法林岳之の「週刊モバイルCATCH UP」
「Xiaomi 14T Pro」、Leicaカメラで撮る楽しさを手軽に体験できる一台
2025年1月29日 00:00
国内市場にスマートフォンやタブレットだけでなく、ウェアラブル製品やIoT製品などを数多く投入するシャオミから、Leicaと共同開発したカメラを搭載した「Xiaomi 14T Pro」が発売された。筆者も実機を購入したので、レポートをお送りしよう。
カメラの楽しさを浸透させる「Leica」ブランド
改めて説明するまでもないが、ここ数年、スマートフォンのカメラの進化には著しいものがある。カメラの心臓部であるイメージセンサーなどのハードウェアの進化だけでなく、画像処理をはじめとしたソフトウェアの進化も著しく、デジタルカメラと違った『写真』や『ビデオ』の世界を構築しつつある。
そんなスマートフォンのカメラにおいて、存在感を増しているのがドイツの老舗光学機器メーカー「ライカ(Leica)」の存在だ。ライカは今から100年以上前に、世界ではじめて35mmフィルムを使ったカメラを量産したことで知られ、デジタルカメラ全盛となった現在でもカメラの最高峰ブランドのひとつとされる。
ライカはそんな老舗ブランドでありながら、スマートフォンなどのデバイスにもいち早く取り組み、2016年にはファーウェイの「HUAWEI P9」のカメラ機能の監修を手がけ、国内では2020年発売の「HUAWEI P40」シリーズまで、ライカ監修のカメラを搭載したモデルが販売された。
その後、ファーウェイが米中貿易摩擦の影響で、日本市場向けにスマートフォンが供給できなくなってしまう。ファーウェイと入れ替わる形で、国内では2021年からシャープが「AQUOS R6」を皮切りに、ライカ監修のカメラを搭載した「AQUOS R」シリーズを展開する一方、ライカ自身も「AQUOS R」シリーズをベースに独自にデザインした「Leitz Phone」シリーズを展開し、2024年には「Leitz Phone 3」が発売された。
ただ、これらのライカ監修カメラを搭載したシャープ製端末は、つい最近まで、基本的に国内向けのみに販売されていた。
これに対し、中国のシャオミは、2022年7月に「Xiaomi 12S」シリーズを中国市場で発表したのを皮切りに、ライカと共同開発したカメラを搭載したスマートフォンの販売を開始。2023年4月には「Xiaomi 13 Ultra」、2024年2月には「Xiaomi 14 Ultra」をそれぞれ中国市場向けに投入し、アジアをはじめ、中国以外のマーケットにも製品を展開し始めている。
これらのうち、「Xiaomi 14 Ultra」はほぼグローバル向け仕様のまま、日本の技術基準適合認定(技適)などを取得した状態で、2024年5月に国内向けにもいち早く発売され、各方面で高い注目を集めた。昨年末、本誌の「読者が選ぶ ケータイ of the Year 2024」で、第1位に選ばれたのも記憶に新しい。
今回、取り上げる「Xiaomi 14T Pro」は、「Xiaomi 14 Ultra」同様、ライカ監修のカメラを搭載したシャオミにフラッグシップモデルになる。
グローバル向けには2024年9月にドイツ・ベルリンで発表されたが、今回、国内向けに販売されるモデルは技適などの各規格の認定を受けるだけでなく、FeliCaを搭載し、おサイフケータイの各サービスに対応可能な日本向けモデルとして開発されている。
また、シャオミ製スマートフォンのシリーズとしては、2022年12月発売の「Xiaomi 12T Pro」、2023年12月発売の「Xiaomi 13T Pro」の流れをくむ後継モデルに位置付けられる。詳しくは後述するが、従来モデル同様、ソフトバンク向けは急速充電『神ジューデン』(オープン市場向けは「Xiaomiハイパーチャージ」と表記)対応モデルとして、販売される。
販路はオープン市場向け及びMVNO各社での取り扱いに加え、ソフトバンクでも販売される。価格はオープン市場向けがXiaomiオンラインストア価格でRAM 12GB/ROM 256GBモデルが10万9800円、RAM 12GB/ROM 256GBモデルが11万9800円に設定されている。
