山根康宏の「言っチャイナよ」
ファーウェイからフラッグシップモデルや薄型Airなど7機種が登場
2025年12月29日 00:00
2025年11月に発表・発売された5Gスマートフォンは14機種。内訳はファーウェイが7機種、OPPOが2機種、HONORが2機種、vivoが2機種、その他が1機種。なお、10月末発売の2モデルを含む。
ファーウェイが1年ぶりにフラッグシップモデル「Mate」シリーズを一新、さらに薄型Airモデルも投入するなど7機種を一気に発表。OPPOとHONORはミドルハイレンジの中核モデルを半年ぶりに入れ替えた。また久しぶりにWikoブランドの5Gスマートフォンも登場した。
Wikoブランドスマホが3年ぶり復活、「X70」発表
中国では2022年12月にWikoブランドのスマートフォン「Wiko 5G」が発売されたが、その後はファーウェイのサブブランド製品が何モデルか販売されてきた。「X70」はWikoブランドとして約3年ぶりに登場するモデルだ。デザインはファーウェイ製品をどことなくイメージさせる。OSも引き続きHarmonyOS Connectを搭載し、ファーウェイ製品との連携も可能だ。
| Wiko X70 | |
| 発表日 | 2025年10月31日 |
| 価格 | 1599元(約3万6000円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 778G |
| ディスプレイ | 6.7インチ 2412 x 1080ピクセル、120Hz |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角 |
| インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
| バッテリー | 6100mAh、40W充電 |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 161.39 x 74.81 x 7.59mm |
| 重さ | 182g |
ゲーミング用途を強化したvivoのハイエンドモデル「iQOO Neo11」
高解像度・高リフレッシュレートディスプレイを搭載しゲーム向けモデルとして価格性能バランスの良いモデルとして登場したvivoの「iQOO Neo11」はバイパス充電も可能な7500mAhの大容量バッテリーを搭載。8000平方mmのべイパーチャンバー内蔵で放熱効果も高めた。スマートフォン画面をPCや大型TVにミラーリングする機能も搭載し大画面でのゲームプレイを可能にした。
| vivo iQOO Neo11 | |
| 発表日 | 2025年10月31日 |
| 価格 | 2699元(約6万円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Elite |
| ディスプレイ | 6.82インチ 3168 x 1440ピクセル、144Hz |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+800万超広角 |
| インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 7500mAh、100W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n7 / n8 / n18 / n26 / n28A / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 |
| 大きさ | 163.37 x 76.71 x 8.05mm、8.13mm(青) |
| 重さ | 210g(黒)、215g(白、橙)、216g(青) |
ファーウェイの薄型スマホは大画面化で差別化、「Mate 70 Air」登場
アップルの「iPhone Air」に代表される超薄型モデルが2025年はトレンドとなったが、ファーウェイの「Mate 70 Air」は厚さこそ6.6mmとそれほど薄くはない。一方で7インチの大型ディスプレイを搭載することで「大画面薄型モデル」という新しいカテゴリの製品として登場した。バッテリーは6500mAhと余裕の容量で日々の利用にも安心感を与える。カメラ性能も悪くなく、他社のAirとは一線を画する製品だ。
| HUAWEI Mate 70 Air | |
| 発表日 | 2025年11月6日 |
| 価格 | 4199元(約9万3000円)から |
| チップセット | HiSilicon Kirin 9020B |
| ディスプレイ | 7.0インチ 2760 x 1320ピクセル、120Hz、4000nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+800万超広角+1200万3倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 1070万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+256GB、16GB+512GB |
| バッテリー | 6500mAh、66W充電 |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 165.0 x 81.5 x 6.6mm |
| 重さ | 208g |
ミドルレンジ機も2億画素カメラを搭載、vivo「Y500 Pro」
vivoのミドルレンジラインの上位モデル「Y500 Pro」はシングルカメラながら2億画素のセンサーを搭載し、広角ながらもクロップで数倍程度の望遠も十分な画質で撮影が可能なモデルだ。バッテリーは次世代の半固体タイプを採用している。
| vivo Y500 Pro | |
| 発表日 | 2025年11月10日 |
| 価格 | 1799元(約4万円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 7400 |
| ディスプレイ | 6.67インチ 2800 x 1260ピクセル、120Hz |
| リアカメラ画素数 | 2億広角+200万深度測定 |
| インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
| バッテリー | 7000mAh、90W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n40 / n41 / n48 / n77 / n78 |
| 大きさ | 160.23 x 74.51 x 7.81mm |
| 重さ | 198.6g |
女性を意識したミドルハイレンジ小型モデル、OPPO「Reno15」
ミドルハイレンジのOPPO中核モデルとなる「Reno15」シリーズは、女性をターゲットにしたボディーデザインで登場。カメラバンプ部分には上位モデル「Reno15 Pro」と共に筆記体でRenoの文字を入れている。またReno15は小型、Reno15 Proは大型(標準サイズ)と本体の大きさを変えたものの、基本スペックを合わせている。
| OPPO Reno15 | |
| 発表日 | 2025年11月17日 |
| 価格 | 2999元(約6万7000円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 8450 |
