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スマホで「Visaのタッチ決済」、VisaデビットカードがGoogle Payに対応したので試してみた

 Visaデビットカードの一部が「Google Pay」に対応し、対応するカードはNFCを搭載したスマートフォンでGoogle Payを介したタッチ決済を利用できるようになりました。

一部のVisaデビットカードがGoogle Payを介したVisaのタッチ決済に対応した

 Google Payでの「Visaのタッチ決済」は、従来のQUICPay+/iDへの対応とは異なり、おサイフケータイ(FeliCa)を搭載していなくても、NFC機能(Type-A/B)が搭載されていれば利用できます(Android 5.0以降)。本稿執筆時点では、ジャパンネット銀行、ソニー銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行の発行するVisaデビットカードに対応します。

三菱UFJ銀行、ジャパンネット銀行、ソニー銀行のVisaデビットカードを保有しているため、キャッシュレス決済に夢中の筆者はこの3つのデビットカードをGoogle Payに設定してみた

 ちなみに、スマートフォンのウォレットサービスとしてVisaのタッチ決済に国内で初めて対応したのは三菱UFJ銀行の「MUFG Wallet」アプリ。こちらはGoogle Payによるタッチ決済対応の約1カ月前に提供が開始されましたが、現時点では三菱UFJ銀行のVisaデビットカード「三菱UFJ-VISAデビットカード」にしか対応しておらず、利用できるユーザーが少ない状況でした。

 今回Google Payが複数のVisaデビットカードに対応したことで、Visaのタッチ決済をAndroidスマートフォンで利用できるユーザーがさらに増加したといえるでしょう。

 対応するカードでVisaのタッチ決済を利用するには、Google Payの支払い方法として登録する必要があり、QUICPay+やiDでの登録方法とほぼ同じ手順で登録が行えます。また、すでに登録済みの対応カードでタッチ決済を使えるようにするには、Google Payの登録済みのカード画面から「非接触決済用に設定する」を選択し、追加の認証を行うことで利用できるようになります。

Google PayでVisaのタッチ決済を利用するには、銀行ごとの利用規約に同意し、指定された方法で本人確認を行う。画像は三菱UFJ銀行の場合で、着信により機械音声で6桁のワンタイムパスワードが告げられるので、それを入力した(ジャパンネット銀行とソニー銀行の場合はメールでワンタイムパスワードを受け取った)
設定が完了すると、カード券面がQUICPay+やiDと同様銀行に応じたものに変わり、タッチ決済のメインカードとして設定される

 タッチ決済に対応する店舗は日本ではまだ多くないのが現状で、大手ではローソンやマクドナルドなど、いくつかのチェーン店にとどまっています。Visaのタッチ決済が利用できるローソンやマクドナルドでは、店員に「クレジットで」と伝えれば決済端末側で自動的にNFC決済も待ち受け状態になるので、決済端末にスマートフォンをタッチすれば決済できます。

 実際にマクドナルドで利用してみたところ、スムーズに決済が完了し、画面には決済完了画面が表示されていました。ネットバンキングで取引履歴を確認したところ、確かにデビットによる利用分として残高が差し引かれていました。

Visaデビットとしてしっかりレジ処理されている
ネットバンキングで確認したところ、通常のデビット利用と同様、即座に引き落とされていた

 国内での利便性を考えると、どうしてもFeliCaを利用するおサイフケータイに軍配が上がりますが、NFCによるタッチ決済は世界200カ国以上で使えるため、海外旅行時でも便利にGoogle Payが利用できるようになった点は大きな進歩であるように感じられます。Visaはオリンピックのワールドワイドスポンサーを務めているためか、最近では日本国内でのタッチ決済に力を入れている印象なので、今後の国内加盟店の増加にも期待していきたいところです。