ソフトバンク向けはRAM 12GB/ROM 256GBモデルのみで、一括払いの価格は12万4560円に設定されている。
ソフトバンク向けは発売当初、新トクするサポート(プレミアム)による分割払い時、13カ月目に特典利用を申し込めば、実質36円(別途、早トクオプション利用料として1万9800円が必要)で購入できたが、昨年12月の総務省のガイドライン見直しにより、現在は1~12回までが月額2070円、13~48回までが月額2770円と変更され、13カ月目の特典利用時の実質負担額は2万4840円(別途、早トクオプション利用料で1万5400円が必要)となっている。
それでも十分、お手頃な価格で購入できるモデルと言えそうだ。
チタンカラーで仕上げた美しいボディ
まず、外観からチェックしてみよう。従来の「Xiaomi 13T Pro」や昨年の「Xiaomi 14 ultra」は、いずれも背面を独特の手触りが印象的なヴィーガンレザーで仕上げていたのに対し、今回の「Xiaomi 14T Pro」はボディをチタンカラーで仕上げた美しいデザインを採用している。
表面はいずれもマットな仕上げで、ソリッドな印象のメタリックデザインとなっている。背面の両側端はわずかにラウンドする形状で、手にフィットする持ちやすいボディに仕上げられている。パッケージには背面に装着するケースが付属しているが、クリアタイプではないため、ボディカラーを隠す形になってしまう。
本体は剛性感のアルミ合金製フレームを採用し、従来モデルに比べ、フレーム剛性が11%、デバイス全体の剛性が39%向上しているという。
ボディ幅は75.1mmという持ちやすいサイズで、重量も209gと標準的なレベルに抑えられている。耐環境性能はIPX8防水、IP6X防塵に対応する。「ビーチやプールでの使用はおすすめできない」とされているが、一般的な利用で水がかかったり、降雨時の利用などであれば、問題なく利用できると言えそうだ。MIL規格などの耐衝撃性能には対応していない。
最大144Hzリフレッシュレートに対応した1.5Kディスプレイ
ディスプレイは2712×1220ドット表示が可能な約6.7インチの1.5K有機EL(AMOLED)を採用する。ディスプレイには出荷時に実利用が可能な保護フィルムが貼られている。ただし、出荷時にディスプレイを保護するためのものなので、使っていくうちに擦れや剥がれが生じたときは、市販品などに貼り替えることをおすすめしたい。
ちなみに、シャオミのオンラインストアでオープン市場版を購入した場合、キャンペーンで「Xiaomi Smart Band 9」などといっしょに、市販の保護ガラスがプレゼントされる。期間は明示されていないが、同ストアでオープンマーケットモデルを購入したときは、忘れずに応募することをおすすめしたい。
ディスプレイの対角サイズと解像度は、「Xiaomi 13T Pro」と同等で、リフレッシュレートも最大144Hzで同じだが、ディスプレイの額縁は1.9mmという狭額縁を実現し、前面の画面占有率は93.30%に達する。「Xiaomi 13T Pro」と比較すると、ディスプレイの下部側の額縁が一段と狭くなっている。
ディスプレイのピーク輝度は4000nitsと、従来モデルよりも明るくなり、映像コンテンツからゲームなどを明るい表示で楽しむことができる。リフレッシュレートの設定は「デフォルト(推奨)」と「カスタム」から選ぶことができ、「デフォルト(推奨)」では表示するコンテンツに合わせ、リフレッシュレートを144Hzまでの間で動的に調整する。
「カスタム」では「60Hz」と「最大144Hz」の2つから選ぶこともできる。[設定]アプリ内の[ディスプレイと明るさ]の各項目は、[色彩]などで一部、表現が変更されているものの、基本的に内容に変更はない。
新たに追加されたのは[AI画像エンジン]という項目で、[超解像]でビデオの解像度をアップスケールしたり、[AI HDR補正]でHDR硬貨でビデオを補正したり、[MEMC]ではビデオフレームを追加して、コンテンツを滑らかに表示できる。いずれも出荷時設定はオフなので、ビデオ再生を重視したいユーザーはオンに切り替えてみるといいだろう。
