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通話アプリ「POPOPO」発表会――佐藤健やGACKT、川上氏が語るPOPOPOが目指す方向と期待とは

POPOPO取締役の庵野秀明氏と川上量生氏、GACKT、西村博之氏、代表取締役社長の矢倉純之介氏

 POPOPOは18日、通話アプリ「POPOPO」(ポポポ)の提供を開始した。画面内にアバターが登場し、アバターを通じて直接会話しているような体験ができる。プライベートな会話だけでなく、配信素材としても利用できるようになっており、配信者同士がコラボしたりゲストを呼んでトークしたりできる。

 18日に開催された発表会では、代表取締役社長の矢倉純之介氏と俳優の佐藤健、監修した手塚眞氏がアプリの紹介をした後、同社の取締役に名を連ねる川上量生氏とGACKT、西村博之氏、庵野秀明氏が登壇し、アプリへの期待感などを語った。

POPOPOでできること(通話)

 アプリ「POPOPO」は、顔出し不要の通話アプリ。端末のカメラ機能は使用せず、バーチャルアバターが画面内に登場し、通話相手のアバターと画面内で対談しているような体験ができる。

 映像は、音声や録音データから自動で生成され、笑いなどの感情もアバターの表情で再現される。アバターは、アプリ内では「ホロスーツ」と呼んでおり、アイテムで自由にカスタマイズできるほか、「寿司」や「惑星」といった変わり種のホロスーツも用意される。なお、生成される映像は、テレビの対談番組のようにさまざまな角度から撮影されたようなものになる。会話の流れや状況に応じて自動でカメラカットが切り替わり、没入感のある自然な表現で演出される。

 ホロスーツがいる空間はバーチャル空間で、ファミレスやリビングルーム、校舎、会議室といったさまざまな空間を用意している。最大30人まで通話でき、遠隔地にいるさまざまなユーザーが1つの同じ空間にいることで、よりユーザーを近くに感じられる設計になっている。

POPOPOでできること(配信)

 これらの映像作成機能を活用し、通話の風景をそのまま生配信できる機能を備えている。専用のスタジオやモーションセンサーなどは不要で、遠隔地のユーザーと気軽に生配信できる。

 通話同様、複数ユーザーと会話できるので、さまざまなユーザーとコラボして配信できる。また、視聴者として参加するユーザーを生放送に招待したり、視聴者から投稿を受け付けることもできる。投稿者から任意あるいは抽選でユーザーを選んでその投稿を紹介する機能も用意している。

 フォローしているユーザーが配信を開始すると、アプリに通知が届く機能を備える。また、配信者がフォロワーに向けて一斉に電話をかけて通知する「スーパーコール」機能を備える。たとえば、著名人であれば、ファンクラブに入会しているファンに向けて任意のタイミングで一斉に電話をかけたり配信を通知したりできる。

 アプリの制作には、ネオンテトラ代表取締役の手塚眞氏がカメラワークを監修、THE GUILD代表取締役の深津貴之氏がUI/UXを設計、日本デザインセンターの有馬トモユキ氏がコンセプトとアプリデザインの監修を、ANNA SUI Japan代表取締役の加藤圭氏がシーン内装設計に携わっている。

人の目線を気にせずに会話を楽しめるアプリに

 矢倉氏は、サービスについて「顔出しをすることなく手軽に会話できる、かつ実際に対面で会話しているような心地よさを実現している」と説明。

 テレビ電話の欠点として矢倉氏は「テレビ電話は相手に見つめられてしまう問題があった」と指摘。人間は、見つめられると緊張し、生理的に不快になる。POPOPOでは、映画のようなカメラアングルで映像を作成するよう開発されており、「見つめられる緊張感がない」アプリだと説明。「世界で初めて生理的に気持ちのいいテレビ電話」と胸を張る。

矢倉氏

 佐藤は、「一般的な配信では、どうしても定点カメラでしゃべっているものしか見てこなかったが、カメラワークが加わるだけでぐっとその会話に引き込まれるように感じた」とコメント。カメラワークを監修した手塚眞氏は「没入感を大事にしつつ、邪魔にならない程度に楽しく見られるようなカメラワークを意識した」と語る。

佐藤健

 カット割りについて手塚氏は「感覚的にするものではなく、きちんと法則がある。映画界で常識的な法則があり、これに則りつつ、無駄なところをなくし、邪魔をせず会話を楽しめる自然な流れを作るところに苦心した。アプリのリリース後も、もっと面白い、もっと演出の凝ったカメラワークをどんどん追加していく。楽しみにして欲しい」とコメントした。

手塚氏

「ニコニコ動画」のような気持ちよくなるサービスに

 発表会の後半には、同社の取締役に就任した川上量生氏とGACKT、西村博之氏、庵野秀明氏、社長の矢倉氏が登壇。

 庵野氏は、取締役の就任について「川上氏に巻き込まれた」と就任の経緯を説明。川上氏は、POPOPOプロジェクト開始について「20年前にニコニコ動画のサービスを作った当初、プロトタイプを見て『動画にコメントがついて見られない、本当にひどいサービス』だと思っていたが、使っているうちにだんだん気持ちよくなってきた。生理的な気持ちよさという面でPOPOPOと共通する要素になる」とコメント。

庵野氏
川上氏

 GACKTは、川上氏との出会いについて「お互い全く友達のいない状況で、なんてさみしい人なんだろうと思うところからの出会いだった」とコメント。サービスには「アーティストやミュージシャン、アイドルの立場から見ると、ファンを増やしたいためにSNSに投稿したいのに、それによってファンクラブがどんどん意味をなくしてきている。そういった問題などアーティストの立場からの意見を出した。表現をする場所としても、いいコミュニティーを作れる」と期待感を示した。

GACKT

 西村氏は、音声によるコミュニケーションについて「恋人同士の長電話は楽しいのに、Web会議アプリでの通話はあまり楽しくない」と指摘。人間がどのようにすると「気持ちが楽になるのか」という法則をすべて追求するのではなく、ニコニコ動画のサービスのように「ほかのアプリだとなんだか物足りない」と感じられるサービスにしていきたいとした。

西村氏

 矢倉氏は、日本だけでなく世界へのサービス展開を狙うとコメント。まずは、日本からサービスを展開し、「日本でうまくいけば、世界にも必ずチャンスがあるものだと思っている」と意気込んだ。

矢倉氏

 庵野氏とGACKT、西村氏の3人はそれぞれ異なるジャンルで活躍している取締役でなる。庵野氏は、GACKTについて「テレビでしか見たことのない人」、西村氏について「ネット周りでしか見たことがない人」とこれまで縁遠かったと語る。西村氏も「ミーティングをしてもまとまる方向性のものにならない。好き勝手なことを言っているからこそ面白いものができると思う」と語った。

 川上氏は、今回のアプリの目標について「早いうちに100万ダウンロードに行きたい」と意気込む。

 POPOPOでは、3月19日~4月19日の期間中に一定条件を満たしたユーザーの中から抽選で1人に1億円が当たるキャンペーンを実施する。川上氏は「キャンペーンも実施しているので、ちょっと使ってみてほしい」と呼びかけた。