Surface Duo 2が待望のAndroid 12Lにアップデート

　2画面スマホ「Surface Duo 2」ユーザーにとって待望のOSアップデート「Android 12L」が、日本時間の10月25日に公開されました。

画面表記上はAndroid 12

　Android 12Lは、タブレットやChromebookなど大画面の製品や、Surface Duo 2のような折りたたみ型の製品に向けてAndroid 12を拡張したOSで、分割画面やマルチタスクなどの機能が強化されているとのこと。まさにSurface Duo 2のためにあるようなOSアップデートで、公開前からその日を楽しみにしていました。

　実際に適用してみて一番違いを感じるのは画面UI。Windows 11との親和性向上が図られているとのことで、ボタンや通知が大きく見やすくなったほか、通知やテキストといったアクセントカラーを変更したり、背景画像に合わせたカラーテーマを選択できるようになりました。

以前の画面。通知が赤色

Android 12Lアップデートで通知の色が変更に

アクセントカラーやテーマを変更できる

通知が大きくわかりやすくなった

　画面以外では気が付きにくいのですが、1つのアプリを2画面に表示する時の挙動が改善されました。今まで電子書籍などのアプリを2画面で開くと、1画面に戻すには一度アプリを終了して戻る必要があったのですが、今回のアップデートでは2画面表示のときも画面下部にアプリを移動できるバーが表示され、2画面と1画面の切り替えがやりやすくなっています。

1つのアプリを2画面使って表示する際、下部に必ずバーが表示されるように(たきりょうこ著「本日のエンジニアさん 家電のスタートアップ企業・カデーニャカンパニー」P10/P11)

2画面から1画面へスムースに切り替えられる

　対応ペン「Surface Slim Pen 2」との連携も強化され、ペンのボタンを押すとペン対応アプリを一覧表示できるようになりました。一覧するアプリは任意のアプリを設定することもできます。

ボタン押しで対応アプリのショートカットが表示できるように

　なお、細かな挙動では既定アプリの挙動が変わり、ブラウザは常に既定アプリの設定が必須になってしまいました。筆者は複数のブラウザアプリを使い分けているので、規定のブラウザをあえて設定せず、リンクごとに好きなブラウザを選んでいたのですが、それができなくなってしまったのは残念です。また、使っていると通知バーが表示されなくなる挙動が起きており、このあたりはバグ修正として直ることを期待しています。

　見た目の変更が大きいAndroid 12Lへのアップデートですが、細かいながらアプリの挙動が改善されて2画面がさらに使いやすくなりました。公開されてから日が浅く、公式からも細かな改善点が公開されていないのでまだ気がついていない変更点もありそうですが、なにか面白い変更があればこのコーナーで紹介したいと思います。