生体認証はディスプレイ内蔵の光学式指紋センサーによる指紋認証、インカメラを利用した顔認証に対応する。シャオミのスペックには明記されていないが、マスク装着時も特に設定を追加することなく、顔認証でロック解除ができる。
指紋センサーを利用した機能としては、ロック解除の認証のほかに、[設定]アプリの[追加設定]-[心拍数]を選ぶと、光学式指紋センサーに指先を当てて、心拍数を計測できる。
また、画面ロック状態から指紋認証でロック解除をするとき、指紋センサーに指先を当てたままにしておくと、[スキャナー][ブラウザー][カレンダー]のショートカットが表示され、それぞれを起動できる。
ただし、このショートカットを他のアプリに変更する項目は用意されておらず、ショートカットが表示される前に顔認証で先にロック解除されてしまうと利用できないなど、やや残念な印象も残る。実用面を考えると、コード決済などのアプリをすぐに起動できるように、カスタマイズできるようにしておいて欲しいところだ。
19分で100%まで充電できる「ハイパーチャージ」対応
バッテリーは従来モデルに引き続き、5000mAhを内蔵する。充電も従来モデルに引き続き、USB Type-C外部接続端子を使い、120Wハイパーチャージに対応する。ソフトバンク向けは『神ジューデン』として表記されるが、これは『神ジューデン』の商標を持っているためで、電源周りの仕様はまったく同じだ。
パッケージには120W対応ACアダプターとUSB Type-Cケーブルも同梱される。今回も急速充電を試してみたが、従来モデル同様、バッテリー残量がない状態から、20~25分程度でフル充電ができた。
ただし、室温などの状況にも影響されるため、利用シーンによっては、充電時間が変化することは覚えておきたい。ちなみに、同梱品と同じ「120Wハイパーチャージ対応急速充電器・ケーブルセット」(7990円)はシャオミのオンラインストアで販売されていたが、原稿執筆時点では庫切れとなっている。
USB Type-C外部接続端子を利用した有線充電については、[設定]アプリの[バッテリーとパフォーマンス]で[充電オプション]が設定でき、[標準]と[トップスピード]が選べる。[バッテリー保護]も搭載され、常に100%までの充電を許可する[通常充電]のほかに、使用シナリオに基づいて充電を調整する[最適化された充電]、バッテリーへの負荷を減らすため、最大充電量を80%で停止する[バッテリー保護]が選べる。
追加された仕様としては、新たにQi規格に準拠した10Wワイヤレス充電に対応する。「Xiaomiハイパーチャージ」や「神ジューデン」による急速充電は便利だが、普段はスタンド型やコースター型のワイヤレス充電器を利用しておき、前夜に充電を忘れたときなどは急速充電といった使い分けができるのは便利だ。
ただし、「Xiaomi 14 Ultra」に搭載されていた「リバースワイヤレス給電」には対応していないため、本体バッテリーを使って、ワイヤレスイヤホンやスマートウォッチなどの他の機器をワイヤレスで充電することはできない。
MediaTek Dimensity 9200+を搭載
チップセットはMediaTek製Dimensity 9300+を搭載する。前モデルに搭載されていたDimensity 9200+同様、TSMCの4nmプロセスルールで製造されたものだが、アーキテクチャの更新でひとつ新しい世代になり、NPUの性能などを中心にパフォーマンスが向上しているとされる。
従来のDimensity 9200+は米Qualcomm製Snapdragon 8 Gen2対抗とされたが、今回のDimensity 9300+はSnapdragon 8 Gen3対抗で、ネット上のベンチマークでは同等の性能を持つとされる。
