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2020年度のネットワーク機器投資に占める伝送装置の割合は約40%、21年度以降の動向は?

 MCAは、国内主要キャリア各社の設備投資に関する調査を実施し、その結果を調査資料「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2021年版」として取りまとめた。同資料をもとに各社の設備投資動向について取り上げる本企画、最後となる今回は、ネットワーク機器別の投資状況について整理する。

2020年度のネットワーク機器投資に占める伝送装置の割合は約40%、21年度以降の動向は?

 2020年度のキャリア向け国内ネットワーク機器市場は3904億円になった。

 主な内訳として、伝送装置が1450億円、携帯電話基地局は1,48億円、ルータが650億円、スイッチは515億円、PON/MCが240億円である。各機器とも、ほぼ横ばいの結果になったが、伝送装置は高水準で推移している。

 今後、国内キャリア向けネットワーク機器市場自体は2021年度に5G向け投資の影響から4281億円に拡大し、以降、微減で推移し、5G向け投資の落ち着く2024年度に3681億円に縮小するものと予測される。

IT専門の調査・コンサルティング会社として、1993年に設立。 主に「個別プロジェクトの受託」「調査レポート」「コンサルティング」サービスを展開。 所属アナリストとの意見交換も無償で随時受け付けている。 https://www.mca.co.jp/company/analyst/analystinfo/