| ディスプレイ | 6.32インチ 2640 x 1216ピクセル、120Hz、3600nits |
| リアカメラ画素数 | 2億広角+5000万超広角+5000万3.5倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 5000万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 6200mAh、80W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n18 / n26 / n28A / n34 / n38 / n39 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 |
| 大きさ | 151.21 x 72.42 x 7.996mm、8.13mm(青) |
| 重さ | 187g、188g(青) |
2億画素カメラの女性向けモデル、OPPO「Reno15 Pro」
OPPO「Reno15」の本体サイズを大型化したモデルであり、スペックはほぼ同一。Renoシリーズもついに広角カメラに2億画素を搭載した。なお5G NRの対応バンドを増やすなど、より広い国で販売することを視野に入れているようだ。
| OPPO Reno15 Pro | |
| 発表日 | 2025年11月17日 |
| 価格 | 3699元(約8万2000円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 8450 |
| ディスプレイ | 6.78インチ 2772 x 1272ピクセル、120Hz、3600nits |
| リアカメラ画素数 | 2億広角+5000万超広角+5000万3.5倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 5000万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 6500mAh、80W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n2 / n3 / n5 / n8 / n18 / n26 / n28A / n34 / n38 / n39 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n79 |
| 大きさ | 161.26 x 76.46 x 7.65mm、7.75mm(白) |
| 重さ | 205g |
低価格な衛星通信対応モデル、ファーウェイ「Enjoy 70X Premium Edition」
Kirin 8000シリーズ搭載で価格を抑えた5Gモデルがファーウェイの「Enjoy 70X Premium Edition(暢享 70X 尊享版)」。カメラ性能を抑えながらも北斗衛星通信に対応し山間部などで緊急メッセージ送信が可能。ディスプレイは最近ではめずらしい角を落としたエッジデザインで持ちやすさも考慮している。
| HUAWEI Enjoy 70X Premium Edition | |
| 発表日 | 2025年11月21日 |
| 価格 | 1999元(約4万5000円)から |
| チップセット | HiSilicon Kirin 8000 |
| ディスプレイ | 6.78インチ 2700 x 1224ピクセル、120Hz |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万マクロ |
| インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 不明+256GB、不明+512GB |
| バッテリー | 6100mAh、40W充電 |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 164.0 x 74.88 x 7.98mm |
| 重さ | 189g |
8000mAhバッテリー搭載のミドルハイレンジモデル、「HONOR 500」
円を横に並べたカメラバンプデザインを特徴とするHONORの「HONOR 500」は8000mAhバッテリーを搭載。同社のミドルハイレンジではこの容量ももはや標準化している。ライバルとなるOPPOの「Reno15」シリーズ同様に広角カメラは2億画素を搭載。ディスプレイ最大輝度は6000nitsとし屋外で使いやすい仕上げとしている。
| HONOR 500 | |
| 発表日 | 2025年11月24日 |
| 価格 | 2699元(約6万円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 8s Gen 4 |
| ディスプレイ | 6.55インチ 2736 x 1264ピクセル、120Hz、6000nits |
| リアカメラ画素数 | 2億広角+1200万超広角 |
| インカメラ画素数 | 5000万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GB |
| バッテリー | 8000mAh、80W充電 |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 155.8 x 74.2 x 7.75mm |
| 重さ | 198g |
バランスの取れたハイエンド、「HONOR 500 Pro」
「HONOR 500」の上位モデルとなる「HONOR 500 Pro」は一世代前のハイエンドチップセットを搭載し、2億画素を含むトリプルカメラや8000mAhバッテリーを内蔵。性能だけではなくデザイン性を高めた本体デザインとしている。
| HONOR 500 Pro | |
| 発表日 | 2025年11月24日 |
| 価格 | 5699元(約8万円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Elite |
| ディスプレイ | 6.55インチ 2736 x 1264ピクセル、120Hz、6000nits |
| リアカメラ画素数 | 2億広角+1200万超広角+5000万3倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 5000万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 8000mAh、80W充電(有線)、50W充電(無線) |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 155.8 x 74.2 x 7.75mm |
| 重さ | 201g |
ファーウェイの秋冬フラッグシップモデル、「Mate 80」
ファーウェイのフラッグシップライン「Mate」シリーズがフルモデルチェンジして4機種が登場。「Mate 80」はベーシックモデルでチップセットは前世代のものを搭載、カメラ性能も広角・超広角のみを高画質とするなど価格を抑えた。ボディーデザインはMate 80シリーズ共通の「インフィニティリングデザイン」で、カメラバンプと同じ円形模様を並べている。
| HUAWEI Mate 80 | |
| 発表日 | 2025年11月25日 |
| 価格 | 4699元(約10万5000円)から |
| チップセット | HiSilicon Kirin 9020 |
