山根康宏の「言っチャイナよ」
Snapdragon 8 Elite Gen 5搭載スマホが初登場、デカバモデルが多数発表
2025年10月31日 00:00
世界最大のスマートフォン市場、かつ最大の5G加入者数を誇る中国で毎月発売された5Gスマートフォンを香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が紹介する。2025年9月に発表・発売された5Gスマートフォンは14機種。内訳はシャオミ3機種、ファーウェイ1機種、OPPO 6機種、HONOR 1機種、vivo 2機種、その他1機種。
今月は7000mAh以上のバッテリーを搭載するモデルが多数登場。OPPOはボリュームゾーン向けの「A6」シリーズなど6機種投入し、うち5機種が7000mAh。vivoやHONORも高容量モデルを出してきた。シャオミは2026年向けのフラッグシップ「Xiaomi 17」シリーズを発表。世界初のSnapdragon 8 Elite Gen 5モデルで、上位2機種は背面にサブディスプレイも搭載する。
ミドルレンジ機も8200mAhバッテリー搭載、vivo「Y500」
vivoのボリュームゾーン向けYシリーズの最初のモデル「Y500」が登場。ミドルレンジながらもバッテリー容量は8200mAhと高容量を誇る。落下衝撃性能も高め、ラフな使用でも破損しにくいボディー構造としている。
| vivo Y500 | |
| 発表日 | 2025年9月1日 |
| 価格 | 1399元(約3万円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 7300 |
| ディスプレイ | 6.77インチ 2392 x 1080ピクセル、120Hz |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万深度測定 |
| インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
| バッテリー | 8200mAh、90W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 |
| 大きさ | 163.1 x 75.9 x 8.23mm |
| 重さ | 213g |
7000mAhバッテリーが標準、OPPOの新大衆モデル「A6」登場
2025年下半期向けのエントリー・ミドルレンジモデルとなる「A6」シリーズが今月5機種一気に登場した。中核モデルとなる「A6」は7000mAhバッテリーを搭載。低価格モデルながら80Wの急速充電にも対応する。カメラは5000万画素で必要最小限に抑えている。
| OPPO A6 | |
| 発表日 | 2025年9月1日 |
| 価格 | 1599元(約3万4000円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 6300 |
| ディスプレイ | 6.57インチ 2372 x 1080ピクセル、120Hz、1400nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万深度測定 |
| インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
| バッテリー | 7000mAh、80W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 |
| 大きさ | 158.2 x 75.02 x 8.0mm |
| 重さ | 185g |
ネットワークなしでも通話できるOPPO「A6 Max」
OPPO「A6」のチップセットを強化したモデルが「A6 Max」。自社開発の「山海無網通信」チップセットを搭載、ネットワークがない状態でも最大210メートルの距離で対応製品間で通話できる。この機能は「A6」も搭載しているが、「A6 Max」はアンテナサイズを大型化した。撮影カメラは「A6」同様実質5000万画素のみだがカメラバンプデザインは流行りの円形を採用している。
| OPPO A6 Max | |
| 発表日 | 2025年9月1日 |
| 価格 | 2199元(約4万7000円) |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 7 Gen 3 |
| ディスプレイ | 6.8インチ 2800 x 1280ピクセル、120Hz、1600nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万深度測定 |
| インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 8GB+256GB |
| バッテリー | 7000mAh、80W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 |
| 大きさ | 163.13 x 77.58 x 7.7mm(青)/7.86mm(白) |
| 重さ | 198g(青)/204g(白) |
バリエーション増の別モデル、OPPO「A6 GT」
OPPO「A6 Max」と同スペックでカラバリを増やしたモデルが「A6 GT」。ピンク色を追加した3色展開となっているが、性能は全く同じで、メモリ構成が3タイプとバリエーションを増やしている。
| OPPO A6 GT | |
| 発表日 | 2025年9月1日 |
| 価格 | 1899元(約4万1000円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 7 Gen 3 |
| ディスプレイ | 6.8インチ 2800 x 1280ピクセル、120Hz、1600nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万深度測定 |
| インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
| バッテリー | 7000mAh、80W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 |
| 大きさ | 163.13 x 77.58 x 7.7mm(青)/7.86mm(白、ピンク) |
| 重さ | 198g(青)/204g(白、ピンク) |
3つ折りスマートフォンがマイナーチェンジ、ファーウェイ「Mate XTs Ultimate Design」
2024年9月に登場した世界初の3つ折りスマートフォン「Mate XT Ultimate Design」を、1年ぶりにマイナーチェンジした製品が「Mate XTs Ultimate Design」となる。最大のアップグレードはチップセットが1世代新しくなりパフォーマンスが向上。また本体のカラバリはホワイトとパープルが追加になった。
| HUAWEI Mate XTs Ultimate Design | |
| 発表日 | 2025年9月4日 |
| 価格 | 19999元(約43万1000円)から |
| チップセット | HiSilicon Kirin 9020 |
| ディスプレイ | (イン)10.2インチ 2232 x 3184ピクセル (アウト)6.4インチ2232 x 1008ピクセル |