メモリーとストレージはオープン市場向けがRAM 12GB、ROM 256GBモデル、RAM 12GB、ROM 512GBモデル、ソフトバンク向けはRAM 12GB、ROM 256GBモデルのみが用意される。外部メモリーカードには対応しない。メモリーについてはストレージの一部を追加のRAMとして利用できる[メモリ拡張]に対応しており、[設定]アプリの[追加設定]-[メモリ拡張]で、4/6/8/12GBを追加できる。
ネットワークは5G NR/4G LTE/3G W-CDMA/2G GSMに対応し、5Gについては国内各社のSub6のバンドに対応し、ミリ波には対応しない。NTTドコモに割り当てられた5Gバンド「n79」については、同じ「Xiaomi 14」シリーズで昨年春に国内向けに発売された「Xiaomi 14 Ultra」で対応していたものの、「Xiaomi 14T Pro」は対応していない。
NTTドコモ網の5Gは他のバンドでも利用できるため、実用上はそれほど大きな障害にならなさそうだが、「n79」対応モデルと差が出るシチュエーションはあるかもしれない。SIMカードはnanoSIM/eSIMのデュアルSIMに対応する。
Wi-FiはIEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax/be(2.4GHz/5GHz/6GHz)に対応する。IEEE 802.11beは「Wi-Fi 7」と呼ばれ、理論値としては最大46Gbpsの高速通信を可能にする。
BluetoothはBluetooth 5.4対応で、コーデックは標準的なAACに加え、ハイレゾ対応のLDAC/LHDC 4.0、次世代規格のLC3、補聴器サポートのASHA、複数端末への同時配信などに利用されるAuracastに対応する。チップセットがMediaTek製ということもあり、米QualcommのaptXなどのコーデックには対応しない。
衛星を利用した位置情報の測位機能は、米GPS、欧州Galileo、露GLONASS、中国BeiDou、印NavICに対応する。日本のQZSS(みちびき)については、スペック表に表記がないが、GPS関連アプリで確認すると、信号を受信できており、対応しているようだ。
ちなみに、米GPS、欧州Galileoは複数チャンネルの信号に対応し、より精度の高い測位が可能となっている。
プラットフォームはAndroid 14ベースの「Xiaomi Hyper OS」を搭載
プラットフォームはAndroid 14ベースの「Xiaomi Hyper OS 1.0.6」を搭載する。従来の「Xiaomi 13T Pro」まではAndroidベースの「MI UI」を採用していたが、シャオミ全体として、他製品を含めた統合的な環境として、現在は「Xiaomi Hyper OS」を採用している。
Google Playなどはこれまでと同じように利用でき、日本語入力もAndroid標準の「Gboard」を搭載する。
ただ、実際のユーザーインターフェイスとしては「MI UI」の仕様を継承しており、Androidプラットフォーム標準に比べると、やや独自性が強い。[設定]アプリの項目や並び順なども独特で、使いはじめはどこに何の項目があるのかを把握しにくい。
「Xiaomi 14 Ultra」などの「Xiaomi Hyper OS」搭載モデルで指摘してきたが、クイック設定パネルの機能アイコンにキャプション(機能名表記)がなく、これもはじめてのユーザーが戸惑いそうだ。
さらに、前述のように、ロック解除時に指紋センサーを長押ししたときのショートカットメニューがカスタマイズできないなど、一見、便利そうに見えつつ、実は応用が利かなかったり、機能的に似たような名前の文言があちこちに存在するなど、今ひとつ全体として、整理されていない印象も残る。
今後、バージョンアップを重ねていくことで、より洗練されたユーザーインターフェイスに進化していくことを期待したい。
ライカ共同開発トリプルカメラを搭載
カメラについては冒頭でも触れたように、ドイツの老舗光学機器メーカー「Leica」と共同開発したトリプルカメラが搭載される。ライカと共同開発したカメラについては、すでに「Xiaomi 14 Ultra」にも搭載されているが、シャオミとライカはすでに3年に及ぶパートナーシップを継続している。