| ディスプレイ | 6.75インチ 2832 x 1280ピクセル、120Hz |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+4000万超広角+1200万5.5倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 1300万+TOF(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GB |
| バッテリー | 5750mAh、66W充電(有線)、50W充電(無線) |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 161.85 x 76.0 x 7.95mm |
| 重さ | 217g |
最新チップセット搭載の標準モデル、ファーウェイ「Mate 80 Pro」
ファーウェイ「Mate 80」の性能を高めたモデルが「Mate 80 Pro」だ。チップセットは最新のKirin 9030を搭載。カメラ性能も高めている。本体サイズは同等でバッテリーも同じだが、急速充電は高速化した。AI機能も前モデルより強化されている。なおサードパーティーのTILTAから3.3倍のテレコンバーターレンズも登場。Made for Huaweiの純正品扱いで、「Mate 80 Pro Max」「Mate 80 RS Ultimate Design」用も提供される。
| HUAWEI Mate 80 Pro | |
| 発表日 | 2025年11月25日 |
| 価格 | 5999元(約13万4000円)から |
| チップセット | HiSilicon Kirin 9030 |
| ディスプレイ | 6.75インチ 2832 x 1280ピクセル、120Hz |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+4000万超広角+4800万4倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 1300万+TOF(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 5750mAh、100W充電(有線)、80W充電(無線) |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 161.85 x 76.0 x 7.95mm |
| 重さ | 219g |
デュアルペリスコープカメラ搭載、ファーウェイ「Mate 80 Pro Max」
ファーウェイ「Mate 80」シリーズの中で最上位のスペックを誇る「Mate 80 Pro Max」は、従来は「Pro+」と命名されていた製品名をアップルに倣ったモノとした。望遠カメラはペリスコープ式を2つ搭載し中距離のみならず長距離撮影にも優れている。メモリ構成も高め、バッテリー容量も増量した。
| HUAWEI Mate 80 Pro Max | |
| 発表日 | 2025年11月25日 |
| 価格 | 7999元(約17万8000円)から |
| チップセット | HiSilicon Kirin 9030 |
| ディスプレイ | 6.9インチ 2848 x 1320ピクセル、120Hz |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+4000万超広角+5000万4倍望遠+5000万6.2倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 1300万+TOF(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 6000mAh、100W充電(有線)、80W充電(無線) |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 164.4 x 79.0 x 8.25mm |
| 重さ | 239g |
20GBメモリ搭載の高級モデル、ファーウェイ「Mate 80 RS Ultimate Design」
スポーティーかつ高級感あふれるボディーのファーウェイ「Mate 80 RS Ultimate Design」は性能も高めた高価格なラグジュアリーモデルという位置づけの製品だ。メモリは20GBを搭載。旧ポルシェデザインとのコラボ時代デザインを引き継いだ流線型デザインは独特の印象を与える。なお外観イメージは異なるが大きさは「Mate 80 Pro Max」と同等だ。
| HUAWEI Mate 80 RS Ultimate Design | |
| 発表日 | 2025年11月25日 |
| 価格 | 1万1999元(約26万7000円)から |
| チップセット | HiSilicon Kirin 9030 |
| ディスプレイ | 6.9インチ 2848 x 1320ピクセル、120Hz |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+4000万超広角+5000万4倍望遠+5000万6.2倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 1300万+TOF(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 20GB+512GB、20GB+1TB |
| バッテリー | 6000mAh、100W充電(有線)、80W充電(無線) |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 164.4 x 79.0 x 8.25mm |
| 重さ | 249g |
望遠レンズも装着可能な折りたたみ、ファーウェイ「Mate X7」
2024年12月に発表された折りたたみモデル「Mate X6」の後継機が「Mate X7」だ。ディスプレイサイズはイン、アウト共にわずかに大型化、バッテリーも増量、そして「Mate 80 Pro」シリーズと同じ最新チップセットを搭載する。望遠カメラの画素数を高め、TILTA製の3.3倍テレコンバーターレンズの装着も可能である。
| HUAWEI Mate X7 | |
| 発表日 | 2025年11月25日 |
| 価格 | 1万2999元(約28万9000円)から |
| チップセット | HiSilicon Kirin 9030 |
| ディスプレイ | (イン)8.0インチ2416x2210ピクセル、120Hz |
| (アウト)6.49インチ2440x1080ピクセル、120Hz | |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+4000万超広角+5000万3.5倍望遠 |
| インカメラ画素数 | (アウト)800万(パンチホール)、(イン)800万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GB、16GB+1TB、20GB+1TB |
| バッテリー | 5600mAh、66W充電(有線)、50W(無線) |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 156.8 x 144.2 x 4.5mm、156.8 x 73.8 x 9.5mm |
| 重さ | 235g |




























