山根康宏の「言っチャイナよ」
世界最薄折りたたみやライカカメラのフラッグシップ機が登場
2025年3月31日 00:00
世界最大のスマートフォン市場、かつ最大の5G加入者数を誇る中国で毎月発売された5Gスマートフォンを香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が紹介する。2025年2月に発表・発売された5Gスマートフォンは5機種。内訳はシャオミ1機種、OPPO 1機種、realme 3機種。
realmeはハイエンドモデルの派生版を3機種投入し、ゲーミングユーザーの取り込みを図る。OPPOは1年4か月ぶりに折りたたみモデルを発売、世界最薄サイズでグローバル展開も同時に始めた。シャオミはライカとコラボした最強カメラフォンを1年ぶりに更新した。
Snapdragon 8 Elite搭載の好コスパモデル「realme GT7 Pro Racing Edition」
2024年11月にクアルコムの新型チップセット「Snapdragon 8 Elite」を搭載したスマートフォンが各社から登場。realmeからは「GT7 Pro」が発売された。今月登場の「GT7 Pro Racing Edition」はGT7 Proのスペックを一部引き下げ3000元台の価格を実現したコスパモデル。望遠カメラを省いた広角+超広角の2眼とした。それ以外の性能は同等だ。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年2月13日 |
価格 | 3099元(約6万4000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Elite |
ディスプレイ | 6.78インチ 2780 x 1264ピクセル、120Hz、6000nits |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+800万超広角 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+256GB、16GB+512GB |
バッテリー | 6500mAh、120W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n20 / n28A / n38 / n40 / n41 / n66 / n77 / n78 |
サイズ | 162.45 x 76.89 x 8.55mm。218g |
世界最薄の折りたたみスマホ、OPPO「Find N5」
横開き式の折りたたみスマートフォンの最薄サイズをOPPOが更新した。「Find N5」は開くと4.21mm、閉じると8.93mmと、それまで最薄だったHONOR「Magic V3」の記録を更新した。
3D金属プリンティングによるヒンジ採用など全体の構造を一新、なおスタイラス入力にも対応している。アップル製品との連携も強化しており、MacBookのリモートデスクトップ機能も搭載した。なおストレージ1TB版は衛星通信による通話に対応する。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年2月20日 |
価格 | 8999元(約18万7000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Elite |
ディスプレイ | (イン)8.12インチ 2480 x 2248ピクセル、120Hz、1400nits。(アウト)6.62インチ 2616 x 1140ピクセル、120Hz、1600nits |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+800万超広角+5000万3倍望遠 |
インカメラ画素数 | (アウト)800万(パンチホール)、(イン)800万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
バッテリー | 5600mAh、80W充電(有線)、50W(無線) |
5G NR対応バンド | n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n20 / n28 / n38 / n40 / n41 / n66 / n77 / n78 / n80 / n81 / n83 / n84 |
サイズ | 160.87 x 146.58 x 4.21mm、4.36mm(紫)、160.87 x 74.42 x 4.21mm、4.36mm(紫)。229g、234g(紫) |
チップセット変更で価格を引き下げた「realme Neo7 SE」
2024年11月にrealmeが発表した「Neo7」のチップセットをワンランク下げ、価格も落としたモデルが「realme Neo7 SE」だ。チップセットはメディアテックのDimensity 8400-Maxで、Neo7のDimensity 9300+より引き下げることで1000元台の価格を実現。カメラスペックは同等だがデザインを変えて別シリーズのモデルのイメージを与えている。
なおディスプレイはNeo7同等で6000nitsと高輝度タイプを採用している。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年2月25日 |
価格 | 1799元(約3万7000円)から |
チップセット | MediaTek Dimensity 8400-Max |
ディスプレイ | 6.78インチ 2780 x 1264ピクセル、120Hz、6000nits |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+800万超広角 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+256GB、16GB+512GB |
バッテリー | 7000mAh、80W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n20 / n28A / n38 / n40 / n41 / n66 / n77 / n78 |
サイズ | 162.53 x 76.27 x 8.56mm。212g |
低価格なゲーミングラインのモデル「realme Neo7x」
チップセットはSnapdragon 6 Gen 4、カメラは5000万画素1つと割り切った設計ながら、6050平方ミリメートルの冷却版を内蔵しゲーミングユースも意識した製品が「realme Neo7x」である。今月登場した「Neo7」シリーズと同じラインナップに位置する製品であり、1299元と格安ランクながらも本体デザインは未来感あふれるゲームモデル風となっている。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年2月25日 |
価格 | 1299元(約2万7000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 6 Gen 4 |
ディスプレイ | 6.67インチ 2400 x 1080ピクセル、120Hz |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+800万サブ |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+512GB |
バッテリー | 6000mAh、45W充電(有線) |
5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n28A / n41 / n77 / n78 |
サイズ | 162.53 x 76.27 x 8.56mm。212g |
ライカカメラ搭載のカメラフォン、シャオミ「Xiaomi 15 Ultra」
デジカメ風デザインになるケース「フォトグラファーキット」も提供されるシャオミの「Xiaomi 15 Ultra」はライカカメラを搭載する同社のフラッグシップモデル。4.3倍望遠カメラを2億画素として望遠を強化、バッテリー容量も増強した。
本体カラーにはクラッシックカメラ風の「経典黒」も用意し、カメラファンのサブ用途も取り込もうとした製品だ。
項目 | 内容 |
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発表日 | 2025年2月27日 |
価格 | 6499元(約13万5000円)から |
チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Elite |
ディスプレイ | 6.73インチ 3200 x 1440ピクセル、120Hz、3200nits |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+5000万超広角+5000万3倍望遠+2億4.3倍望遠 |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
バッテリー | 6000mAh、90W充電(有線)、80W充電(無線) |
5G NR対応バンド | n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n20 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n79 / n80 / n81 / n83 / n84 / n89 |
サイズ | 161.3 x 75.3 x 9.35mm(白、黒)、9.48mm(緑、経典黒)。226g(白、黒)、229g(緑、経典黒) |
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