みんなのケータイ

「Qrio Smart Lock」と「Qrio Hub」を自宅に設置

【Galaxy S7 edge SCV33】

Qrio Smart Lock

 先日、休暇中に一人で出かけている最中に、家族から鍵を無くして家に入れないという電話が。鍵は無いがケータイはあるという、いかにも現代らしい事件だが、我が家にとっては一大事。用事を切り上げて、鍵を開けるために慌てて帰宅する羽目になった。

 結局、鍵は見つかったのだが、方々探しまわったり、交番に紛失届を出したりと、なかなか大変な思いをした。休暇中だったからよかったものの、仕事中だったり、出張中だったりすると、鍵屋を呼んで開けてもらわなければならなくなり、さらに大変の状況となってしまう。

横から見たところ

 そこで、最近話題のスマホでドアの鍵を開閉できる「スマートロック」を自宅に導入することにした。筆者がドアに取り付けたのは、「Qrio Smart Lock」という製品だ。同製品は、サムターンで鍵を開閉できる一般的なドアに後付けでき、スマートフォン(iPhone/Android)からBluetooth経由で鍵を開閉できる。もちろん、それまで使っていた鍵での開閉も行える。

 Qrio Smart Lockを使うには、まずアプリをインストールし、アカウント設定などを済ませておく必要がある。それが終わったら、ドアへの取り付けだ。アプリ内のガイダンスに従って行えば、簡単に取り付けられるようになっている。筆者宅のドアの場合、同梱のスペーサーを使って高さを調節する必要があったため、プラスドライバーを使用したが、それ以外の工具は不要。思っていた以上に簡単に取り付けられた。

取り付けの手順はアプリ内で確認できる

 取り付けが終わったら、鍵を家族と共有。アプリ内で鍵を作り、鍵のURLをメールやLINEで送ればいい。受け取った家族側は、自身のスマホにアプリをインストールし、登録すると、オーナー側にリクエストが送信され、それを承認することで、同じようにスマホで鍵の開閉を行えるようになる。

 この共有キーは、期限付きにすることも可能なので、例えば、知人がしばらく家に泊まるといった場合にも便利。これまた最近話題の“民泊”への応用も期待されるところだ。

アプリを起動したところ
ゲストキーを発行して共有
Qrio Smart Lockをネット対応にできるQrio Hub

 さらに、新たに登場した「Qrio Hub」というアダプターを組み合わせれば、ネット経由で鍵の開閉を行えるようになるということで、こちらも設置してみた。こちらの設定もアプリ内のガイダンスに従って進めていけば迷うことはないだろう。もっとも、Qrio Smart LockとQrio Hubの間はBluetooth接続なので、この電波がしっかりと届く範囲に設置する必要がある。

 Qrio Smart Lockをスマホから直接コントロールした場合と比べると、若干のタイムラグは発生するが、外出中だけでなく、屋内にいても2階や3階など玄関から離れた場所から鍵の開閉が行えるのは便利。ドアホンで玄関先の相手を確認した上で鍵を開ける、といったことも可能になる。また、アプリ内では手動で開閉を含めて鍵の操作履歴を確認できるので、家族が無事に帰宅したことも分かる。

 考えてみれば、毎日必ず触れる玄関の鍵。スマートロックは、いざという時に備えるだけでなく、ネットにつなげると日々の生活が便利になるIoTの良い活用例の一つだろう。