みんなのケータイ

カードケータイをカードと一緒に持ち歩く

【カードケータイ KY-01L】

 NTTドコモの冬春モデルとして発売された「カードケータイ KY-01L」。その名の通り、カードサイズの小型端末で、縦横の寸法はクレジットカードや交通系ICカードよりもわずかに大きい程度。厚さも最厚部でわずか5.5mmに抑えられており、名刺入れなどに入れて持ち歩けるほどのコンパクトさを実現している。

交通系ICカードとほぼ変わらないコンパクトサイズ

 ディスプレイには電子書籍リーダーなどに用いられる電子ペーパーを採用するほか、チップセットは省電力性能に秀でたウェアラブル端末向けの「Snapdragon Wear 2100」という携帯電話としては珍しいチョイス、そしてドコモ向けとしては実に20年ぶりの京セラ製端末であることなど、異例づくしで話題性の高い機種だ。

 さまざまな面で個性的な機種だが、やはり第一印象として大きなインパクトがあるのはそのサイズだと思う。カードケータイを購入してから人に会うたびに見せているが、この機種を知らない人のリアクションの大半はその小ささに驚くか、そもそも裏面のドコモロゴを見るまでは携帯電話であること自体に気付かないかのどちらかだった。サイズの近い「ワンナンバーフォン ON 01」や「NichePhone-S 4G」と比べても、テンキーを備えないことで“謎のデバイス”っぽさが高まっているのかもしれない。

 今まで使ってきた携帯電話とはまったく違うサイズに、最初はどうやって持ち歩こうかと戸惑った。どこにでも入るような小ささなので財布に入れてみたり、ケーブル類などをまとめているポーチに入れてみたりと色々試したのだが、非常に軽いので、あまりしまい込んでおくと「荷物に入れ忘れたまま出かけても気付かない」「充電を忘れる」という問題に直面した。最終的に、ある程度存在を意識しやすいズボンのコインポケットが定位置になった。

今回は「Sinji Pouch Basic 3」を使用した

 元々、交通系ICカードを同じ場所に入れていたので、しばらくして「カードケータイとカードをまとめて持ち歩きたい」と思い始めた。カードケータイの小ささや軽さはそのままに、カードを取り付けられるようなアクセサリーは無いだろうか……と探すうちにたどり着いたのが「Sinji Pouch(シンジポーチ)」だった。

カードケータイの背面にSinji Pouchを貼る
ポケットにカードを収納できる

 このSinji Pouchは、元々はスマートフォンの背面に貼り付けて使うカードポケット。カードが収まるサイズということはもちろん、カードケータイのサイズにも近い。さっそくカードケータイの背面に貼り付けてみると、縦の長さはぴったり。横幅はカードケータイより1〜2mm程度大きいので、はみ出す分の粘着面にホコリなどが付かないようにうまく処理する必要はあるが、見た目はさほど気にならず実用的な範囲だ。

 余談だが、Sinji Pouchのポケット部分には伸縮性があり、今回紹介した使い方とは逆に「カードケータイをSinji Pouchに入れてスマートフォンに貼り付ける」という使い方もできる。利用スタイルに応じて試してみてはいかがだろうか。