みんなのケータイ
楽天モバイル＋IIJmioで通話料金を無料にしてみる
【Pixel 5】
2021年6月22日 06:00
楽天モバイルのMNOサービスが本格的にスタートして約1年が経ちました。自分は2020年4月に回線契約を申し込んでいるので、1年間の無料期間が終了します。楽天モバイルのプランは、楽天モバイルの通信エリアならデータ通信無制限というのが魅力のひとつですが、自分の場合、メインで使用している回線がドコモの「5Gギガホ プレミア」なので、そこまで必要ありません。
それではなぜ無料期間が終わっても、楽天モバイルの回線を維持しているかというと、もう一つの魅力「通話無制限」に魅力を感じているからです。ドコモの5Gギガホ プレミアには通話オプションを付けていないので、通話した場合は30秒/22円従量制。最近ではそこまで通話は使いませんが、それでも月数回は利用するのでもったいないわけです。
というわけで通話専用として楽天モバイルの回線の回線を維持しているのですが、ここで問題となるのが、データ通信が1GBまでは無料となる楽天モバイルの現在のプラン「Rakuten UN-LIMIT VI」。楽天モバイルで無料通話をするには、専用アプリの「Rakuten Link」から行います。データ通信での通話となるわけですが、Rakuten Linkからのデータ通信はカウント適用外なので、1GBまでに含まれません。
つまりRakuten Linkでの通話だけに使っていれば、データ通信はカウントされず毎月0円で維持できます。ただ、楽天モバイルのSIMはiPhone XSにさしており、いろいろなアプリを使ったり、バックグラウンドで通信が行われるなど、通話だけに使うというのはなかなか難しいところ。
そこで、IIJmioの「ギガプラン」をeSIMで契約しました。料金は毎月2GBまで440円の最も安いコースです。これでiPhone XSを楽天モバイルの物理SIMとIIJmioのeSIMを組み合わせたデュアルSIMで運用。デフォルトの音声回線は楽天モバイル、モバイルデータ通信はIIJmioに設定することで、月額440円の通話し放題で運用できるわけです。iPhone XSでアプリを使ったりバックグラウンドで通信しても、それはIIJmioの2GBぶんが消費されるので、楽天モバイルは1GB以下に抑えられ0円です。
実際に5月はこの運用で問題なし。楽天モバイルの利用状況を見てみると、利用したデータ量は0GBで、通話も13分ほどしていますが0円です。
ただここでひとつ問題が。Rakuten LinkアプリのiOS版仕様変更が発表され、6月24日より運用に一部変更が加わりました。変更前はすべての電話をRakuten Linkで着信できたのですが、6月24日以降はRakuten Linkからの着信以外は、標準の電話アプリでの着信になります。
これは折り返し電話するときなどに、Rakuten Linkから行えば問題ないのですが、うっかり標準の電話アプリでリダイヤルしてしまうと、通話料がかかります。またSMSはこれまですべての送受信をRakuten Linkから行えましたが、こちらも相手がRakuten Linkでない場合は、標準のメッセージアプリが必要で有料に。
さらにいちばん問題となるのが、海外滞在時の着信です。これまではRakuten Linkで着信可能だったため無料だったのが、すべて標準の通話アプリでの対応と国・地域別従量課金へと変更になりました。つまり、海外でうっかり着信してしまうと、海外ローミングの割高な料金を支払うことになるわけです。
このご時世なのでしばらくは海外へ出かけることはありませんが、自分は海外取材や旅行も多いので、このまま運用していると、せっかくの月額440円運用が無意味になってしまうケースも出てきそうです。
そこで6月から使用する端末をiPhone XSから、Pixel 5へと変更しました。今回の仕様変更はiOS端末のみで、Android端末はこれまでどおりの運用となっているからです。ちなみにPixel 5はテスト用にGoogleから長期で借りている端末です。
変更は面倒かなと思ったのですが、楽天モバイルの設定はSIMを移し替えて、Rakuten Linkアプリをインストールし、再設定するだけでオーケー。IIJmioのeSIMは、公式サイトの会員専用ページからSIMカードの再発行が必要で、eSIMを登録するためのQRコードが送られてくるので、Pixel 5で読み込んで設定します。また発行手数料として220円必要です。
これでPixel 5でも無事「楽天モバイル＋IIJmioで通話無料月額440円運用」が使えるようになりました。しばらくはこれで使っていこうかなと思います。