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Qrio、スマートロックの新製品「Qrio Lock」発売

スマホ無しで開閉できる「Qrio Key」も登場

 Qrioは、スマートロックの新製品「Qrio Lock」(Q-SL2)を7月19日に発売する。Qrio Storeでは2万3000円(税別)で販売される。

「Qrio Lock」(Q-SL2)

通信プロトコルの見直しにより反応速度を1/8に

 Qrio Lockは、スマートフォンで鍵の開け閉めが行えるスマートロックの新モデル。Bluetoothでスマートフォンと通信するのは前モデルの「Qrio Smart Lock」(Q-SL1)と同じだが、プロトコルの見直しにより、アプリ操作からの反応速度が8分の1(平均0.3秒)に改善し、通信距離も3倍に伸びた。

 サイズ面では約10%低背化し、ドアとの干渉を抑え、取り付けられるサムターンの種類も増えた。また、重さも約40%軽量化されている。大きさは115.5×57×77mm、重さは約240g(電池2本含む)。CR123A電池2本で約180日の稼働が可能。サブの電池スロットに同じ電池を2本装着しておくことで、メインのスロットの電池が切れた場合も問題なく使用できる。

 両面テープで設置する後付けタイプのスマートロックということで、前モデルには半年ほどで剥がれ落ちるという課題があった。新モデルは、前述の軽量化に加え、両面テープを4つに分割。接着部に空気が入り、これが温度差によって膨張し、剥がれ落ちる原因になっていることから、4分割して空気が入りにくくしたという。

 Qrio Lock事業部 事業部長 兼 マーケティング部 部長の高橋諒氏によれば、それでも両面テープの劣化によって剥がれ落ちるリスクは残るため、年に一度は貼りなおしてほしいとしている。

前モデル(左)と新モデル(右)
小型化を実現している
左が新モデル用の両面テープ。よく見ると4分割されている

ハンズフリー、オートロックに正式対応

 また、新モデルでは、前モデルでβ版として提供していた「ハンズフリー機能」を正式に搭載。登録したスマートフォンを持ってドアに近づくと自動的に鍵が解錠される。同機能は、自宅から100メートル離れたことをスマートフォンのGPS機能で検知し、再び近づくことで動作するようになっている。

 前モデルには解錠してから一定時間が経過すると自動的に施錠されるオートロック機能も搭載されていたが、新モデルではドア枠にマグネットセンサーを設置することで開閉状態を記憶。これにより、ドアが閉まってすぐに自動施錠できるようになった。

 アプリについては、ユーザーインターフェイスが大幅に見直され、より直感的に操作できるように工夫したとしている。なお、前モデルと新モデルではアプリに互換性は無い。対応OSは、iOS 10.3以上、Android 5.0以上。

 Bluetoothの電波が届かない場所から鍵の開閉やモニタリングが行えるようにするためには「Qrio Hub」(Q-H1)というオプション品が必要になるが、こちらのハードウェアは新旧モデル共通となっている。ただし、プロトコルが大きく変わっているため、各モデルにあわせてファームウェアを更新する必要がある。

ユーザーインターフェイスが刷新されたアプリ

スマホ無しでも開閉できる「Qrio Key」

実機の展示は無かったが、新オプション品の「Qrio Key」も発表

 新たなオプション品としては、スマートフォン無しで鍵の開閉が行える「Qrio Key」(Q-K1)が8月16日に発売される。Qrio Storeでは4500円(税別)で販売される。こちらは新モデルでのみ利用できる。

 Qrio Keyの大きさは61.5×35×11.2mm、重さは12.5g(電池含む)。コイン電池(CR2032)1個で動作する。

 同社では、7月5日12時よりQrio StoreとAmazon.co.jpで「Qrio Lock」の予約販売の受付を開始。Qrio Storeでの予約者先着1000名にはQrio Keyが無料でプレゼントされる。

(左から)Qrio Lock事業部 事業部長 兼 マーケティング部 部長の高橋諒氏、Qrio 代表取締役の西條晋一氏、Qrio 取締役でソニーネットワークコミュニケーションズ IoT事業部門 ビジネスプラットフォーム部 サービスシステム課 課長の井宮大輔氏
So-netのキャラクター「モモ」も登場
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