ステージ」が記録できるようになって以降、睡眠時にはできるだけApple Watchを装着して睡眠を記録してきました。睡眠ステージというのは睡眠時間だけでなく、眠りの質というか深さを記録できる機能で、睡眠の状態を「覚醒」「レム」「コア」「深い」の4段階のグラフで確認できます。

 同様に眠りの質や深さを見える化できる機能は、ほかのスマートウォッチやスマートバンド、ベッドに設置するタイプのスリープパッド、さらにはApple Watch対応のサードパーティー製アプリなどでも提供されています。これらの多くは設定が不要で、眠ると人の動きや心拍などをもとにセンサーが自動的に睡眠を検出して記録するしくみ。ですが、Apple Watchの睡眠記録の場合はちょっとだけ、事前準備が必要です。あらかじめ就寝時間と起床時間を設定し、その間「集中モード」がオンになるようにしておかないと、睡眠ステージが記録されません。

 ちなみに集中モードは文字通り、iPhoneやApple Watchの通知などを遮って、睡眠に集中するためのモード。設定した就寝時間になると、睡眠に集中できるようにこのモードがオンになり、あわせてApple Watchのセンサーが睡眠を検知すると、睡眠ステージが記録されるしくみになっているようです。

睡眠ステージを記録するためには、iPhoneの「ヘルスケア」アプリの「ブラウズ」にある「睡眠」をタップ。「スケジュール」の「通常スケジュールとオプション」から就寝時刻と起床時刻を設定したうえで、「“睡眠”集中モードにスケジュールを使用」をオンにします

 なぜこのような仕様になっているのか。筆者の想像ですが、Apple Watchの睡眠記録は、基本的には毎日同じ時間に眠って、同じ時間に起きることが前提になっているのだと思います。通知などでブルーライトを浴びる機会を極力シャットアウトして、規則正しく眠る。規則正しい睡眠が何より大切だよってことですね。それはもちろん、百も承知ではあるのですが、筆者の場合はそれがなかなかできない。就寝時間、起床時間は簡単に変更できるので、設定さえしておけば昼夜逆転に対応させられなくはないのでしょうが、寝るつもりはなかったのに気がついたら寝落ちしていた……みたいな不規則な生活に合わせて、その都度設定を変更するのはちょっと難しいです。

 というわけで設定(0時~8時にセット)はそのまま、昼夜逆転生活に突入してしまった結果、深夜に起きて仕事をしているので、覚醒の時間がやたら長くなってしまったり、昼間に寝て睡眠ステージが記録されなかったりと、毎日の睡眠記録がめちゃくちゃになってしまいました。これはこれで、「ああこの時期は睡眠が不規則だったんだなぁ」と振り返られるのでいいっちゃいいのですが、Apple Watchの睡眠記録で、昼寝なども自動で記録できるようになったらいいなぁと思う、今日この頃です。