みんなのケータイ

「ピコ太郎」も一括変換できるATOKキーワードExpress

【arrows M03】

 「arrows M03」(筆者の過去半年の相棒)をはじめ、ここ最近の富士通スマホは、「Super ATOK ULTIAS」という日本語入力ソフトが組み込まれている。

 「Super ATOK ULTIAS」は、スマホで日本語をあれこれ入力するときに便利な機能があるのだが、そのひとつが「ATOKキーワードExpress」というもの。これはパソコン用の「ATOK」にもある機能で、ざっくり言えば、最新の時事ワードをダウンロードして使えるようにする、というものだ。

ダウンロードできるワードは時節、エンタメ、スポーツなど5種類
最新受信分をチェックすることもできる。今回初めてダウンロードしたので、結構な数になった

 当たり前と言えば当たり前な機能だが、実際、どの程度、新しいワードをタイムリーに入れてくれているのだろうか。と思って、世間一般で2016年、よく話題になったワードや、モバイル業界でキャッチーなワードについて調べてみると、「ATOKキーワードExpress」は、それなりに最新の言葉をピックアップしてくれていることがわかった。

 一文字ずつ入力していき、予測変換で正しい検索候補を出してくれるかどうか、○×表を作ってみた。たとえば「ぴこたろう」の場合、全て入力し終える前(ぴこたろ、といった状態)に正しい変換候補を出してくれたら「〇」、全て入力して正しい変換候補であれば「△」としている。

入力内容望ましい予測変換候補更新前更新後Google日本語入力
ぴこたろうピコ太郎×
ぴーぴーえーぴーPPAP××
どなるどとらんぷドナルド・トランプ×
まいねおmineo
ふてにゃんふてニャン
ぽけもんごーPokémon GO×△(ポケモンGOと変換)×
いんぐれすIngress
しんごじらシン・ゴジラ××
こいだんす恋ダンス×
にげはじ逃げ恥×
きみのなは君の名は。××
ろーぐわんローグ・ワン××

 きわめて、少ないサンプルだが、カナとかなをきちんと変換してくれるか、かな入力をアルファベットへ変換してくれるのか、ナカグロを挿入してくれるのか、といったあたりが気になっていたが、なるほど、これは事前に想像していたよりも違いがある。

2016年、話題になった映画のタイトルだったが、“更新前”はイマイチな変換候補。更新後はバッチリ変換できた

 普段の生活で友人や家族とやり取りする程度なら、こうした“最新のワード”を使う頻度は、実はそう多くないのかもしれないけれど、ちょっと文章を書く機会があるようなら、これは役に立つとオススメしたい。ちなみに「ATOKキーワードExpress」を利用するにはジャストシステムへの会員登録が必要だ。筆者は最終的に、既存の会員情報を使って登録できたが、最初、新規登録する際には「原因不明のエラー」とやらでサインインできなかった。たまたまここ数日だけそんな状況だったのかもしれないが、できることなら会員登録の手続きがもっともっと簡便になると、さらに多くの人にとって使いやすくなる。今後の改善にも期待したいところだ。

ピコ太郎もPPAPもバッチリ変換できるようになった