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海外から「ahamo」のeSIMを申し込んでみたら

 取材でフランス・トゥールーズに来ています。海外渡航は今年2回目で、前回もそうでしたが、現地でのモバイル通信はahamoの国際ローミングがメインです。ahamoは追加料金なしで最大15日まで、対象国(82か国・地域)での国際ローミングが可能。契約しているプランの20GBがそのまま海外でも使えます。

ahamoは国際ローミングが無料

 自分はahamoを1回線契約していて物理SIMとして発行しています。ただ日本ではメインで使っていないので、渡航時にSIMを持ってくるのを忘れると使用できません。そこでahamoはeSIMでのサービスもスタートしたので、海外に行ってから新規でeSIMを契約し、そのまま海外ローミングで使えるかテストしてみました。

フランス・トゥールーズのホテルからahamoのeSIM発行にチャレンジ

 テストに使用したのはGoogleから借りているPixel 5。ahamoの対応端末一覧には記載されていない機種ですが、それでも使えるというテストも兼ねて、Pixel 5でテストしています。

 まずはPixel 5から物理SIMを抜き出して、現地ホテルのWi-Fiにつなげます。次にブラウザーからahamoのサイトにアクセスして、eSIMを申し込めばオーケー。ただしahamoはひとつのdアカウントに対して1回線しか契約できないので、すでにahamoを契約している場合は、dアカウント作成用に別のメールアドレスが必要です。

「eSIMで契約」からスタート

 あとは日本で契約するのと同じ。免許証など本人確認証の読み込みや、顔認識といった作業がありますが、海外だからアクセスできないといった問題はありません。支払用のクレジットカード登録をして回線契約の申し込みが完了です。

免許証の撮影が必要なので、免許証も海外渡航時に忘れないように
顔認証テストも海外から行えた

 申し込みを完了したのが日本時間の8時30分ころ。そこから約1時間ほどでeSIMプロファイル発行の通知がメールで届きました。今度はパソコンのWebブラウザから、メールに記載されている「eSIMの開通について」にアクセス。プロファイルをダウンロードするためのQRコードが表示されているので、Pixel 5でSIMの登録手続きから読み込みます。

届いたプロファイルダウンロード用のQRコードをPixel 5で読み込む

 このあたりの作業も、日本でeSIMを使用するのと同じ。海外なので登録できないといった制限はありませんでした。Pixel 5でのeSIM登録が完了したら、APNをドコモで使用しているsp-mode(spmode.ne.jp)に設定し、Pixel 5を再起動。最後にローミングをオンにすると、無事海外での国際ローミングでモバイル通信ができました。

電波はキャッチしていたので、APNを設定
再起動後ローミングをオンすると、インターネットにつながった

 これで海外でもWi-Fiなどインターネットにつなげられる環境があれば、ahamoの物理SIMを忘れたり、渡航前に申し込み忘れても海外からeSIMで申し込めるのが解りました。それ以外にも15日以上の滞在や、テザリングや動画の見過ぎで20GBをうっかり溶かしてしまった場合でも、新規で発行すればいいので安心です。あとは日本に帰国したら、契約したeSIM回線の解約を忘れないように気をつけるだけですね。

もっとahamoの国際ローミングを使う機会が増えるよう、気軽に海外渡航ができるようになってほしい