昨年10月の国内向け発表会に登壇したプロカメラマンの安井崇志氏には、ドイツでの発表時を含め、何度かお話をうかがったが、「Xiaomi 14T Pro」の『ライカらしい画作り』に感心したと話していた。
カメラの仕様としては、1/1.31インチの5000万画素/F1.6のLight Fusion 900をメイン(23mm相当)、1/2.88インチの5000万画素/F2.0の望遠(60mm相当)、1/3.06インチの1200万画素/F2.2の超広角カメラ(15mm)で構成され、これらを統合して「LEICA VARIO-SUMMILUX 1:1.6 - 2.2/15-60 ASPH.」と表記している。
ちなみに、メインカメラに採用されている「Light Fusion 900」はシャオミ独自のもので、いずれかのイメージセンサーの製造メーカーで個別に開発された専用イメージセンサーだという。ディスプレイのパンチホール内には、1/3.44インチの3200万画素/F2.0のインカメラ(25mm)を内蔵する。
撮影モードは「写真」「ビデオ」「ポートレート」「プロ」などのほか、書類や領収書の切り出し撮影に適した「ドキュメント」、被写体へのフォーカスを固定しながら、動画を撮影できる「映画」など、静止画から動画まで、多彩な撮影モードが利用できる。
ポートレートなども非常に印象的な撮影が可能で、日常において、人物を撮ることが楽しくなりそうだ。
撮影した写真や動画は、シャオミ独自の[ギャラリー]アプリで確認できる。撮影時にはLeicaロゴを含んだ白い帯状の透かしが挿入できるが、[ギャラリー]アプリ内ではこの表示をオン/オフしたり、透かしのデザインを変更できるため、友だちや家族などに写真を送るとき、透かしをオフにした状態で渡すこともできる。
編集機能はトリミングや消しゴムなど、ひと通りのものを揃えているが、[編集]で[AI]を選ぶと、空の様子を変更したり、撮影した写真の周囲を拡張するといった生成AIによる機能も利用できる。Googleの[フォト]アプリも利用でき、Googleフォトへのバックアップにも対応する。
手軽に「Leica」の写真体験を楽しめる一台
スマートフォンのカメラはイメージセンサーや画像処理技術の進化で、暗いところでも明るく撮影ができ、早く動く被写体でも的確に写真や動画を撮影できるようになってきた。もちろん、カメラのスペックによって、仕上がりに差はあるが、エントリークラスのモデルでも数年前とは比較にならないほど、カメラの性能は全体的に向上している。
これに対し、ここ数年、スマートフォンのカメラとして、重要視されてきたのが『画作り』であり、冒頭でも説明したように、そのひとつの方向性を示しているのが「Leica」の存在だろう。
老舗ブランドというと、培われた手法やノウハウにこだわり、新しい技術をなかなか受け入れようとしないことが多いが、ライカは早くからスマートフォンのカメラに着目し、自らが持つ『画作り』のノウハウをスマートフォンに活かそうとしてきた。
その第一歩がかつてのファーウェイ製端末であり、現在はシャオミとシャープがライカの持つノウハウを活かしながら、製品を開発している。それぞれに方向性や写真の仕上がりには違いがあるが、ライカとしてのこだわりが活かされたカメラに仕上げられている。
しかも老舗ブランドが持つノウハウを20万円前後の高価格帯のモデルに活かすだけでなく、今回の「Xiaomi 14T Pro」のように、多くのユーザーが比較的、手にしやすい10万円台前半のモデルにも取り入れ、しっかりとライカらしい趣きのある写真や動画を撮影できるように取り組んでいることは高く評価できる。
以前、シャオミの関係者は自社の製品の価格設定を『適正価格』と表現していたが、「Xiaomi 14T Pro」はライカ共同開発のカメラを搭載し、防水防塵に対応し、FeliCaという日本仕様も取り入れていることを鑑みると、『適正価格』を超えるほどの高いコストパフォーマンスの一台に仕上がっていると言えるだろう。ぜひ、一度、実機を店頭などで、試してみていただきたい。