みんなのケータイ
スマホから確定申告してみた
2022年3月30日 00:00
今年はスマホで確定申告!
筆者は、兼業ライターで、給与所得と原稿料という2つの所得があることから、毎年、確定申告というものが必要となるのですが、スマートフォンから申告ができるというので、今年はこれでやってみることにしました。
例年はパソコンで必要な帳票を印刷、郵送で申告を行っていたのですが、これが結構な手間でして。所得・経費などの内容を入力してから印刷した申告用紙に、源泉徴収票・支払調書などの諸々の帳票をのり付けして税務署に送っていたんですよね。
印刷・貼り付け・封筒詰め・返信用封筒作成と手間もばかにならないうえに、税務署までの往復の郵送費も負担しなければならないなど、(些少ではあるのですが)費用もかかりますし。
スマホ申請なら、マイナンバーカードを持っていれば、データ通信料はかかるものの、「全てスマホで完結できる」それ以外何もいらないらしい、と聞いて、それ楽じゃん? とチャレンジしてみることにしました。
マイナンバーをスマホで読んで、あとはポチポチと入力……
スマホで国税局の「令和3年分 確定申告特集」ページを開いて「確定申告書の作成はこちら」をタップし、「作成開始」をタップします。
で、申告方法で、「e-tax(マイナンバー方式)」を選びます。
ちなみに、この申告方式で、実は「e-tax(ID・パスワード方式)」と「書面」というのも選べるようで、「書面」を選ぶと「スマホで入力して、帳票印刷、郵送で申告」というのもできるようです(やらないでしょ、それは……)。
で、マイナンバーを読み取らせて、と。
スマホでのマイナンバーの読み取りは、マイナポイントなどでもお馴染みだと思いますが、暗証番号を入力してからおさいふケータイ読み取り位置にマイナンバーカードを置いて、数秒で完了です。
うん、結論から言いますと、スマホの確定申告は確かに楽でした、ある一点を除いては。
マイナンバーを使って、データで税務署に送りたい場合は提出方法に「e-Tax(マイナンバー方式)」を選べば、スマホ上で入力した確定申告のデータをそのまま税務署に申告できます。
スマホ内に確定申告書類の控えも残りますし、非常に便利ですね。
パソコンでの確定申告画面と異なるのは、所得などの入力欄です。
パソコンでは、税務署に提出する「申告書」に近いイメージで所得などの入力欄が作られているのですが、スマホではさすがに画面が小さいからか、紙の申告書のイメージからは崩して、やさしくわかりやすい解説付の入力画面に変わっています。
入力する内容自体は変わりはないのですが、パソコン版が基本的に文字で説明されているのに比べると、スマホ版はアイコン表示で、一目で何に関する値を入れればよいかわかるようになっています。
ユーザーインターフェイスが良くできていて、特に、これまで確定申告をしたことがある人にとってはほぼ迷いようがない感じです。
筆者が唯一迷ったのは、マイナポータルとの連携をするのかどうか……筆者のように「楽天ふるさと納税」のxmlデータなどがある場合はマイナポータルと連携すると、これをスマホに自動入力できるのですね。これが筆者にはよくわかりませんでした。
また、スマホで確定申告する場合、医療費控除の領収書入力については、マイナポータルと連携して入力できますし、XMLデータを入力することもできるのですが……筆者の場合、ひとつひとつ手入力いたしました。これがとても面倒くさい。
医療費控除というと、10万円(その年の所得額が200万円未満の人は、その5パーセントの金額)以上になる大量の医療費の領収証を入力するというわけです。それを、スマホの画面は小さく、また、入力する物理キーではないものですから、これが非常に手間ですし、間違いが発生しそうで怖いです……。
実際、ここの部分は正直入力間違いがなかったか今でもドキドキしています。
紙を送らなくて済むのは本当に楽!
しかし、それにしても「スマホ申告(e-tax方式)」っていうのはすごく便利です。
スマホ申告(というかe-taxと言う仕組み自体がそうなのかもしれませんが)紙の帳票を提出しなくてよいのが、非常に楽です。
これまでは、源泉徴収票や支払調書、医療領収書までまとめて税務署に提出していたのですが、これらの紙を一切提出せずに全部電子データの提出だけで済んでしまいます。今まで様々な帳票を、手間をかけてのり付けして送っていたのは何だったんだ、という感じです。拍子抜けというか、エラく楽になったなぁ、というか。
来年もこれでやります、たぶん。