山根康宏の「言っチャイナよ」
背面の色が変わるスマホや、グローバル製品のベースモデルが登場
2025年2月28日 00:00
世界最大のスマートフォン市場、かつ最大の5G加入者数を誇る中国で毎月発売された5Gスマートフォンを香港在住の携帯電話研究家、山根康宏が紹介する。2025年1月に発表・発売された5Gスマートフォンは4機種。月末(1月29日)が旧正月ということもあり少なかった。内訳はシャオミ1機種、realme 1機種、vivo 2機種。
realmeは業界初の温度で色の変わる顔料を背面に使った「realme 14 Pro+」を投入、本体カラーの変わるモデルにまた新しい技術が登場した。vivoの2機種はマイナーチェンジで既存モデルの部材から新製品の投入で目新しさをアピールしている。シャオミはREDMI新機種を発表、日本でも出たPOCOのベースモデルだ。
ミドルハイレンジのシャオミ「REDMI Turbo 4」は「POCO X7 Pro」のベースモデル
シャオミのサブブランドREDMIシリーズの高性能モデルが「REDMI Turbo 4」だ。メディアテックの高性能チップセットを搭載し、本体内部は3Dアイスシール冷却機構でチップセットやメモリの発熱を速やかに放熱する。
ディスプレイは3200nitsと輝度を高めた。背面はラインを入れたスポーティーなデザインだ。なおグローバルでは「POCO X7 Pro」として本体カラーや仕上げを変えたモデルが販売されている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年1月2日 |
| 価格 | 1999元(約4万1000円)から |
| チップセット | MediaTek Dimensity 8400-Ultra |
| ディスプレイ | 6.67インチ 2712 x 1220ピクセル、120Hz、3200nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+800万超広角 |
| インカメラ画素数 | 2000万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+256GB、16GB+512GB |
| バッテリー | 6550mAh、90W充電(有線) |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28 / n38 / n40 / n41 / n48 / n66 / n77 / n78 |
| サイズ | 160.95 x 75.24 x 8.06mm。203.5g |
価格を抑えたマイナーチェンジの5G入門機、vivo「Y200+」
vivoのベーシックライン「Y」シリーズの中核モデルは現在「Y300」番台のモデルが次々と出ているが、昨年型番の200台を付けた最新モデルとして「Y200+」が登場。2024年4月発売の「Y200i」の本体をベースに解像度を落としたディスプレイを搭載し価格を下げた。
6000mAhの大容量バッテリーやカメラ性能は同等だが、背面デザインを大きく変えスタイリッシュな外観にまとめている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年1月2日 |
| 価格 | 1099元(約2万3000円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 4 Gen 2 |
| ディスプレイ | 6.68インチ 1608 x 720ピクセル、120Hz、1000nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+200万深度測定 |
| インカメラ画素数 | 500万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 8GB+256GB、12GB+256GB、12GB+512GB |
| バッテリー | 6000mAh、44W充電(有線) |
| 5G NR対応バンド | n1 / n3 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78 |
| サイズ | 165.7 x 76.0 x 7.99mm、8.09mm(オレンジ)、199g |
6400mAhデカバ搭載の高性能モデル、vivo「iQOO Z9 Turbo Long Life Edition」
vivoのゲーミングモデル「iQOO」シリーズのミドルハイレンジシリーズ最新モデルが「iQOO Z9 Turbo Long Life Edition」。実は過去モデルのマイナーチェンジモデルであり、ベースとなるのは2024年4月発売の「iQOO Turbo Z9」。
同モデルは9月にチップセットをメディアテックDimensity 9300+とし、バッテリー容量も6400mAhに高めた「iQOO Turbo Z9+」にアップデートされた。そして今回、iQOO Turbo Z9+のチップセットを再びiQOO Z9と同じにしたモデルとしてiQOO Z9 Turbo Long Life Editionが登場した。
各社から次々と新製品が出てくる中で、消費者に飽きを与えず常に新製品を投入する姿を見せるため、このようなマイナーチェンジの動きも中国ではよく見かける。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年1月3日 |
| 価格 | 1099元(約2万3000円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 8s Gen 3 |
| ディスプレイ | 6.78インチ 2800 x 1260ピクセル、144Hz、4500nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+800万超広角 |
| インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB、16GB+256GB、16GB+512GB |
| バッテリー | 6400mAh、80W充電(有線) |
| 5G NR対応バンド | n1 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78 |
| サイズ | 163.72 x 75.88 x 7.98mm。196g |
色の変わるボディーをまとった「realme 14 Pro+」
realmeのメインラインである数字型番ラインナップの、2025年モデルとして真っ先に登場したのが高性能機となる「realme 14 Pro+」だ。チップセットはミドルレンジながら、5000万画素デュアルカメラを搭載。
ホワイトカラーのモデルはサーモクロミック顔料を背面に使用。業界初となるこの顔料は、16度の温度で色が変わる。透明ケースを付けていても外気温などで本体の表情を変えることができるのだ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2025年1月9日 |
| 価格 | 2599元(約5万3000円)から |
| チップセット | Qualcomm Snapdragon 7s Gen 3 |
| ディスプレイ | 6.83インチ 2800 x 1272ピクセル、120Hz、1500nits |
| リアカメラ画素数 | 5000万広角+800万超広角+5000万3倍望遠 |
| インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
| RAM/ROM構成 | 12GB+256GB、12GB+512GB |
| バッテリー | 6000mAh、80W充電(有線) |
| 5G NR対応バンド | n1 / n5 / n8 / n28A / n41 / n77 / n78 |
| サイズ | 163.51 x 77.34 x 8.29mm(黒)、7.99mm(白)。196g(黒)、194g(白) |








