山根康宏の「言っチャイナよ」
ファーウェイ「Pura 80」シリーズ4機種登場、vivo・シャオミは新型折りたたみで追撃
2025年7月30日 06:00
2025年6月に発表・発売された5Gスマートフォンは11機種。内訳はファーウェイ4機種、シャオミ2機種、vivo 2機種、その他3機種だ。
ファーウェイはカメラフォン「Pura」シリーズの新モデルを1年2か月ぶりに投入、最上位モデルは業界初のスライド式ペリスコープ望遠カメラを搭載する。
vivoとシャオミは折りたたみモデルを1年ぶりに投入。
また、WikoブランドのHarmonyOS Connect搭載モデルが3機種発表、ファーウェイストアで5G対応モデルと明記して販売される。
ファーウェイ互換のWiko格安5G機「Hi Changxiang 80」
Wikoブランドのスマートフォンが久々に3機種登場。Hi Changxiang 80は1000元を切る格安モデルで、カメラ性能も最低限まで落とした5G入門機。HarmonyOS Connect搭載でファーウェイスマートフォンやHarmonyOS搭載家電、EVなどとの連携も可能。
| 発表日 | 2025年6月1日 |
| 価格 | 999元(約2万1000円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 6300 |
| ディスプレイ | 6.56インチ 1612×720ピクセル |
| リアカメラ画素数 | 800万広角 |
| インカメラ画素数 | 500万(水滴型ノッチ) |
| RAM/ROM構成 | 6GB+128GB、8GB+256GB、8GB+512GB |
| バッテリー | 5000mAh |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 163.84×75.23×8.5mm |
| 重さ | 189.2g |
Wikoの低価格5G機「Hi Changxiang 80s」
同時に発表された「Hi Changxiang 80」の充電速度を22.5Wに高めたモデルがWikoの「Hi Changxiaong 80s」となる。本体のカラバリは両者で白と黒は共通、80は金、80sには青がある。
| 発表日 | 2025年6月1日 |
| 価格 | 1499元(約3万1000円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 6300 |
| ディスプレイ | 6.56インチ 1612×720ピクセル |
| リアカメラ画素数 | 800万広角 |
| インカメラ画素数 | 500万(水滴型ノッチ) |
| RAM/ROM構成 | 6GB+128GB、8GB+256GB |
| バッテリー | 5000mAh、22.5W充電(有線) |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 163.84×75.23×8.5mm |
| 重さ | 189.2g |
デザインに変更を加えたWiko「Hi Changxiang 80 GT」
Wikoの「Hi Changxiang 80」「同80s」と全く同一スペックの製品ながら、カメラ周りのデザインを変えたモデルが「Hi Changxiang 80 GT」だ。GTと名前が付くもののゲーミングに特化した機能はなく、外観の変更によるバリエーションモデルという位置づけだ。3モデルともファーウェイのオンラインストア・実店舗で販売される。
| 発表日 | 2025年6月1日 |
| 価格 | 1099元(約2万3000円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 6300 |
| ディスプレイ | 6.56インチ 1612×720ピクセル |
| リアカメラ画素数 | 800万広角 |
| インカメラ画素数 | 500万(水滴型ノッチ) |
| RAM/ROM構成 | 8GB+128GB、8GB+256GB |
| バッテリー | 5000mAh、22.5W充電(有線) |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 163.84×75.23×8.5mm |
| 重さ | 189.2g |
カメラフォンのベーシックモデル、ファーウェイ「Pura 80」
約1年ぶりのモデルチェンジとなったカメラフォン「Pura 70」の後継機が「Pura 80」だ。ディスプレイやカメラのハードウェア性能は同等であり、ソフトウェアやAI処理の改善でカメラ画質アップを実現。チップセットも入れ替わり、バッテリー容量も増やした。
トライアングルデザインのカメラバンプも引き継いでいる。なおPura 80はシリーズ4モデルすべてがカメラに可変絞りを搭載する。
| 発表日 | 2025年6月11日 |
| 価格 | 4699元(約9万7000円)から |
| チップセット | HiSilicon Kirin 9010s(推測) |
| ディスプレイ | 6.6インチ 2760×1256ピクセル、120Hz、2800nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+1300万超広角+1200万5倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 1300万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、12GB+1TB |
| バッテリー | 5600mAh、66W充電(有線)、50W充電(無線) |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 157.7×74.4×8.2mm |
