【Mobile World Congress 2013】
今春登場、Firefox OSスマホ「keon」と「peak」
(2013/2/28 13:19)
スペインのメーカー、geeksphoneのブースは、Firefox OS搭載のスマートフォン「keon」と「peak」が展示されている。
Firefox OSは、Mozillaが開発しているスマートフォン向けのプラットフォーム。HTML5などWebの標準技術をベースにしているのが特徴で、アプリもHTML5などWebサイトと同じように作ることができる。
「keon」と「peak」はどちらもFirefox OSを搭載した、「DEVELOPER PREVIEW」という位置づけで、主にFirefox OS向けのアプリを実機上で先行して開発したい、アプリ開発者向けの製品となる。
keonはエントリークラスのスペックを持つ端末で、3.5インチのハーフVGAディスプレイ、3メガピクセルカメラを搭載。プロセッサはクアルコムのSnapdragon S1 7225AB(1GHz)で、システムメモリは512MB。通信機能はUMTS(W-CDMA)とGSMに対応。4GBのストレージやmicroSDカードスロット、Wi-Fi機能、Bluetooth 2.1+EDR、FMラジオ、各種センサ、GPSなども内蔵し、microUSBポートで充電を行う。バッテリの容量は1580mAh。
peakはkeonより高いスペックを持つ端末で、4.3インチのクオーターHDディスプレイ、8メガピクセルのリアカメラと2メガピクセルのフロントカメラを搭載。プロセッサはクアルコムのSnapdragon S4 8225(1.2GHzデュアルコア)で、システムメモリは512MB。バッテリの容量は1800mAhで、そのほかの仕様はkeonと共通。
Firefox OS採用のスマートフォンは、ほかにもZTEが「ZTE Open」、ALCATEL ONE TOUCHが「one touch Fire」などを開発しており、いずれも「Mobile World Congress」で展示されている。これらの機種がエントリーモデルのスペックであるのに対し、geeksphoneのpeakは少しスペックが高めになっている。
keonとpeakは、開発者向けのプレビュー製品という位置づけになるが、3月~4月には発売される予定で、変則的ながらも一般入手できる初のFirefox OSスマートフォンとなる見込み。「DEVELOPER PREVIEW」を謳いつつも、開発者でなくても購入できる。
価格は未定だが、400~500ユーロ(約4万8000円~6万円)の範囲になるとのこと。同社の公式サイトでオンライン販売される。日本の機器認証を通っておらず、また現行のFirefox OSでは日本語の表示はできても入力ができないなど、日本で利用できないが、出荷自体は全世界に向けて行われる。