みんなのケータイ
iOS 15でWAONや海外の交通系カードをお取り込み……がいまいちだったお話
【iPhone SE(第2世代)】
2021年10月28日 00:00
この連載で筆者は何度となくiPhoneのApple Payに助けられたお話をしております。先日は、Apple Payのタッチ決済ができるというお話をしました。
そんなApple Pay対応の決済ラインアップが先日拡大し、WAONとnanacoが対応しました。
といっても、こちらも弊誌で何度も記事になっている内容です。著者も興味深い内容だったのですが、waonとnanaco以外にも海外の交通系ICカードの新規発行や取り込みができそうだということがわかりました。
これまでは、そのカードが使える地域をiPhoneに設定をしている場合に新規発行などが行えました。日本に地域設定している筆者のiPhoneでは当然日本で利用できる「Suica」や「PASMO」が表示されていましたが、iOS 15に更新してびっくり、世界の(主に中国)ICカードの一部が対応するようになりました。
もっとも、Apple Payに入れてしまうと実は現地在住のユーザーしか使えない場合があるので、すべてのカードが使えるとは限りません。たとえば、香港の八達通(オクトパス)はウォレットアプリから発行したカードには、香港で発行されたクレジットカードが必要になります。
制限はありそうですが、「とりあえずやってみよう」ということで、手元にある「使用頻度は低いけど、たまに使う」カードをiPhoneに入れて整理してみることにしました。
日本の交通系ICはSuicaとPASMOのみ
読者の皆様には釈迦に説法の話ですが、日本の交通系ICカードでは執筆時点でSuicaとPASMOのみApple Payに対応しています。
ただ、FeliCaリーダーとしては使用できますので、残高照会アプリを使えば直近の利用履歴と残高は照会できます。
すべてのwaonが取り込めるわけではない
筆者は、交通系ICカードのみならず、WAONカードも結構持っていました。これまでは、必要なカードを探し出す必要がありましたが、これでもうおさらばできる……10分前はそう考えていました。
特に、JALのマイルがたまりやすい「JMB WAON」カードはぜひ持ち歩きたいところ。早速取り込んでみます。
と、作業を進めていくと取り込みに失敗してしまいます。「カードを追加できませんでした」のダイアログが出現します。
WAONのWebサイトを確認すると、どうやら通常版WAONなど一部のWAONのみiPhoneへの取り込みに対応しているようです。筆者の手持ちのWAONカードも提携カードで取り込めない種類でした。
お財布スマート化計画が早くも暗礁に乗り上げてしまいました……
ワシントンD.C.の交通系ICカードでトライ
このままでは企画倒れになってしまうので、せめてと思い数年前に訪れた米ワシントンD.Cの交通系ICカード「SmarTrip」を取り込んでみることにしました(探し出すのに3時間かかりました)。
取り込み方法は、WAONなど日本のカードと変わりません。操作の途中に英語の画面に飛ばされることもありませんでした。
残高もしっかり「4.40米国ドル」が転送されていました。これでワシントンD.C.の街中もiPhoneだけで移動できます。
なお、取り込み後のカードは使用できなくなるとのこと。せっかくなので筆者はコレクションとしてとっておくことにします。
iPhone 7では一部のカードのみ
ちなみに、FeliCaリーダーが搭載された初期のiPhoneとなるiPhone 7では、一部のカードのみ取り込めるようです。先述のWAONやnanaco、オクトパスやSmarTripも非対応です。
あまり使わないカードをiPhoneに取り込んだところで結局あまり使わないかも知れませんが、せっかくの機能なので特に筆者のような「ものをどこに置いたか忘れやすい」方はぜひご検討されてはいかがでしょうか。
なお、著者は3時間の捜索の末見つからなかったオクトパスを年内に探す、という新たな目標ができました。