山根康宏の「言っチャイナよ」
カラー電子ペーパースマホやゲーミング5Gスマートフォンが登場
2020年5月8日 06:00
スマートフォン市場で勢いを増す中国メーカーの新製品の動きを香港在住の携帯電話研究家、山根康宏がまとめる「言っチャイナよ」。今回は2020年4月に中国で発表されたスマートフォンのうち、5Gモデルを中心に紹介する。
世界初のカラー電子ペーパー搭載スマホをハイセンスが発表
2020年1月にラスベガスで開催されたCES 2020でカラー電子ペーパーを採用したスマートフォンの試作モデルを展示したハイセンスは、その製品版となるモデルを発表した。SoCはクアルコムとUnisoc、2社のものを採用し2種類が発売される。ディスプレイサイズは5.84インチ。通信方式はLTEに対応し、電子書籍ストアアプリなどがプリインストールされる。
主な仕様 | |
価格 | A5C:1699元(約2万6000円)、A5 Pro CC:1799元(約2万7000円)~ |
チップセット | Snapdragon 439(A5C)、Unisoc T610(A5 Pro CC) |
ディスプレイ | 5.84インチ、4096色 カラー E Ink |
リアカメラ画素数 | 1300万画素 |
インカメラ画素数 | 500万画素 |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 4GB/64GB(A5C)、4GBまたは6GB/64GBまたは128GB(A5 Pro CC) |
バッテリー | 4000mAh |
Unisocの5G SoCを世界で初搭載したハイセンス「F50」
ハイセンス初の5Gスマートフォン「F50」は、Unisocの5G対応SoC「T7510」を世界で最初に搭載したモデルとなる。ちなみにハイセンスのFシリーズは大容量バッテリーを搭載したモデルとなっており、F50のバッテリー容量も5010mAhと大型だ。
主な仕様 | |
価格 | 2199元(約3万3000円) |
チップセット | Unisoc T7510 |
ディスプレイ | 6.52インチ1600×720ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万+800万広角+200万マクロ+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 1600万(水滴型ノッチ) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 6GB/128GB |
バッテリー | 5010mAh |
Nubiaがロゴを変更、5Gゲーミングスマートフォン「nubia Play 5G」を発表
ZTEの関連企業でもあるNubiaがブランドロゴを変更、その新ブランドロゴ第一号となるのが「nubia Play」だ。Nubiaはゲーミングスマートフォンブランドとして「Red Magic」シリーズを展開しているが、nubia Playはその姉妹モデルとなる。
Red Magicは最新モデルでSnapdragon 865を採用したハイスペックゲーミングモデルだが、nubia PlayはSnapdragon 765Gを採用しスペックと価格をひきさげている。しかし140Hzの高速表示ディスプレイや水冷システム、本体左側面のゲーム用タッチセンサーキーなど、Red Magicと変わらぬゲーミングモデルに相応しい性能を有している。
主な仕様 | |
価格 | 2399元(約3万6000円)~ |
チップセット | Snapdragon 765G |
ディスプレイ | 6.56インチ2340×1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万広角+800万超広角+200万マクロ+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 1200万 |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 6GB/128GB、8GB/128GB、8GB/256GB |
バッテリー | 5100mAh |
日本発売予定の低価格5Gスマホの姉妹機、シャオミ「Mi 10 青春版 5G」
シャオミの2020年春フラッグシップモデル「Mi 10」シリーズの下位モデルとして、日本やヨーロッパで発売予定の「Mi 10 Lite 5G」とほぼ同スペックとなる「Mi 10 青春版 5G」が発表された。
Mi 10 Lite 5Gとの違いはカメラで、Mi 10 青春版 5Gは2000元強の低価格モデルながらも光学5倍のペリスコープカメラを搭載、デジタルで50倍の撮影が可能だ。またマクロレンズも搭載し遠近すべての領域を撮影できる。カメラ周りのデザインはMi 10 Liteと同等だが、「50X」の表記でカメラ性能の高さを強くアピールしている。
主な仕様 | |
価格 | 2099元(約3万2000円)~ |
チップセット | Snapdragon 765G |
ディスプレイ | 6.57インチ2400×1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万広角+800万5倍望遠(ペリスコープ)+800万超広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 1600万(水滴型ノッチ) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 6GB/64GB、6GB/128GB、8GB/128GB、8GB/256GB |
バッテリー | 4160mAh |
Vivoのゲーミング5Gスマホに価格を抑えた「iQOO Neo 3」が追加
