みんなのケータイ
海外でスマホをカーナビ代わりにしてみた
2022年3月29日 00:00
2月末からスペイン・バルセロナで開催されていた「MWC Barcelona 2022」を現地で取材してきました。昨年も2回海外渡航はしていましたが、いずれもプレスツアーだったため、移動や宿泊など自分で手配する海外旅行は2年前のMWC Barcelona以来です。
メイン端末として使っていたXperia 1 IIは、現地でのモバイル通信用に「ahamo」を使用。海外ローミングに追加料金が必要なく、旅程で経由したフランスも含めてスペインも対象国。現地に着いたらローミングをオンにするだけで、普段と同じようにモバイル通信でのインターネット接続が可能です。
今回はMWC Barcelonaがスタートする前に、スペイン北部のバスク地方に足を伸ばしてみました。バスク地方には、旧市街に評判の高いバルやレストランがあつまる美食の街サン・セバスティアンがあり、2年前にも訪れていてお気に入りの街です。
サン・セバスティアンへは、120kmほど離れたビルバオ空港からアクセス。ここから高速バスを使うのが一般的ですが、今回は周辺地域も観光してみようとレンタカーを借りてみました。
国内外でレンタカーを借りるとき、自分のスマートフォンをカーナビがわりに使うので、「ダッシュボードにスマートフォンを固定するアダプター」と「シガーソケットに挿すUSB充電器」を持っていきます。今回もその準備をしていたのですが、その2つは不要でした。
というのも、借りたクルマにType-Cのコネクターが2つあったので、充電用はここから行えます。シガーソケットからの充電器は不要。ちなみにワイヤレス充電のqiにも対応していたので、対応端末なら置くだけでも充電可能です。
さらにXperia 1 IIをType-Cで接続すると、ダッシュボードのパネルが反応し、Android Autoとして利用できました。なのでスマートフォンをカーナビのディスプレーとしてセットする必要がなく、固定するアダプターも不要でした。
このAndroid Autoでのナビゲーションが実に便利。接続したXperia 1 IIは日本語設定なので、ナビのアナウンスはちゃんと日本語になっています。海外レンタカーでクルマに装着されたカーナビを使うと、メニューや案内がその国の言葉になっていてわかりにくかったんですよね。
もちろん標識などが日本とは若干違うことと、左ハンドルだったり土地勘もないため、国内で運転するよりも緊張はしましたが、ひとまずAndroid Autoの案内通りに運転していけば問題なしです。
ちなみにレンタルしたクルマは、インパネの表示もAndroid Autoと連携していて、ナビの情報が表示されていました。視線を中央のディスプレーに移さずに案内をチェックできるのでこれも便利。
またahamoのローミングで利用していたため、普段使っている音楽配信サービスの「Spotify」もそのまま利用可能。こういったサービスは、現地の通信を使うと権利の関係で日本の音楽や番組が視聴できないケースもありますが、ahamoのローミングなら日本でアクセスしているのと同じ状態になるので問題なしです。
今回はAndroid Autoを使いましたが、AppleのCarPlayにも対応していたので、iPhoneでも同じように使えます。2年半ほど前にアメリカでレンタカーを借りたときも、カーナビではなくAndroid AutoとCarPlay両方に対応したユニットが装着されていました。欧米のレンタカーでは、Android AutoとCarPlay両対応というのが増えてきているようです。
まだまだ以前のように気軽に海外渡航ができる状況ではありませんが、海外でもスマートフォンとローミングサービスを使えば、レンタカーでのドライブが以前よりも簡単にできるようになってきていますね。