| 重さ | 211g |
カメラ性能を改良した実力モデル、ファーウェイ「Pura 80 Pro」
ファーウェイカメラフォンの中核モデルである「Pura 80 Pro」は昨年の前モデル「Pura 70 Pro」のカメラ性能を改良した。
広角カメラは1インチセンサーを採用し、焦点距離も25mmから23mmへと変更。超広角カメラは1250万画素から4000万画素へと性能を引き上げた。
| 発表日 | 2025年6月11日 |
| 価格 | 6499元(約13万4000円)から |
| チップセット | HiSilicon Kirin 9020(推測) |
| ディスプレイ | 6.8インチ 2848×1276ピクセル、120Hz、3000nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+4000万超広角+4800万4倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 1300万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、12GB+1TB |
| バッテリー | 5700mAh、100W充電(有線)、80W充電(無線) |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 163.0×76.1×8.3mm |
| 重さ | 219g |
衛星通信通話対応のカメラモデル、ファーウェイ「Pura 80 Pro+」
ファーウェイ「Pura 80 Pro」に衛星通信機能を搭載したモデルが「Pura 80 Pro+」となる。測位衛星の北斗だけではなく、通話用のGEO(静止軌道)衛星「天通1号」に対応。スマートフォンから直接通話が可能だ。真紅のボディーなど特徴的なカラバリも提供される。
なお、Pura 80シリーズ4モデルのうち、本モデルのみ中国国内販売、他3モデルはグローバルでも展開される。
| 発表日 | 2025年6月11日 |
| 価格 | 7999元(約16万5000円)から |
| チップセット | HiSilicon Kirin 9020(推測) |
| ディスプレイ | 6.8インチ 2848×1276ピクセル、120Hz、3000nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+4000万超広角+4800万4倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 1300万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 16GB+512GB、16GB+1TB |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 163.0×76.1×8.3mm |
| 重さ | 219g |
1センサーでデュアル望遠カメラを実現したファーウェイ「Pura 80 Ultra」
望遠カメラ性能を高めたファーウェイ「Pura 80 Ultra」は世界初のペリスコープ機能を搭載する。1つのセンサーに対しプリズムがスライドで動くことで焦点距離を変え、5000万画素3.7倍、1200万画素9.4倍の2つの倍率を利用できる。
そのため、カメラモジュールも大型化し背面のトライアングルカメラバンプの存在感もより高まった。
| 発表日 | 2025年6月11日 |
| 価格 | 9999元(約20万6000円)から |
| チップセット | HiSilicon Kirin 9020(推測) |
| ディスプレイ | 6.8インチ 2848×1276ピクセル、120Hz、3000nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+4000万超広角+5000万3.7倍 / 9.4倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 1300万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 16GB+512GB、16GB+1TB |
| 5G NR対応バンド | 非公開 |
| 大きさ | 163.0×76.1×8.3mm |
| 重さ | 233.5g |
価格を引き下げたマイナーチェンジモデル、vivo「Y300C」
vivoのエントリーシリーズとして2024年12月に発表された「Y300」の価格引き下げモデルが「Y300C」。最低メモリ構成は12GB+256GBで価格は1399元。これはY300の8GB+128GBと同等だ。本体の性能やカラバリなどは全く変わっていない。
| 発表日 | 2025年6月16日 |
| 価格 | 1399元(約2万6000円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 6300 |
| ディスプレイ | 6.77インチ 2392×1080ピクセル、120Hz、1800nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万深度測定 |
| インカメラ画素数 | 800万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB |
| バッテリー | 6500mAh、44W充電(有線) |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n38 / n40 / n41 / n78 / n77 |