Vivoは高速CPUに高速駆動ディスプレイを搭載したゲーミングスマートフォンとして「iQOO」シリーズを展開している。今月発表された「iQOO Neo 3 5G」は2月発表の「iQOO 3 5G」のスペックダウンモデルだ。
Snapdragon 865をSoCに搭載する点は変わらないが、カメラが4眼から3眼となり、本体側面のタッチセンサーボタンを廃止、急速充電を55Wから44Wにするなどして価格を1000元近く下げた。一方でディスプレイは6.44インチから6.57インチとサイズアップしている。
主な仕様 | |
価格 | 2698元(約4万1000円)~ |
チップセット | Snapdragon 865 |
ディスプレイ | 6.57インチ2408×1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万+800万超広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 6GB/128GB、8GB/128GB、8GB/256GB、12GB/128GB |
バッテリー | 4500mAh |
Honorの最上位モデル「Honor 30」シリーズ3機種が登場
ファーウェイのサブブランド「Honor」の最上位モデルとなる「Honor 30シリーズ」が発表された。3モデルとも5Gに対応する。ファーウェイブランドのフラッグシップモデル「P40シリーズ」同様に3モデル展開となり、「Honor 30 Pro+」「Honor 30 Pro」「Honor 30」が登場。
上位2モデルはディスプレイ左右をカーブさせたホライゾンディスプレイ、下位モデルは平面ディスプレイとなる。またP40シリーズは3機種とも5000万画素カメラを搭載するが、Honor 30シリーズでは最上位モデルのみが搭載。ペリスコープカメラも5倍止まりだ(P40シリーズ最上位モデルは10倍)。
主な仕様 | |
価格 | 2999元(約4万5000円)~ |
チップセット | Snapdragon 865 |
ディスプレイ | 6.53インチ2400×1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4000万+800万5倍望遠(ペリスコープ)+1600万超広角+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 6GB/128GB、8GB/128GB、8GB/256GB |
バッテリー | 4000mAh |
主な仕様 | |
価格 | 3999元(約6万1000円)~ |
チップセット | Snapdragon 865 |
ディスプレイ | 6.57インチ2340×1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4000万+800万5倍望遠(ペリスコープ)+1600万超広角+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 3200万+800万(パンチホール) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 8GB/128GB、8GB/256GB |
バッテリー | 4000mAh |
主な仕様 | |
価格 | 4999元(約7万6000円)~ |
チップセット | Snapdragon 865 |
ディスプレイ | 6.57インチ2340×1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 5000万広角+800万5倍望遠(ペリスコープ)+1600万超広角+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 3200万+800万(パンチホール) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 8GB/256GB、12GB/256GB |
バッテリー | 4000mAh |
ファーウェイ第三の柱、novaも5Gモデル「nova7シリーズ」が3機種発表
「P」「Mate」に並ぶファーウェイの3本柱の「nova」シリーズの5G端末3機種、「nova 7 Pro 5G」「nova 7 5G」「nova 7 SE 5G」の3モデルが発表になった。2019年12月に「nova 6 5G」を発売したばかりだが、4か月で早くも後継機が登場したことになる。
リアカメラデザインは「P40シリーズ」や「Honor 30シリーズ」とは異なり、縦にカメラを4つ並べたオーソドックスなもの。またSoCはハイエンド向けの「Kirin 990」の下位モデルとなる「Kirin 985」「Kirin 820」を初めて搭載した。
主な仕様 | |
価格 | 2399元(約3万6000円)~ |
チップセット | Kirin 820 |
ディスプレイ | 6.5インチ 2400×1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 6400万+800万超広角+200万マクロ+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 8GB/128GB、8GB/256GB |
バッテリー | 4000mAh |
主な仕様 | |
価格 | 2999元(約4万5000円)~ |
チップセット | Kirin 985 |
ディスプレイ | 6.5インチ 2400×1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 6400万+800万5倍望遠(ペリスコープ)+800万超広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 3200万(パンチホール) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 8GB/128GB、8GB/256GB |
