みんなのケータイ
意外と使える最大1Mbps通信
【AQUOS sense2 SH-M08】
2019年4月9日 06:00
筆者の契約プランは楽天モバイルのスーパーホーダイなのだが、このプランだと楽天モバイルSIMアプリを使い高速データ通信をオフにすることができる。すると通信速度は最大1Mbpsで、混雑時は300kbps通信という低速通信になるのだが、通信容量に関係なく使い放題となる。
この低速通信を日常的に使った場合、ストレスなく過ごせるものだろうか? それで済むのなら安い料金プランで良くなり、節約になる。気になったので2週間ほど試し続けてみた。
結果、最大1Mbpsであれば文字ベースのウェブサイトを閲覧するのはもちろん、マップやウェブコミック、動画まで楽しめるレベルだと感じている。
とくに意外だったのが動画で、たとえばAmazonプライムビデオで映画やドラマなどを見ると、画質は粗いものの十分楽しめた。時間帯によっては頻繁に再生が途切れるものの、それはあらかじめ予想できるので、視聴する時間帯をずらせばOK。
300kbps通信になる混雑時間帯は楽天モバイルによると12~13時と18~19時。たしかにこの時間帯はウェブサイトの表示すら遅くなりイライラすることが多い。そのためこの時間帯のみ高速通信に戻すことはたびたびあった。
さらに8時過ぎや23時あたりにも遅く感じることがあり、このあたりは周辺の環境や混雑状況もあるのだろう。ただ本来なら自宅のWi-Fiに接続して解決する(この2週間はあえてそうしなかったけども)。
他にも不動産屋の物件をスマホでチェックしていると、最近は部屋の画像を360度で確認できたりするのだが、これも問題なくできた。マップも空撮画像で見ても問題ないし、通勤ラッシュ時に乗換案内も見られた(若干反応が遅かったりということはある)。
アプリのアップデートは15本を30分で更新。時間はかかっているものの、休憩中や就寝前に更新させておくのなら問題ないだろう。
ただあえてUSBテザリング接続でパソコンのグラフィックボードのドライバーを更新してみたのだが、これはさすがに現実的ではなかった。最初は更新に2時間と表示されていたが、時間が経つにつれ、いつの間にか2時間40分に伸びており、低速通信の遅さを痛感。それでも寝る前に更新するのならアリかも、などと考えたが、本当に終わっているのかどうか。
というわけでパソコンでの利用は厳しいものの、スマホで利用するぶんには、混雑時以外はなんとかなってしまう。高速通信を時々使うだけなら通信容量が月2GBの「プランS」で十分なのだ。
そんなわけで筆者の場合、通信容量を繰り越すことも踏まえて、契約月はプランLL(月24GB)→次月はプランS(月2GB)→次々月プランM(月6GB)とプランを切り替えていくつもりだったのだが、この2週間の結果が良好だったので結局プランMに変更せず、プランSで過ごし続けている。
ただ困ったことにあまりにも通信速度が遅い時間帯は、楽天モバイルアプリを開いて高速通信を有効にしたくても、アプリの画面自体が表示されないことがあった。また逆に高速通信を有効にしたままにしていて気付かないことも。
そんな不便さも月額料金が激安で済むのなら許せる。こんな低速に慣れて、5Gになった日にはどれだけ衝撃を受けるのか、それも楽しみといえば楽しみだ。