| 大きさ | 163.57×76.18×7.79、7.85(青)mm |
| 重さ | 199.9g |
薄型軽量化を図った高性能カメラ搭載折りたたみ、vivo「X Fold5」
vivoのカメラフォンXシリーズの流れをくむ折りたたみモデル「X Fold5」は、2024年3月発売の前モデル2機種のいいとこどりをした製品だ。
前モデル「X Fold3」は薄型化を、「X Fold3 Pro」は高性能カメラを搭載。
X Fold5はこの2者をうまく融合させ、折りたたみ時10mmを切りながらも高性能なカメラを搭載する。さらに前モデルは中国以外の展開はインドなどに限られたが、本モデルはアジアやヨーロッパでも発売される。
| 発表日 | 2025年6月25日 |
| 価格 | 6999元(約14万4000円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Gen 3 |
| ディスプレイ | (イン)8.03インチ2480x2200ピクセル、120Hz、4500nits。 |
| (アウト)6.53インチ2748x1172ピクセル、120Hz、5500nits | |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角×3 |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 6000mAh、80W充電(有線)、40W(無線) |
| 5G NR対応バンド | n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n18 / n20 / n25 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 |
| 大きさ | 159.68×142.29×4.3mm / 4.55mm(白・青)、159.68×72.6×9.2mm / 9.7mm(白・青) |
| 重さ | 217g / 226g(白・青) |
フリップスタイルのオシャレな縦折りモデル、シャオミ「MIX Flip 2」
シャオミのフリップスタイルモデル2機種目となる「MIX Flip 2」はヒンジ部分の改良により、ディスプレイの折り目がより目立たなくなっている。
本体カラバリは基本4色に加え、同時期に正式発売となったEV「YU7」と同じカラバリ7色も提供。またMIX Flip 2を一体化できるポータブルプリンターも一新。
前モデルはZINKペーパープリンターだったが、本モデルではカラーフィルムプリンターとなり撮影後の印刷写真もより鮮明に楽しめる。
| 発表日 | 2025年6月26日 |
| 価格 | 5999元(約12万4000円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 8 Elite |
| ディスプレイ | 6.86インチ 2912×1224ピクセル、4.0インチ 1392×1208ピクセル(折り畳み時)。120Hz、3200nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+5000万超広角 |
| インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 5165mAh、67W充電(有線)、50W充電(無線) |
| 5G NR対応バンド | n1 / n2/ n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n20/ n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n80 / n81 / n83 / n84 / n89 |
| 大きさ | 166.89×73.8×15.87mm、展開時の厚さ7.57mm |
| 重さ | 199g |
コスパの高いゲーミングモデル、シャオミ「REDMI K80 Ultra」
REDMIシリーズの中でもゲーム用途を意識した上位モデルとなるのがシャオミ「REDMI K80 Ultra」だ。総面積6500mm2の冷却板と液封水冷でチップセットの発熱を最大3度低減、144Hz駆動のディスプレイやバイパス給電可能な7410mAhなど長時間のゲーム利用にも耐えうる設計としている。
| 発表日 | 2025年6月26日 |
| 価格 | 2599元(約5万4000円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 9400+ |
| ディスプレイ | 6.83インチ 2772×1280ピクセル、144Hz、3200nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万超広角 |
| インカメラ画素数 | 2000万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+256GB、16GB+512GB、16GB+1TB |
| バッテリー | 7410mAh、100W充電(有線) |
| 5G NR対応バンド | n1 / n2 / n3 / n5 / n7 / n8 / n12 / n20 / n26 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 / n80 / n81 / n83 / n84 / n89 |
| 大きさ | 163.08×77.93×18.8mm |
| 重さ | 219g |






