| リアカメラ画素数 | 5000万+1200万超広角+1200万5倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 16GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 5600mAh、66W充電(有線)、50W(無線) |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 156.7 x 219.0 x 3.6mm/156.7 x 73.5 x 12.8mm |
| 重さ | 298g |
1000元切りで7000mAhバッテリー搭載、HONOR「Play 10T」
999元という低価格ながら7000mAhと大容量バッテリーを搭載するのがHONORの「Play 10T」だ。カメラはシングル、フロントカメラも500万画素と性能は抑えている。格安モデルながら本体左側面にはAIボタンも搭載している。
| HONOR Play 10T | |
| 発表日 | 2025年9月9日 |
| 価格 | 999元(約2万1000円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 6s Gen 3 |
| ディスプレイ | 6.8インチ 2412 x 1080ピクセル |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角 |
| インカメラ画素数 | 500万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB |
| バッテリー | 7000mAh、45W充電 |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 166.89 x 76.8 x 8.24mm |
| 重さ | 207g |
999元の格安5Gスマホ、OPPO「A6i」
OPPO A6シリーズの最下位モデルとなる「A6i」は、グローバル向けに2025年5月に発売された「A5(グローバルモデル)」をそのまま中国向けとした製品。グローバル共通モデルとすることや性能を引き下げ1000元を切る価格を実現した。
| OPPO A6i | |
| 発表日 | 2025年9月9日 |
| 価格 | 999元(約2万1000円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 6300 |
| ディスプレイ | 6.67インチ 1604 x 720ピクセル、120Hz、1000nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万深度測定 |
| インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 6GB+128GB、6GB+256GB、8GB+256GB |
| バッテリー | 6000mAh、45W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78 |
| 大きさ | 165.71 x 76.24 x 7.99mm |
| 重さ | 194g |
チップセット強化の上位モデル、OPPO「A6 Pro」
OPPO「A6」のチップセットをMediaTek Dimensity 7000番台として性能を大きく上げたモデルが「A6 Pro」である。メモリも最大16GBを搭載、4300mm2の冷却パネル搭載で放熱性能も高め、高度なゲーム用途にも対応できる。
| OPPO A6 Pro | |
| 発表日 | 2025年9月9日 |
| 価格 | 1799元(約3万9000円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 7300 |
| ディスプレイ | 6.57インチ 2372 x 1080ピクセル、120Hz、1400nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万深度測定 |
| インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB、16GB+256GB、16GB+512GB |
| バッテリー | 7000mAh、80W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 |
| 大きさ | 158.16 x 74.99 x 7.96mm(黒)/8.11mm(金)/8.03mm(青) |
| 重さ | 190g(黒)/191g(金、青) |
5000万画素カメラ4つ搭載の高性能機、「Meizu 22」
Meizu初のペリスコープ式カメラ搭載という「Meizu 22」は5000万画素カメラをリアに3つ、フロントに1つ搭載した高性能なカメラフォンだ。AI機能も強化しており、側面には赤いAIボタンも搭載。Androidベースの自社開発OSも「Flyme AIOS 2」と新バージョンを搭載する。
| Meizu 22 | |
| 発表日 | 2025年9月15日 |
| 価格 | 2999元(約6万5000円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 8s Gen 4 |
| ディスプレイ | 6.3インチ 2670 x 1200ピクセル、120Hz、1800nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+5000万超広角+5000万3倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 5000万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 5510mAh、66W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n80 / n81 / n83 / n84 / n89 |
| 大きさ | 152.0 x 71.0 x 8.15mm |
| 重さ | 190g |
OPPOのゲーミングモデルの低価格機「K13s」
OPPOのゲーミングモデルであるKシリーズの低価格機として登場した「K13s」は、実は今月発表の「A6 Max」のブランド変更モデル。本体のカラバリやメモリ構成なども全く同一で、メモリ構成は「A6 GT」と同じ3種類。このクラスの価格帯のモデルを増やすことで国内での販売数引き上げを目論む。
| OPPO K13s | |
| 発表日 | 2025年9月17日 |
| 価格 | 1599元(約3万4000円) |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 7 Gen 3 |
| ディスプレイ | 6.8インチ 2800 x 1280ピクセル、120Hz、1600nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万深度測定 |
| インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 8GB+256GB |
