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「Fitbit Charge 4」が壊れたので「Pixel Watch」を使ってみた

 ダイエットのため運動するようになって以降、体の状況を管理する必要があると感じてアクティブトラッカーを身に着けるようになりました。実際にいくつかのデバイスを試してみて、最終的に落ち着いたのがFitbitのアクティブトラッカー「Fitbit Charge 4」。対応していそうでしていない機種が多い、ボクササイズのエクササイズ記録に対応している(実際には「キックボクシング」で代用しているのですが)のと、機能がシンプルな分バッテリーが長持ちすること、そしてSuicaが使えるというのが決め手でした。

1年以上使い続けた「Fitbit Charge 4」だが、本体の接着が取れてバンドを装着できなくなってしまった

 ですが、1年以上毎日装着してヘビーに使っていると問題も出てくるもの。これまで使っていたバンドが切れたので一時的に標準付属のバンドに戻したところ、今度は本体のバンドを留める部分の接着がはがれてしまい、バンドの装着自体ができなくなってしまったのです。部品は残っているので接着すれば応急処置はできそうですが、普段激しい使い方をしているだけに長く利用し続けるには不安が残ります。

 そんな時、ちょうどタイミングよく「Pixel Watch」をお借りする機会を得ることができました。Fitbitはグーグルが買収しており、Pixel WatchもFitbitのプラットフォームに対応していることから、渡りに船ということでひとまずPixel Watchに環境を移し、しばらく使ってみることにしました。

 Pixel WatchはFitbit Charge 4よりサイズが大きいことから、日常的に装着する上で気になるのはやはり装着感。ですが実際に装着してみるとそれほど大きさは気にならない印象で、ベルトの太さもほぼ同じであることから装着時の負担感はそれほど変わらないと感じました。

奥側がPixel Watchで、手前側がFitbit Charge 4。本体の大きさは割と違いがあるが、バンドサイズが大きく変わらないこともあって装着感はそこまで変わらなかった

 そして何より、使い慣れているFitbitのプラットフォームと直接連携できるのは大きなメリット。しかもPixel Watch自体にFitbitのダッシュボードを見る機能が用意され、歩数や消費カロリー、睡眠スコアなど細かな情報を確認しやすくなっています。こうした点はやはり、OSとプラットフォームを一体で提供したハードならではといえるでしょう。

画面が明るく見やすい上、Fitbitのダッシュボードを直接参照することも可能。歩数や消費カロリーなどの推移を直接グラフで確認できるのは嬉しい

 では、Pixel Watchに変えてみて、最もメリットに感じたのはどこかと言いますと、それはディスプレイの視認性の良さです。Pixel Watchは有機ELによる明るいカラーディスプレイが備わっており情報を確認しやすいというだけでなく、屋外でも時計として使えるくらいディスプレイが明るいのです。

 このことはスマートウォッチとしてごく当たり前なのでしょうが、実はFitbit Charge 4はディスプレイが弱点の1つでして、モノクロ表示にしか対応していない(後継の「Fitbit Charge 5」はカラー表示に対応)上に屋外での視認性が非常に悪いのです。外出時はFitbit Charge 4で時間の確認をするのに困難を極める状況だっただけに、外でも時計として使える視認性が最大のメリットと感じてしまう訳です。

 その一方でデメリットに感じたのは、やはりバッテリーの持続時間です。Fitbit Charge 4は機能が少ない分4、5日程度装着したままでも十分バッテリーが持続したのですが、Pixel Watchは1日を超えて装着しているとバッテリーが切れてしまうことが多く、継続利用するには都度充電する必要があります。

 もちろんその分Pixel Watchの方が利用できる機能は多いですし、充電時間もそれほどかかる訳ではありません。ですが数日間着けっぱなしにできるアクティブトラッカーとは、運用の仕方を変える必要がある点ははやはり弱みといえます。

バッテリーが切れるので数日間装着したままにできないのはやはり弱点。1日に1度は充電する必要があるのは運用上悩ましい

 では最も重要なトラッキングの部分で、運動などをした際のデータ変化に違いは出てくるのか……? という所まで確認したかったのですが、あいにくPixel Watchに変えた直後に突然腸炎にかかってしまいまして、コロナではなかったものの発熱や下痢が続いて締め切りまでに運動ができる状態まで体調が回復できないというまさかの事態に。より詳しい検証は体調が回復してから改めて、ということになりそうです。