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南海電車でVisaのタッチ決済とQRコードによる改札システムの実証実験、21年春から
Visaのタッチ決済だけで改札通過できるのは国内初
2020年12月24日 16:29
南海電鉄と三井住友カード、QUADRAC、ビザ・ワールドワイド・ジャパン(ビザ・ジャパン)の4社は、南海電鉄の一部駅の改札口で、Visaのタッチ決済とQRコードによる出入上の実証実験を実施する。
駅の改札口でVisaのタッチ決済による出入場は、諸外国で採用例はあるが、国内では初の試み。
実験内容
実証実験では、Visaのタッチ決済機能を使った「都度利用」と、事前に購入したスマホ乗車券のQRコードを出入場時に改札にかざす「事前購入」の2つのサービスを提供する。
「都度利用」では、通常の交通系ICカードと同じように、Visaのタッチ決済機能を搭載するクレジットカードやデビットカードなどを入場時と出場時に改札にかざして利用する。改札通過時に運賃を自動で精算し、かざしたVisaカードで利用分を“その都度”決済する。
「事前購入」は、南海電鉄のアプリや販売サイトで企画乗車券を事前に購入し、スマートフォンに表示させたQRコードを入出場時に改札にかざして改札を通過する。
狙い
インバウンドを中心としたユーザーに、日常で使い慣れたVisaカードで直接入退場できることで、アフターコロナを見据えた受け入れ基盤の強化を図る。また、企画乗車券について、現在の窓口での発券に加え、オンラインで購入し直接入出場できることで、利便性向上と接触頻度の低減を図るとしている。
実施期間
実施期間は、2021年春から2021年末まで。
なお、対応改札機の設置駅や内容などの詳細は、実験開始前に案内する。