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2020年度の国内キャリア設備投資は前年度比8.1%増の2.6兆円、楽天の投資拡大が寄与

 MCAは、国内主要キャリア各社の設備投資に関する調査を実施し、その結果を調査資料「主要キャリアのネットワーク投資戦略と通信インフラ市場 2021年版」として取りまとめた。そこで今回から3回にわたり、同資料をもとに各社の設備投資動向について取り上げたい。

楽天モバイルの投資拡大が国内キャリア投資額を底上げ

 2020年度の国内市場におけるキャリアグループの合計設備投資額は前年度比8.1%増となる2兆6322億円となった。

 NTTとKDDIグループが横ばいで推移する中、ソフトバンクと楽天グループの投資拡大が大きく影響している。

 今後、大手キャリアグループの投資推移は横ばいとみているが、楽天モバイルの大幅投資は2023年度まで続く見込みである。2024年度には、5Gに向けた投資も一段落する見通しで、キャリアグループの合計投資額は2兆2658億円と落ち込みをみせる。

IT専門の調査・コンサルティング会社として、1993年に設立。 主に「個別プロジェクトの受託」「調査レポート」「コンサルティング」サービスを展開。 所属アナリストとの意見交換も無償で随時受け付けている。 https://www.mca.co.jp/company/analyst/analystinfo/