山根康宏の「言っチャイナよ」
ファーウェイが新スタイルの折りたたみ「Pura X」発表
2025年4月30日 00:00
世界最大のスマートフォン市場、かつ最大の5G加入者数を誇る中国で毎月発売された5Gスマートフォンを香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が紹介する。2025年3月に発表・発売された5Gスマートフォンは8機種。内訳はファーウェイ1機種、OPPO 2機種、realme 2機種、vivo 3機種。
ファーウェイから登場した「Pura X」は開くと16:10のアスペクト比を持つ折りたたみモデルで、これまでにはない形状が新鮮だ。vivoはエントリークラスの製品を拡充。OPPOも負けじと同レベルの製品を増やしている。
美しい1000元機、vivo「Y300i」
2024年12月に発表したvivoのエントリーモデル「Y300」の性能をさらに下げ、価格も1099元と低く抑えたモデルが「Y300i」である。カメラは5000万画素の単眼。一方でバッテリーは6500mAhの高容量タイプを搭載する。本体デザインもブルーのグラデーションやチタン風など美しさを追求した。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年3月10日 |
価格 | 1099元(約2万2000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 4 Gen 2 |
ディスプレイ | 6.68インチ 1608×720ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角 |
インカメラ画素数 | 500万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
バッテリー | 6500mAh、44W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1/n3/n5/n8/n28A/n38/n40/n41/n77/n78 |
サイズ | 165.7×76.3×8.09/8.19mm(青)。205g/206g(青) |
2025年の新・入門機、OPPO「A5」
先にProモデル「OPPO A5 Pro」が出ていたOPPOの2025年エントリーシリーズの中核モデル「OPPO A5」が発表された。スクエアなボディーにIP66、IP68、IP69の防水防塵にも対応。ディスプレイは従来比1.6倍の硬度を持つ長持ち設計となっている。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年3月18日 |
価格 | 1299元(約2万6000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 |
ディスプレイ | 6.7インチ 2412×1080ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+補助カメラ |
インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
バッテリー | 6500mAh、45W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1/n5/n8/n28A/n41/n77/n78 |
サイズ | 161.57×74.47×7.65mm。189g/185g(黒) |
価格を下げた5Gエントリーモデル、OPPO A5 活力版
OPPO A5のスペックを下げ価格も引き下げた製品が「OPPO A5 活力版(Energy Edition)」。チップセット、ディスプレイ解像度、バッテリー容量をエントリークラスとすることで価格は100元安い。一方で防水防塵やカメラの性能はA5と同等だ。また背面デザインを大きく変えることで姉妹モデルながらも消費者に選択肢のバリエーションを広げている。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年3月18日 |
価格 | 1199元(約2万4000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 6300 |
ディスプレイ | 6.67インチ 1604×720ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+補助カメラ |
インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
バッテリー | 5800mAh、45W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1/n5/n8/n28A/n41/n77/n78 |
サイズ | 164.82×75.53×7.86(緑)/7.76mm。196g(緑)/194g |
第三の折りたたみスタイル、ファーウェイ「Pura X」登場
縦折り型のスタイルながら、開いた状態ではややワイドなディスプレイサイズのファーウェイ「Pura X」は従来の折りたたみモデルにはないディスプレイが特徴。開くと6.3インチ16:10のディスプレイが利用できる。閉じたままでも使える3.5インチのディスプレイは、ファーウェイの縦折りモデルとしては最大サイズ。これまでの折りたたみモデルにはない使い勝手で新たなユーザー層開拓を狙う。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年3月20日 |
価格 | 7499元(約14万9000円)から |
チップセット | HiSilicon Kirin 9020(非公式情報) |
ディスプレイ | (イン)6.3インチ 2120×1320ピクセル、120Hz、2500nits。 (アウト)3.5インチ 980×980ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+4000万超広角+800万3.5倍望遠 |
インカメラ画素数 | 1070万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
バッテリー | 4720mAh、66W充電(有線)、40W(無線) |
5G NR対応バンド | 非公開 |
サイズ | 143.2×91.7×7.15mm、91.7×74.3×15.1mm。195.9g |
ベーシック設計の低価格モデル、「realme V70」
1000元台前半の低価格モデルがrealme V70である。前モデルとなるrealme 60のスペックにrealme 60 Proのデザインを施したと言える設計でもあり、カメラは1300万画素、5000mAhバッテリーと機能性能は極めてベーシック。なお姉妹機として「realme V70s」も発表された。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年3月22日 |
価格 | 1199元(約2万4000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 6300 |
ディスプレイ | 6.67インチ 1604×720ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 1300万広角+補助カメラ |
インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 6GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB |
バッテリー | 5000mAh |
5G NR対応バンド | n1/n5/n8/n28A/n41/n77/n78 |
サイズ | 165.7×76.22×7.94mm。190g |
低価格モデルの姉妹機となる「realme V70s」
同時に発表されたrealmeの「realme V70」と全く同じモデルとなる「realme V70s」は異なる販路で販売される。なおメモリ構成は2パターンと少なくなっている。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年3月22日 |
価格 | 1199元(約2万4000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 6300 |
ディスプレイ | 6.67インチ 1604×720ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 1300万広角+補助カメラ |
インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 6GB+128GB、8GB+256GB |
バッテリー | 5000mAh |
5G NR対応バンド | n1/n5/n8/n28A/n41/n77/n78 |
サイズ | 165.7×76.22×7.94mm。190g |
バッテリーを7300mAhに大型化したvivo「Y300 Pro+」
2024年9月にvivoが発表した「Y300 Pro」の後継モデル。最大の特徴はバッテリー容量を7300mAhと大型化。チップセット性能も高めた。その分本体の厚みは若干増した。7800mm2の冷却版搭載でゲーム用途もカバー。5000nitsと高輝度のディスプレイは屋外利用も苦にしない。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年3月31日 |
価格 | 1799元(約1万9000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3 |
ディスプレイ | 6.77インチ 2392×1080ピクセル、120Hz、5000nits |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+256GB |
バッテリー | 7300mAh、90W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1/n3/n5/n8/n28A/n38/n40/n41/n48/n77/n78 |
サイズ | 163.4×76.4×7.89(黒)/7.93mm。199.0g |
タフな仕様にも対応する低価格5G機、vivo「Y300t」
vivo Yシリーズの中でも使い勝手を高めたモデルが「Y300t」だ。中国の軍事環境テストをクリアし、1.22メートルからの落下、30分間の風雨環境、マイナス21度で4時間などタフな仕様を持つ。ディスプレイは油に汚れた手でもタッチが可能だという。一方ではカメラ下の円形LEDライトに光るアクションを持たせるなど外観にも注力した。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年3月31日 |
価格 | 1199元(約2万4000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 7300 |
ディスプレイ | 6.72インチ 2408×1080ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
バッテリー | 6500mAh、44W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1/n3/n5/n8/n28A/n41/n77/n78 |
サイズ | 165.7×76.3×8.09(黒)/8.19mm。204g(黒)/208g |