| バッテリー | 7000mAh、80W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 |
| 大きさ | 163.13 x 77.58 x 7.7mm(青)/7.86mm(白) |
| 重さ | 198g(青)/204g(白) |
ミドルレンジクラスのバリエーションモデル、vivo「Y50i」
2025年7月発売のvivo「Y50」の販路変更モデルが「Y50i」である。8月発売の「GT3」も同型機であり、カラバリなども全く同一だ。
| vivo Y50i | |
| 発表日 | 2025年9月19日 |
| 価格 | 1499元(約3万2000円) |
| チップセット | MediaTek Dimensity 6300 |
| ディスプレイ | 6.74インチ 1600 x 720ピクセル、90Hz |
| リアカメラ画素数 | 1300万広角 |
| インカメラ画素数 | 500万(水滴型ノッチ) |
| RAM/ROM構成 | 6GB+128GB |
| バッテリー | 6000mAh、44W充電 |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n40 / n41 / n77 / n78 |
| 大きさ | 167.30 x 76.95 x 8.19mm |
| 重さ | 204g |
世界初のSnapdragon 8 Elite Gen 5搭載スマホ、シャオミ「Xiaomi 17」
クアルコムの最新チップセット「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を世界で最初に搭載したモデルがシャオミから登場。Xiaomi 17シリーズのベーシックモデルとなる「Xiaomi 17」は6.3インチの小型ディスプレイを搭載、バッテリーは7000mAhと大型のものを採用している。
| Xiaomi 17 | |
| 発表日 | 2025年9月25日 |
| 価格 | 4499元(約9万7000円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| ディスプレイ | 6.3インチ 2656 x 1220ピクセル、120Hz、3500nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+5000万超広角+5000万2.6倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 5000万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 7000mAh、100W充電(有線)、50W充電(無線) |
| 5G NR対応バンド | n1 / n2 / n3 / n5 / n7/ n8 / n12 / n18 / n20 / n25 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n80 / n81 / n83 / n84 / n89 |
| 大きさ | 151.1 x 71.8 x 8.06mm |
| 重さ | 191g |
背面ディスプレイも搭載するハイエンド、シャオミ「Xiaomi 17 Pro」
Xiaomi 17シリーズ中核モデルとなるシャオミ「Xiaomi 17 Pro」は、「Xiaomi 17」の背面にサブディスプレイを搭載し、カメラ性能も高めたモデル。サブディスプレイはカメラのプレビューや通知の表示が可能。別売されるレトロゲーム機ケースにはゲームコントロールボタンがあり、背面ディスプレイでカジュアルなゲームを楽しめる。
| Xiaomi 17 Pro | |
| 発表日 | 2025年9月25日 |
| 価格 | 4999元(約10万8000円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| ディスプレイ | (メイン)6.3インチ 2656 x 1220ピクセル、120Hz、3500nits (サブ)2.7インチ 904 x 572ピクセル、120Hz、3500nits、 |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+5000万超広角+5000万5倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 5000万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 6300mAh、100W充電(有線)、50W充電(無線) |
| 5G NR対応バンド | n1 / n2 / n3 / n5 / n7/ n8 / n12 / n18 / n20 / n25 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n80 / n81 / n83 / n84 / n89 |
| 大きさ | 151.1 x 71.8 x 8.06mm |
| 重さ | 192g |
前後のディスプレイを大型化、n79対応のシャオミ「Xiaomi 17 Pro Max」
「Xiaomi 17 Pro」のディスプレイをメイン、サブどちらも大型化したモデルがシャオミ「Xiaomi 17 Pro Max」となる。チップセットは同じだが5G NR対応周波数は大幅に増え、n79にも対応。バッテリーは7500mAhを搭載する。なお望遠カメラは「Xiaomi 17 Pro」がマクロ20cm対応、f/3.0、「Xiaomi 17 Pro Max」は同30cm、f/2.6となる。
| Xiaomi 17 Pro Max | |
| 発表日 | 2025年9月25日 |
| 価格 | 5999元(約12万9000円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| ディスプレイ | (メイン)6.9インチ 2608 x 1200ピクセル、120Hz、3500nits (サブ)2.9インチ 976 x 596ピクセル、120Hz、3500nits、 |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+5000万超広角+5000万5倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 5000万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+512GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 7500mAh、100W充電(有線)、50W充電(無線) |
| 5G NR対応バンド | n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n13 / n18 / n20 / n25 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n70 / n71 / n77 / n78 / n79 / n80 / n81 / n83 / n84 / n89 |
| 大きさ | 162.9 x 77.6 x 8.0mm |
| 重さ | 219g |




