バッテリー | 4000mAh |
主な仕様 | |
価格 | 3699元(約5万6000円)~ |
チップセット | Kirin 985 |
ディスプレイ | 6.57インチ 2340×1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 6400万+800万5倍望遠(ペリスコープ)+800万超広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 3200万+800万(パンチホール) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 8GB/128GB、8GB/256GB |
バッテリー | 4000mAh |
高解像度ディスプレイとカラーフィルターカメラを搭載する「OnePlus 8 Pro」
ハイエンドスマートフォン専業のOnePlusの最新モデルはゲーム対応とカラーフィルターカメラを搭載した意欲作となる「OnePlus 8 Pro」。5Gに対応し120Hz駆動のQHD+ディスプレイを搭載、クワッドカメラの1つはカラーフィルター効果を与えるもので写真の写りをより鮮やかにできる。
またワイヤレスでも高速充電できる「30W Wap Charger Wireless」により、USB充電と変わらぬ早い速度で充電が可能だ。
なお細かい変更点として、背面下部のメーカー名表記が従来の「OnePlus」から、すべて大文字の「ONEPLUS」になった。
主な仕様 | |
価格 | 5399元(約8万2000円)~ |
チップセット | Snapdragon 865 |
ディスプレイ | 6.78インチ 3144×1440ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万+800万望遠+4800万超広角+500万カラーフィルター |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 8GB/128GB、12GB/256GB |
バッテリー | 4510mAh |
OnePlusの5G普及価格向けモデル「OnePlus 8」
OnePlus 8シリーズの下位モデルとなる「OnePlus 8」は、上位モデルのOnePlus 8 Proとスペックがすべて異なるため別に紹介する。
この2つのモデルは同じシリーズではあるものの、上位下位モデルというよりも別のモデルと考えたほうがよい。共通するスペックは5G対応、フロントカメラ、メモリ構成くらいだ。価格は他社のSnapdragon 865モデルに近い3000元台となった。
主な仕様 | |
価格 | 3999元(約6万1000円)~ |
チップセット | Snapdragon 865 |
ディスプレイ | 6.55インチ 2400×1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万+1600万超広角+200万マクロ |
インカメラ画素数 | 1600万(パンチホール) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 8GB/128GB、12GB/256GB |
バッテリー | 4300mAh |
OPPOの2000元5Gスマホ「A92s」
OPPOのミドルレンジモデルである「A」シリーズも5Gに対応、「A92s」が発表された。SoCはMediaTekの「Dimensity 800」を初採用。ちなみに同社製5G SoCの採用は「Reno 3」の「Dimensity 1000L」に次ぐものとなる。クワッドカメラを正方形の台座に配置し、2つのカメラにたすき掛けのようなデザインを施し外観の差別化を図っている。
主な仕様 | |
価格 | 2199元(約3万3000円)~ |
チップセット | MeidaTek Dimensity 800 |
ディスプレイ | 6.57インチ2400×1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万+800万超広角+200万マクロ+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 1600万+200万(パンチホール) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 6GB/128GB、8GB/128GB |
バッテリー | 4000mAh |
Relmeの入門5Gスマートフォン「Realme X50m」
Realmeが3月に発表した同社初の5Gスマートフォン「Realme X50」の価格をより引き下げた製品が「Realme X50m」である。クワッドカメラの最上位カメラを6400万画素から4800万画素に抑えたほかは、Realme X50と同じ性能だ。なおOPPOのA92sとはカメラ部分のデザインが異なるもののスペックはほぼ同等である。
主な仕様 | |
価格 | 2099元(約3万2000円)~ |
チップセット | Snapdragon 765G |
ディスプレイ | 6.57インチ2400×1080ピクセル |
リアカメラ画素数 | 4800万+800万超広角+200万マクロ+200万深度測定 |
インカメラ画素数 | 1600万+200万(パンチホール) |
メモリ(RAM)/ストレージ(ROM)構成 | 6GB/128GB、8GB/128GB |
バッテリー | 3890mAh |